まだまだ恥をかき足りないんだと思う。
まだまだ傷つき足りないんだと思おう。
恥ずかしくなったり傷ついたと感じたりしなくなるのは強さではない。
リカバリーが早くなるのが強さでもない。
切替の早さはちょっとは必要かも知れないけれど。
恥ずかしいまま傷ついたまま踏ん張り抜ける力を求めよう。
もっともっとたくさんの記憶を。
もっと高速回転で。
使い分けが大事だったのだ。
まだまだ恥をかき足りないんだと思う。
まだまだ傷つき足りないんだと思おう。
恥ずかしくなったり傷ついたと感じたりしなくなるのは強さではない。
リカバリーが早くなるのが強さでもない。
切替の早さはちょっとは必要かも知れないけれど。
恥ずかしいまま傷ついたまま踏ん張り抜ける力を求めよう。
もっともっとたくさんの記憶を。
もっと高速回転で。
使い分けが大事だったのだ。
|
ルパンの消息 (光文社文庫) 光文社 2009-04-09 by G-Tools |
1985年作の著者処女作。最も印象に残るのは������������「あらゆる正論に耐性を身につけた化け物じみた犯罪者が次々と現れてくる」のくだり。確かに、僕が生まれ高校生までを過ごした昭和の後半というのは、融通が効かないというか効かせないというのか、明瞭なルールの下での公平を求めて、正論を正論として認めようという空気が少なくなかったのは事実だと思う。地域社会や家族のつながりさえも希薄になり、理解不足が進み、正論を押し通さなければならなくなった時代。それは「なあなあ」な「土着的」なもののネガティブな面を極端に毛嫌いした結果でもあると思うんだけど、その結果、本当に「融通」が全くない社会に突き進んでしまった感がある。すべてを正しいことで埋め尽くしてしまうのは間違いではもちろんないけれど、そうしようと思うのはなぜなのか何のためなのか、そういう視点を忘れてしまうから事態は悪化をたどるんだということに、いい加減気づかないといけない。
いつもは必ず感想と同時にアップすることにしてるんだけど、本書に限ってはすぐに整理して書けません。大学時代、この番組を授業で観て以来ずっとこころに残っている。
|
ドリーマーズ 講談社 2009-08-21 by G-Tools |
まず本筋にあんまり関係のないところから感想を書くと、『ドリーマーズ』で、赤の他人がふとしたきっかけで電車の中で会話するのが東京っぽいなあ、いいなあ、と思った。大阪ではあんまりこういうのない気がする。じっと考えてみて、東京はやっぱり、終わってもまたすぐ次が回ってくる、そんな環境だからじゃないかなと漠然と思った。
柴崎友香は、おっとりのんびりした関西弁とちょっと胸を締め付けられるような筋書きが好みで、図書館の新着図書に本著があったので予約して借りてみたんだけど、ちょっと食い足りなかったかな。短編集なんだけど、一篇目の『ハイポジション』と最後の表題作『ドリーマーズ』が読んでて目が吸いつけられるし頭にぐいぐい入ってくるんだけど残りは若干印象が弱くて、「やっぱり年を取ると感性が弱まってくるというのもあるかも知れないけど、何より、自分が普段生活している世界と全然違う世界が描かれてると、ディティールにいちいち躓いてしまうしうまく頭の中で想像ができないので、感じ方が弱くなるのかな」と思いつつ読んでたけれど、読み終えて初出を見ると、『ハイポジション』と『ドリーマーズ』は「群像」で、それ以外は違ってて、やっぱり読者層というのを意識して書き分けてるってことかなあと凄く納得しました。
タイトルは『寝ても覚めても』があんまりない感じで、これが良かったんじゃないの���と読んでるときは思ったけど、全部読み終えたらやっぱり『ドリーマーズ』だな、とこれまた納得。夢というか予感というか、そういうのが織り込まれるのが多い。「あれってこれの予兆だったんだ」と思うような夢や出来事は、後からわかったとしても日々のアクセントとして心の中で大切にしてあげてる人々。そこにもってちょっとだけ、死のイメージが絡んでくる。「またここでも死についてか���」とちょっとびっくりしたけれど、「もしかしたら自分はもう死んでるかも」というイメージを持つのは、とても悲しいことだけとは言い切れないなというのがもっとも新鮮でした。
なんばhatch 2daysに参加したワケですが。
mixiとかtwitterとかなんとか方々に昨日のうちにいろいろ書いたんですけど、
やっぱり二日目の出来事についていろいろ考えてしまう。
まず、一日経って改めて思うのは、
「うまく付き合ってくれ、そうしたら、キミたちが心から楽しめる曲を絶対書くから���」
と言い切るさわおの自信ってかっこいいなってこと。
それから、さわおは確かに、ライブでのフィーリングというか感覚というか、
そういうのは一体になってぴったりフィットするのを期待してると思うけど、
考え方とか、そういうのまで全部さわおに従うようなのは求めてないんじゃないの���ってこと。
確かに、さわおはああいう性格だと思うから、
あれについていけないならライブに来なくていいというのは正論だと思うけど、
「さわお様バンザイ」みたいのはちょっと違うと思うんだ。
だから、あのさわおの行動に対して、いろんなことを思う人が様々いること自体は、
ぜんぜん否定されないと思うし、さわおもそこは否定しないと思う。
ああいう行動に至らせた、マナーのなってないオーディエンスひとりひとりは許さないと思うけど。
けど、さわおのあの行動に対して、人それぞれいろんなことを思ったり言ったりすることは、否定しないはずだ。
それがロックじゃないか���
フィーリングがぴったりくるのは大事だけど、なんもかも一緒ですおそろいです、なんて気持ち悪いじゃないか。
感覚と、考え方はまったく別だ。
だからさわおは、「君の夢が叶うのは 誰かのおかげじゃないぜ」と歌うのだと思う。
さわおは、プライベート・キングダムの王様になりたい訳じゃないんだ。
僕個人は、7日はすごく白熱したいいライブだったと思う。
あんなに途中で怒っても、あんなに歌えるんだというのにびっくりしたし、
後半に連れて鬼気迫るくらいの迫力が増していったのは、もしかして、まだ何か気に障ること/オーディエンスがあったのか���と心配になるくらいだった。
だから、ライブの内容については云々はぜんぜんないです。めっちゃかっこよかった。
ただ、あんまり「これがバスターズ」みたいな、ほんとに内輪で閉鎖しちゃうようなのは、
ピロウズ自身も求めてないんじゃないかな、と思った。
|
設計事務所のためのマーケティングマニュアル 建築資料研究社 2009-09by G-Tools |
お客様に大手設計事務所様を持つので、自分の中で長年燻っていた「マーケティングの実際とは」という興味と、お客様業界の実際を知るという興味がクロスしてこの本を手に取った。内容的には設計事務所専門に偏った内容ではなく、一般的なマーケティング方法的なところも多くて読みやすいし参考になる。
ハウスメーカーや工務店、ゼネコンが建築士を雇用して業務をパターン化し設計事務所の業務を圧迫している、というくだりは、設計事務所の置かれている状況を理解できるとともに、様々な業界で起きている「他業種との競争」「業界の垣根がなくなる」という現状を実感できる。
自分の業務との絡みでは、「模型・パースは必ず作る」がいちばん。提案は初回から行えないといけない。「ヒアリング」というステップ1枚かませることで、他社より一歩遅れるかもしれない。十分なヒアリングなしに使いまわしの提案をするのはいけないが、出遅れても取り返しがつかなくなる。一方で、我々の業界では、中小規模案件に対して手厚いケア・十全なカスタマイズを実施することの非採算性がさけばれて久しい。このあたりは、個々人の範囲と会社の範囲を分けて考える必要がある。
���������「いわゆる「良質なお客様」と付き合いたいのであれば、それ相当の「企業家」は必須になるはずです」
���������「ライフサイクルに則った経営をしていないと業績を上げていくのは極めて困難」
���������「彼らにとって重要なことは建物を建てることであって、設計業務を請け負うことではありません」
���������「クライアントが聞きたいのは一般的な設計の知識ではなく、その設計のあり方を自社にあてはめたらどうなるの���という、あくまでも自分ゴトなのです」
���������「「行動力」。しかも「即時行動力」」
���������「成功の三条件 ①勉強好き②素直になる③プラス発想をする
���������「情報は自分で探す時代になった」
・・・言葉にする力を
���������「逆に小さな事務所でも何名も抱えている「格」のある事務所にも見えます」
���������「所詮真似ですから実際に経験したノウハウとは深さが違います」
���������「「落としどころを明確にするための三つのステップ」①このセミナーで伝えたいことを一文で表現すると���②そのためにわたしたちがお手伝いできる商品は何������バックエンド商品���③第一歩としてお客様は何をしたらいいの������フロントエンド商品���
������������「注意をしてもらいたいのが、「電話口での相談には答えない」」
・・・電話口しかない場合は���
������������「なんでこの時期の受注が多いのだろう���」「伸びる時期により伸ばす」
������������「紹介が発生する出あろう相手を選ぶ」→「先にこちらから紹介案件を提供する」
������������「経営計画を作る」
������������「プロセスの「見える化」
������������「あなたが書いて発信するからこそ、情報の価値が出る」
������������「模型・パースは必ず作る」
・1回目から作る
・1回目から作れるようにするためにはどうすればよいか���を考える
|
グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice) Douglas C. Merrill 早川書房 2009-12 by G-Tools |
「この本の最大の要点は���」と聞かれたら、「整理ではなく検索する」ということになると思う。あるいは、「自分自身に最適なやり方を冷静に見極めろ」というメッセージ、ということになると思う。ただ、そこに辿り着くための説得力が半端じゃない。やっぱり、誰かの言葉に説得力を与えるのはコンテクスト。グーグルという時代の最先端で最高峰の会社のCIOを務めたキャリアが滲み出すものには心の底から敬服。
何もかもが徹底的に理詰でかつ個人化が考え抜かれていて隅々まで役に立つんだけど、敢えてひとつだけ目から鱗だったことをあげるとすれば、ストレスに関する記述だ。本書のいろんなところで、ストレスがなぜ生まれて、それがなぜ人から気力を奪い、その結果どんな悪影響を及ぼすか、だからいかにストレスを生まないようにするべきか、というのが説明される。これは当たり前のことのようで僕には目から鱗だった。なぜなら、「ストレスなんかに負けない強靭な精神力を」「ストレスなんかに負けない体力づくりを」というような、ある意味日本的根性論主義精神主義のみで乗り切ろうとしていたからだ。僕はそういうのが大嫌いで、そういうのを否定してやってきたつもりだったのに、やっぱりそういうのにどっぷり使っていて、「極力ストレスを減らす」という発想ができていなかったのだ。「どうせがんばってもゼロにはできないんだから、負けない気力と体力を」みたいな発想になってた。間違ってはないけど、対処は他にもある。そう、「目標」を決めたら、方法はいくつも持っておこうと本書がいうように。
整理術としてだけでなく、「仕事にあたるスタンス」を学ぶ書として、あらゆる世代の人にお勧めできます。���������「人間の短期記憶には、一度に五���九個の物事しか保持できない」
���������「自分自身を見つめなおしてみよう」
���������「物語を使って覚える場合は、情報を記憶する前に、そのデータをあとでどう利用するかを考えよう」
���������「産業革命は、一八世紀後半のイギリスに始まった」
���������「そのライフスタイルがすでに私たちの文化に深く刻み込まれているからだろう。これは「サティスファイス���満足化���の典型例���
���������「グローバル化は勤務時間を長引かせているだけだ」
���������「ところで、スキルと知識は別物だ」
���������「知識を独りで抱え込み、特別な知識があるのは自分だけだとまわりに見せ付けるために、がむしゃらに仕事をするよりも」
���������「恐怖こそ、何よりも無視すべき制約」
���������「病歴カードと医療委任状」
������������「ウェブのクローリング」
������������「site:」
������������「繰り返しの効果」
������������「忙しいときは、突然浮かんだアイデアや頭の片隅に引っかかっている疑問を紙に書き留めるようにしている」
������������「難しい物事を理解したりするときには、ポストイット・イーゼルパッドの巨大シートに書き出す」
������������「紙で作業することにより、コンピューター画面では見逃しがちな物事に気付くことができる」
・・・ペーパーレスだった某コンサルティング会社
������������「ラベル」
������������「文脈」
・・・ハイコンテクスト批判への批判
������������「文脈の変化を見越して、メモを取っておこう」
������������「つまるところ「仕事の時間を減らしたい」ということだ」
・・・ワークライフバランス
������������「ストレスがたまる原因のひとつは、九時から五時までだけではなく、それ以外の時間にも、仕事のメールへの返信など、何らかの作業をしているからだ。」
������������「私がロンドンで朝一番にするのは、メールの確認だ」
…ネットネイティブの世代ではこうはいかないのでは������当たり前すぎて効果薄では������
������������「なぜだろう。思い付きもしなかったからだ」
おちくんのライフハックBLOG: Friendfeedの使い方が見えてきた
ここでは、様々なサイトの更新情報やtwitterなどのつぶやきもまとめてタイムラインに流すことができます。つまり、ここを見れば個人の事がすべてわかる���これってまさにホームページではないですかね������これからは、じぶんのプライベート名刺に、いろんなサイトを載せる必要はありません。friendfeed。これだけでいいのです。
正直、"friendfeedなんて使って何の役に立つ���”と思ってたんだけど、おちくんさんのこの記述ですごく明瞭になりました。逆に言うと、ブログとか���������とかを会えて集約する必要はないというか。どうしてもあれもこれもと手を出すと、「全体最適」をうるさく言われる������業界に身をおいている習性で、「これでいいのか・・・���」と思っちゃうんだけど、いいんです。friendfeedでアグリゲートしてそれを差し出せば。そういうことですね。
ただ、それもこれもfriendfeedが市民権を得られるかどうかにかかってる。”friendfeedなんて使って何の役に立つ���"と疑問を持ったのも、直感的に"あんまり使われてないじゃん"というのがあったからだと思う。それからもう一点、mixiはrssを吐かないのでfriendfeedには登録できない���はず���。そうなると、やっぱり外部連携性の低いシステムは、孤立化し苦しくなるんじゃないかな、とちょっと心配になる。