B'z "LIVE-GYM 2012 -Into Free- EXTRA"@大阪城ホール 2012/10/25

希望とは目の前にある道

いつもと目立って何かが違う訳じゃないのに、翌日朝起きたとき思い出したら温かい気持ちが湧きあがる、そんなライブでした。

10/8のライブ配信の最後に告知され、10/16が大阪城ホールの抽選申し込みで、10/22が当選発表、そして10/25がライブ当日。なんか物凄い勢いでライブに突入していった気がします。ファンクラブ枠と一般、両方申し込みましたが当選したのは一般で、立見S席。席の良し悪しよりも確率をと思って、立見S席申し込んでよかった!

開場前、グッズのトートバックにグッズを満載にして自転車で走って行った高校生3人を見て、「オークションかなんかで売るためにグッズ買いに来たのかな~」と淋しいことを考え、「アメリカ公演が思いの外はけなかったから、日本で追加公演やったってことじゃなければいいけどな~」と考えてはいけないことを考える。

SHOWCASEもB'z in your townも(あれもSHOWCASEか)一回も当たったことがなく、まして本編のLIVE-GYMでも城ホールの設定があったときに当選したのってspirit looseのときだから16年振り?まさか生きてるうちにもう一度城ホールでB'zが観れるとはほんとに思ってなかったな。

セットリストは、他の日本公演同様、ほぼアメリカ公演と同じ。

Love Bomb(愛のバクダン 英語バージョン)
GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-
ultra soul(英語バージョン)
Splash(英語バージョン)
Brighter Day
Easy Come, Easy Go!
MOTEL
もう一度キスしたかった
愛しい人よ Good Night… 
ZERO
ミエナイチカラ ~INVISIBLE ONE~
ねがい
Into Free -Dangan-
juice(英語バージョン)
IT'S SHOWTIME!!
衝動

-アンコール-
Home(英語バージョン)
HEAT
BLOWIN'
HEAT(ミュージックビデオ撮影)

"Brighter Day"を凄く楽しみにしてて、真剣に聴きました。あの少し影のある曲調であの歌詞が載るところがたまりません。若干ムード歌謡的になってた(笑)"もう一度キスしたかった"に続いて、"愛しい人よGood Night..."が。"愛しい人よ"も大分今の歌い方で歌ってたと思うんですが、昔のイメージそのまま再現されたような感じで不思議でした。すごく良かったです。

セットリストで変わったところはそこだけで、準備するのも大変なんだろうなあと考えてしまいました。基本的には"c'mon"ツアーと同じメンバーだから、"c'mon"からの曲ならできるのかも知れないけど、舞台演出とかもあるし、演奏の練習もしないければいけないし、もともとアメリカ公演向けに選ばれた曲群なので、そうそう簡単に曲を入れ替えたりできないんだろうなあと、そういうことを考えながら聴いてました。

今回いちばん盛り上がったのは"衝動"。

”希望とは目の前にある道"。

世間的には無邪気に信じて掲げていい年じゃないということはちゃんとわかっていつつ、実はそういう単純で純粋なことがいちばん強力だということもわかっている。

ただ、そのためには場所は選ばなければいけない。そのことを強く思わされた一曲だった。


アンコールも、予定通り?他と同じでHOME(English ver.)/HEAT/BROWIN'。HOMEは凄い好きなので嬉しかったけど、HEATとBROWIN'ってやっぱ若干季節外れだよな~とか思ってたら、「いつもはここで終わるんですが~」の稲葉のMC。なんでもHEATの映像収録をするとかで、撮影のためにもう一回HEATを演奏すると。会場大盛り上がり。演奏後、「不自然なくらいに盛り上がってくれてありがとう。やっぱ大阪すごいわ」と言う通りの盛り上がりぶりでした。

今回、稲葉のMCは少な目で、ACTIONやc'monのときのような、気の利いたセリフを並べることもなかったんですが、なぜかとてもあたたかいものがありました。それは、やっぱり日本でも、日本のファンのために少なくてもライブをやろうとした彼らの「ホームへの気持ち」が、伝わってきたからじゃないかなと思ってます。けして会場が自分がいつも行けてるドームに較べて小箱だったからじゃないと思います。


"Brighter Day"はここに収録されてます:

B0007XG5ZE THE CIRCLE
B’z
バーミリオンレコード 2005-04-06

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アームストロングのタイトル剥奪と永久追放に思う-『ラフ・ライド-アベレージレーサーのツール・ド・フランス』/ポール・キメイジ - justanotherlife

本屋でふと見つけたこの本を読んだのは去年の11月。『ラフ・ライド』というメインタイトルと、サブタイトルにある「アベレージレーサー」という単語から、スーパーヒーローでない選手が遮二無二戦う話かと思ったら、自転車界に蔓延する悪習、ドーピングを正面から扱った話で驚き、一気に読んだ。

まさかあれから一年、自転車界のスーパーヒーロー、ランス・アームストロングがドーピングでツール7連覇のタイトル剥奪と永久追放という事態が起こるなんて。事件はドーピングに手を染めた選手やチーム組織だけでなく、自転車界全体に問題が偏在しているという報道に進んでいるけれど、何にしても、これによって「自転車」に対するイメージが決定的に損なわれてしまうことだけはないように願うばかり。競技ではない、趣味で楽しむホビーライダーにとっては、ドーピングなんて全く無縁のことだから。

ロードバイクとか、そんな高級な自転車でなくっていいんだ。シティサイクルで、ママチャリで、自転車の楽しみは十分味わえる。みんなそれぞれの楽しみ方ができればそれでいいし、そこが自転車のいちばんいいところなんだ。

4915841863 ラフ・ライド―アベレージレーサーのツール・ド・フランス
ポール・キメイジ 大坪 真子
未知谷  1999-05

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今、日本は空前の自転車ブーム。ほぼ連日のようにニュースでは自転車に関するニュース(それはたいていピストの暴走とかのあまりよくないニュース)が取り上げられる。エコな移動手段、健康的、クリーンなイメージと共にある自転車。でも自転車がブームになったのは今が初めてじゃない。1960年代にも大流行したことがあるらしく、当然だけどその歴史は古い。

本著が取り上げているのはそれよりはまだ新しく、1980年代後半のツール・ド・フランスを中心に語られる。1980年代と言えば日本は高度成長期からバブルに向かおうとする、正に現代に通じる発展を遂げてきた時代で、世界ももちろんそう変わらない。にも関わらず、登場するエピソードはいったいいつの時代の話なんですか?と繰り返し聞きたくなるくらいに泥臭く闇の世界的なある行為が語られる。ドーピングだ。

自転車競技は1980年代、薬物に汚染される道をひた走っていたらしい。ドーピング自体は禁止行為だったが、バレなければ構わない。というよりも、バレずに済むことが判っていれば使用する者が当然のように現れ、使用しない者は使用する者にどうやっても勝てないとすれば、これも当然のように誰も彼も使用するようになる。正に悪化は良貨を駆逐する。そこまでして勝たなければいけない最大の理由はスポンサーだ。つまり、1980年代のロードレース界は、金によって薬にズブズブと使ってしまっていたのだ。

著者のポール・キメイジは本著のサブタイトルに「アベレージレーサー」とある通り、華々しい戦績を挙げた選手ではない。であるが故に、ドーピングの告発を込めたこの本も、その発言も、「ぱっとしない選手がああいうことよく言うんですよね」式に片づけられそうになったらしい。ルールを破ることが成功するための唯一の道で、その中でルールを守ることを貫き通す勇気を、この本から学ぶことには意味がある。どんな世界でも、常にルールと倫理を厳しく守り通して競い合うとは限らない。むしろ逆で、ルールの抜け道を探し出すことが勝利に大きく貢献したりする。それでも、自分はそのようなことはしないというスタンスを貫く勇気と、そういうルールを補正し続けて行こうという持続力の大切さを知ることのできる良書。

 

宇治田原 41.8km オーバーカロリーライド

新立麺館でデリシャスラーメン食べて、完全にオーバーカロリーです!

先週の土曜、まさかの宙転クラッシュをやらかし結構広範囲に打撲したので、今日は行けるところまでライド。あまり走ったことのなかった精華町・京田辺・宇治田原方面を、リハビリ的に走りました。

10月の絶好の天候で、今までの自転車生活の中でいちばんたくさん他のライダーを見たな~。皆さん気持ちよさそうでした。

行先は途中で適当に食べログ検索して見つけた新立麺館に。「デリシャスラーメン」という写真のラーメンを頼んだですが・・・これで「並」です。新地のラーメン屋いったら、肉、たぶんこれの1枚分の半分くらいしか入ってません。すっごいおいしかったです。満腹です。よく見たら食べログのサイドタイトルは「大食いさん、いらっしゃ~い」でした。

そのまま帰ってもよかったのですが、京都から生駒に帰るのはなんであれ結構登るので、大事を取って新田辺から輪行。この時期、軽く流すのはほんと気持ちよいです。

以下、恒例の箇条書き:

  • 最近、とにかくgarminを切り忘れる!おかげで電車乗ってるときもログられるし、正確なデータが取れない。気を付けよう。
  • アップは大事。それ以上に、出発時の精神状態は大事。
  • インナーの調整すること。
  • 明らかにスタミナが落ちているので、ローラー台でトレーニング要。

『プラハ冗談党レポート:法の枠内における穏健なる進歩の党の政治的・社会的歴史』/ヤソスラフ ハシェク

これぞ”維新”!

4798701246 プラハ冗談党レポート: 法の枠内における穏健なる進歩の党の政治的・社会的歴史
ヤロスラフ ハシェク Jaroslav Ha〓sek
トランスビュー 2012-06-05

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第一次大戦前の1911年、ボヘミア王国プラハに、人気作家ヤロスラフ・ハシェクが新党を設立して選挙戦に挑んだ。その名も「法の枠内における穏健なる進歩の党」!

つまりは「冗談党」な訳だけど、実際に立候補して選挙戦を戦って、その活動っぷりの記録を一冊の本にしたのが本作。もうめちゃくちゃに面白いです。帝国という国家権力、その国家権力の維持の仕組と成り下がっている政党政治、それらを、外野ではなく実際に政党を作って立候補して選挙戦を戦って、スキャンダル告発やらなんやら、無茶苦茶にやりこめていく。でもその政党の政治活動と言ったら、プラハの居酒屋に集まって飲んだくれて、これまた滅茶苦茶な弁舌を捲し立てる、という具合。そのビールの金にも事欠くような集団が、体裁は整っているけれど、スタンスは冗談みたいな選挙戦を繰り広げるのです。

居酒屋でビール飲みに集まることが政治活動なのかどうなのか?知識としては持っている、ヨーロッパの「サロン文化」に似たようなことか、と合点してしまうこともできるし、そもそも冗談なんだから酒飲みながらやってんじゃないの、と言う気もする。でも、「広場のないところに政治はない」というように、政治って、政策とか投票とか、実行内容や仕組から考えがちだけど、原点は「人と人がどんな話をするか」というところだと思う、ので、この「口達者」な新党党員たちの八面六臂ぶりが眩しく見えます。

そう、帝国という危なっかしい体制だから、私服刑事とか密告者とか、現代の日本では考えられないような危険な相手が普通にいるというのに、彼らはその口八丁ぶりで、そんな「当局」側の攻撃さえ、逆に返り討ちにしてしまう。その鮮やかさにびっくりするとともに、そんな弁舌を持ちながら、まともに選挙をやる訳ではないところに、不思議よりは面白さを強烈に感じてしまう。

僕らはいつの間にか、「望みがあるなら、直線的に、直接的に、行動して結果を出さなければ、意味がない」と思い込まされていたと思う。確かに、成果の出ない行動は、やってるのかやってないのか分からないことには違いない。でも、何かを変えるために、しゃかりきになって青筋立てて「あいつが悪い」とやるのが果たして正解なんだろうか?そこまでやっても変わらないのだからよりもっと強力に、となってしまうのもわかるし、正面切ってやらずにコネとかなんとかで裏から手を回してネゴして、みたいな日本的なやり方がとんでもない数の弊害を招いてきた歴史も知っているから、どうしても、しゃかりきにならないと正々堂々としていないと思ってしまう。でも、第一次対戦前のボヘミア王国、今の僕らよりももっと閉塞していたに違いない政治状況で、こんな風に打って出たハシェクの行動を粒さに読むと、「維新」のなんたるか、その神髄を教えられた気になったのだ。

日に日に困難な政治状況になっていくような今こそ読むに相応しいと思います。

2012年にROMANTIC TASTEは要らない

THE YELLOW MONKEY、11年8ヵ月ぶりシングル発売イベントにヒーセ&エマがサプライズ登場!エアベース&エアギターも披露

THE YELLOW MONKEYの11年8ヵ月ぶりのシングル「Romantist Taste 2012」のリリース日となった10月10日(水)。渋谷O-EASTにてリリースパーティが行なわれ、元メンバー2人がサプライズ登場し、多数の応募の中から選ばれた来場者700人と、ニコニコ動画での生中継を見ていた全国のファン4万人以上を熱狂させた。

◆「Romantist Taste 2012」リリースパーティ画像

こんなこと言うのも無粋なので言いたくないけど自分の立場をきちんと言っておくと、吉井のソロは『AT the WHITE ROOM』からちゃんと買って聞いているし、アルバムツアーも『AT the WHITE ROOM』だけ行けなかったけどそれ以降は毎回観にいっているし(だから、ソロになって初めてイエモンの曲をやったあの伝説の城ホール公演にももちろん立ち会っている)、『COMPLETE SICKS』も持っている。イエモンはメジャーデビューの『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』からだし(ただ、イエモンを知ったのはpati-patiだったと思う…)、『GOOD ROCK!』や『bridge』に吉井のインタビューが載れば買って読んできたし、『失われた愛を求めて』ももちろん読んでいる。掛けたお金の多寡でファン熱の度合いははかれないと思うけど、長い間ずっと熱を持ってイエモン解散後も吉井を見続けてきたとは言っていいんじゃないかなと思います。

なので、吉井が有料のモバイル・オフィシャル・サイトを運営して、そのサイト限定のイベントをやり出した頃から、ちょっとなんかマズいかなあと変調を感じていました。誰もが知っての通り、吉井というのは(悪い意味じゃなく)非常に商売のうまい男なので、iモードでモバイル・オフィシャル・サイトをいち早く準備したときには「さすがだなあ」と思いました。課金があれほど容易なサイトの仕組みはなかなかないですしね。確実な定期収入の得れる仕組みをいち早く築いた訳です。そして、モバイル会員専用のイベント・コンテンツを準備して、会員になるインセンティブを準備していく。これはなんら間違ってないと思います。

ただ、去年、配信限定をやり始めた頃から、感じる変調がちょっと大きくなっていった。今後、音楽の在り方は配信に向かっていくのは間違いない。どんなノスタルジーがあったとしても、メディア(媒体)が変容していくのは避けられない。全部が置き換わるのではなく、主流が変わるのは避けられない。吉井はそういう変化を掴むのがうまいから、配信にしたほうが取りこぼしが少ないかどうかも、きちんと計算しているように思う。

ただ、6年ライブを観てきて、「やっぱりイエモン時代の曲のときが会場は一番ヒートアップしてるんじゃないか?」という、違和感と言うか不安感と言うか、そういう静まらない気持ちがずっと続いていて、『COMPLETE SICKS』は20周年記念の作品ということでよかったけれど、この先、また(解散したと言った)イエモンを引っ張り出すことがあるんじゃないかな、と危惧してました。

僕にとっては、今の吉井の状況で、イエモンを引っ張り出すと言うのは、過去の財産の有効活用に思えてしまう。吉井だけではなく、各メンバーにとってもそうかもしれない。

ファンとしては、吉井のライブで2,3曲イエモンの曲が聴けるというのは堪らないし(『ROCK STAR』とかめちゃめちゃ楽しかった)、全然悪いことではないと思う。吉井がアーティストとしてやっていくために、いろんな収入源があっていいと思う。今はただの転換期なのかも知れない。でも、吉井が商売のうまい男というのを認めているだけに、その器用さが吉井を埋没させてしまわないのかなと、心配してしまうのです。

吉井の熱情の何たるかに思いを馳せは決してしない人たちによって、「イエモン」と名のついた作品群が登場することによって、それらの作品が猛烈な勢いで消費され、消費されるだけで、燃やし尽くされた数か月後にはまた一段小さい存在感になってしまっているんじゃないかと。結局、彼らは「消費」しているだけなのだと。

なので、2012年にROMANTIC TASTEは要らないのです。

五味さん個展『NAGISA』で考えた、生業と収入について

天満橋ART Lab OMMで開催中のLOSTAGE五味岳久個展『NAGISA』に行ってきました!

五味さんのイベントモノは、8/7のdigmeout ART&DINNERでのアコースティックライブ以来。あんときはトークショーは観られず、FLAKE購入特典だったのにもったいないことしたな~と思ってました。五味アイコン展も一回も行けたことないので、絵を観にいくのは初めて。ただ絵をぱらぱら~と眺めるだけなのかな~とちょっと心細くなりながら行きました。

天満橋OMMビルB2FのART Lab OMMはこの夏?スタートだそうで凄く綺麗な場所でした。壁一面に五味画伯の直筆作品が張り巡らされていて、中央のテーブルには五味画伯の作品帖(Adam et Ropeとか書かれてた)が5,6冊置かれていたり、かなりの量を楽しめます。

グッズもいくつか置かれていて、アチコさんキーホルダーとかTシャツとかレコードとか販売してたのですが、せっかく来たからには鑑賞料代わりじゃないけれど何か買って帰ろうと思いつつ、あのTシャツだったらTAKAHISAGOMI.comで買った方が、ここで買うより、五味さんの取り分は大きくなるんだろうしなあとか、でもTAKAHISAGOMI.comは送料が一律で高めなので、ここで買うほうが安く帰るよなあとか、そんなことを悩みながら、結局、TAKAHISAGOMI.comでも買えるアチコさんキーホルダーを。

レジに持っていく直前に、壁に貼られた「ASK PRICE」の字が気になって、番の人に聞いてみたら、「売ってるんですよ~。¥3,000とか、値段はほんとにお客さんと決めてくださいって五味さんはゆってて、そういうゆる~い感じで」とおっしゃる。僕はこういうの買ったことないので相場とかわかんないけれど、LOSTAGEというバンドがバンド活動を続けていく上で、別の形での収入源があるというのはいいことだと思うし、五味さんはそのあたりのことで若干迷ってるようなこともブログで書いていたような気がするし、だから値段を明確にせずに販売しているような気もしたりして、相変わらずバカ正直というか不器用というか何というか、でもやっぱりとにかく応援したいので、直感で気になってた一枚を売って頂きました。

それがこちら:

サインも入ってるし、いかにも作品ぽい(笑)。

音楽を続けていくのに音楽だけで食べていかなければいけないというのは、実は思い込みなのかなっていうのを少し実感しました。売れるまではバイトと掛け持ち、とか言うけど、そして、仕事しててときどき何かやるのは趣味、みたいな通念だけど、意外とこれからはそうでもないのかな、ほんとに、そのプロの領域と趣味の領域のにじり寄りと交接、みたいな瞬間に立ち会ったようでした。

DJブース・・・コーナー?映えてました。

8otto vs lostage!!

明日までです、是非!

「五味さんって誰?」という向きには、この本が参考になるんじゃないかと。ツイッターで、見たことあるでしょ?そうじゃないけど(笑)

4860204360 五味アイコンブック #oshare in DICTIONARY (P-Vine Books)
五味岳久(LOSTAGE)
ブルース・インターアクションズ 2011-09-23

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通貨スワップを巡る読み方-Chosun Online | 朝鮮日報

ウォンの通貨としての価値が低下することも知らないまま、自動車、半導体の輸出を最優先してきた結果だ。国の経済がこれだけ大きくなった以上、そろそろウォンを金塊のように堅固な通貨に成長させるという指導者が現れてもよい時期ではなかろうか。

朝鮮日報の別のコラムでは「通貨スワップはもはや不要」という記事もあるし、この記事が韓国国内でも伝えられているものなのか日本向けだけなのかというところもあるけれど、韓国サイドの状況の読み方として、「日本はどの急所をつけば、韓国が地の涙を流すかを熟知している」とする読み方も存在していることを知るのは悪いことではないと思う。

何より本当にいちばん怖いのは、この記事が事実だとして、日本が他国に対してこういうスタンスを取れていることを、日本国内の報道ではほとんどまったくと言っていいほど伝えられず、国民がそれを実感できていないことだ。世界で自国がどう振る舞っているか、それを知らされない時に危うい事態は起きてきたと思う。

大和から伊勢参りライド 132.8km

どこでも行ける、きっと行ける。
200km走破する自信が完全についた、そんな伊勢行でした。 

あわよくば200km走ろう、そう目論んで考えた行先が、三重・伊勢志摩方面。大王崎まで走ると200km。50km以上走れるチャンスが月に2回あるかないか、で2年間ロードバイクを続けてきたくらいの僕の実力にとって、過去の経験を踏まえるとこれはかなりのベストコースで、

  • 後半に登りが来ない。100km以降はほぼ平坦。
  • 100kmまでは信号のほとんどない道で、ペースを保ちやすい。
  • 100km以降、松坂・伊勢・鳥羽・志摩・大王崎と、小刻みにマイルストーンがある。
  • 帰りが近鉄で帰れるので、交通費が安くすむし早い。

しかも天気も願ってもない秋晴れ。もし、200km走るとするとどう考えても10時間+休憩1時間かかる。賢島からの最終が19時過ぎなので、2時間余裕を見て朝6時出発でいいのですが、更に余裕を見て5:30出発。前日から朝早く起きて、睡眠サイクルを少しずらす念の入れよう。

コースはこんな感じ:

高低差はこんな感じ:

春日山を越えて柳生に至る斜度5%・5kmと、伊賀上津から青山高原までの4%・7kmが、ホビーライダーの僕にとってのヤマ。

走るにあたって、経験上肝に銘じたのは:

  • 青山高原を10時(4時間30分)までに下り切る。
  • 最初の100kmを11時30分(6時間)で走り切る。
  • 休憩は5分以内に留める。
  • 携帯カメラで撮影したりチェックインしたりは出来るだけ手早く済ませる。

特に信号同様、携帯カメラの操作は意外と時間を食うもので、1時間に1回、5分食うと、6時間で30分も走ってないことになる。それ以外にも休憩をする訳だから、出来るだけ手際よく済ませるように気を付ける。

 

まずは大極殿。6時前。朝焼けが綺麗で一枚。

 

最初の関門、369号を登り切ったあたり。

 

柳生焼、知りませんでした。「柳生焼窯元井倉」。隣に喫茶店も併設されてて格好良かったので一枚。さすがに朝7時は開いてませんでした。


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月ヶ瀬に入り、名張川沿いを走ります。月ヶ瀬は梅の名所ですが、柳生からの道中、ときおり金木犀が香り、早朝の冷えた空気と相俟って爽やかに走れます。オートバイのツーリングの方もたくさん見かけました。びっくりしたのは、道路脇のちょっとした休憩所のようなところに、猪が寝ていたこと!!引き返して写真撮ろうかと思いましたが起こして追いかけられたら大変なのでやめました。


高校三年間を過ごした土地のローカル線。

 

8:45頃、伊賀上津手前のふるさと市場のようなところで休憩。手前の斜度8~10%の短めの登りを終えて一息。東大寺前を越えてからここまで、コンビニはひとつもありません。自販機もほとんど見なかった気がします。

ここから青山高原越えが始まるので、9時まで休んで補給食食べようとしたら、市場の人が車止めのチェーンを開けにきて中に入れてくれました。

「どっから来たの?」「どこまで行くん?」「まあ中に入って食べてもろたらええさかい」ありがとうおじさん、と思いつつ、この体のおじさんを「おじさん」と思ってるのは、たぶんオレがこの辺で過ごした中高校生の頃から変わってないよな、あの当時もこんな感じの人を「おじさん」と思い、それはたぶん40代だよな、この方はどう考えても50代ではない、ということはたぶん、オレとそんなに年は違わない、けれどオレはあの頃から20歳も年を取っている。そんなことを思いながら、青山高原に挑みました。

 

途中でなんどかイヤになりそうでしたが、回し続けることが出来、無事登頂。そして一気に下る!この下りは相当楽しいです。キツいコーナリングはないし、交通量も多くないし。

登りは、柳生越えの時に気付いたことがあり、右手はブラケット、左手はアップバーにすると、すごく楽になる。 それに気づいて、青山高原の登りでも、きつくなったらときどきハンドルの位置をそうしてました。体が歪んでいるのか、ペダリングがなってないのか、足の長さの違いのせいなのか、いずれにしても困ったときに楽にできるポジションを知っておくと良いと思いました。

青山高原を下り切ったところでファミマ発見。9:45くらいで、起きてから時間は経ってるもののそんなに空腹感はなかったのですが、冷たい飲み物で水分補給を続けてるので胃が少し冷えた感じがして、温かいものを取った方がよさそうだと感じて、ミニどん兵衛を調達。駐車場の車輪止めに座って5分待とうとしたら、ガタイのいいおじさんが「これから登るんですか?」と声をかけてくれました。

「いや、向こうから登っておりてきたとこなんです」おじさんは何でも昔体操をやってたそうで、短時間で最大出力を出すトレーニングと、自転車とは違うんやろなあ、でも登りは出力要るやろしなあ、みたいな談義で盛り上がりました。トレーニング談義で盛り上がりながらどん兵衛で胃を温め、思わぬ形で15分休憩を取り、登りの疲れを癒して再出発。

 

今回のツーリングのベストルートを挙げるならば、近鉄大三駅近くから入る県道661号線、雲出川沿いのこの道を挙げたいと思います。亀ヶ広と言われるこのあたりは桜の名所だそうですが、枝だけの桜並木の足元に居並ぶ鮮やかな曼珠沙華。川土手らしく素直に平坦で、見通しもよく、どこまでもどこまでもこのまま足を伸ばしていきそうになる、至極のルートでした。ここを走りにもう一度行きたいと思っています。


松崎浦町の、三渡大橋のたもとで100km越えの休憩。目標としていた11:30に100km越えができ、途中で十分休憩も取れていたので余力もあり、大王崎を目指せるかな?と思っていたところ。

100km越えでちゃんとした昼食を取ろうと思ってたのですが意外にコンビニがない。いわゆるファーストフードもない。ようやく見つけたミニストップで糖分を取ろうとアイスクリームを食べ、取りあえず松阪には寄らずに伊勢に着こうと23号を走り始めた僕に最初の試練が!


パンク!右に曲がれば松阪駅近辺、という交差点を越えて2,3kmの養川交差点で後輪がパンク。調べてみたら、長さ5mmにも満たない太いホチキスの針のような針金が見事に刺さってました。写真がそれ(右上のは輪ゴムです)。交換を済ませ、側にあった自販機でリアルゴールドを飲んで再び走り始めた僕にすぐさま二つ目の試練が!

ガーミンがバッテリーロスト!!

最近、バッテリーが持たないので、ルートガイドとか極力させないように走ってたんですが、これから伊勢によったり鳥羽によったりと思ってたところでまさかのバッテリーロスト。国道を走ってると、出てくる案内が車向けなので意外と曲がるところが判らなかったりで、ここにきて結構テンションが落ちる。

ともかく、伊勢までは20km少しだし、そして、久居からこっち、平地ということもあって不思議なくらい足はよく出るんだけど、心臓も別に苦しくはないんだけど、痛みとまでは言わないけど微妙な違和感もあったりして、これは今日はこのくらいで切り上げろということかと思い、伊勢神宮はお参りして、伊勢うどんは食べようと気を取り直し、さっそく曲がるところが判り辛く、路地に入ると途端によく判らず、ケータイを使いながら伊勢市駅前の開けたところを目指そうと走った僕の眼に飛び込んできたのは・・・

 

 「伊勢まつり」で歩行者天国になっている大きな道路でした!

その道路の先で踊りを踊りながら進む着物姿の女性の列を見、なんだろうあれはと近づいて写真を撮っていたら脇のおじさんに「兄ちゃんは大学生か?」と恐ろしい間違われ方をし、そうこうしているうちに気持ちは外宮・内宮参りをしておかげ横丁回って帰ろうと言う気持ちになり、伊勢うどんを食べて家路についたのでした。

 

僕を大学生と間違えたおじさん(笑)

 

自転車は神社に入ってはいけないともちろん知ってますので、外宮も内宮も敷地の外から覗かせてもらいました。伊勢うどんはやっぱりおいしかったです。

200kmを走るための残りの課題は、ずっと課題として判ってはいることですが、

  • 体力的に問題なくても、100kmを越えるとどうしても飽きてくる。5,6時間同じことをしているので。
  • なので、より早く走るためには、平地の速度を上げる必要がある。できるだけ信号のないルートで、巡航を上げる。

この二つを頭において、近いうちに200kmにトライしたいと思います!

    街の本屋で本を買う - 2012/10/05 ABCブックセンター京田辺店

    「ABCブックセンター」という書店のホームページがどうしても見つからない!青山ブックセンターとは違うのは間違いないみたい。

    仕事の待ち合わせで15分くらい早く着いたので、時間潰しに駅前の「アルプラザ京田辺」の中の「ABCブックセンター」へ。スーパーに入っている本屋は、だいたい雑誌メインのつくりをしてるので、こういう時間潰しのときの本探しにはいいのだけど、残念ながら雑誌を買うような気分でもなく。かと言って文庫本は探して周りにくいんだよな~このタイプの陳列だと・・・

    と思ってたら、平積みコーナーに『ソハの地下水道』発見!日経夕刊の映画評を読んで猛烈に惹かれていたので迷わず購入。スーパーの平積みコーナーに置かれている本なんて、たいてい何かのキャンペーンとかタイアップとか、マスでよく名の通った売れやすいものでしょと思ってて、まさかこんな本が置かれてるとはゆめにも思いませんでした。見やすいところはちゃんと見て回るものだと反省。映画を先に観ることになったので、この原作はじっくりと読んでみようと思います。


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    4087606503 ソハの地下水道 (集英社文庫)
    ロバート・マーシャル 杉田 七重
    集英社 2012-08-21

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    『ソハの地下水道』

    僕の日常というのは、なんと腑抜けた日常なんだろう。
    「命の大切さ」なんて軽々しく言っていい言葉ではない、そう思った。

    第二次大戦中、ナチスドイツの占領下にあったポーランドが舞台。もともと多民族主義の伝統のあるポーランドは当時ヨーロッパでもユダヤ人が最も多く居住する国のひとつ。ホロコーストを恐れ下水道に逃げるユダヤ人が、その下水道で、下水修理を生業とするポーランド人のソハと鉢合わせする。通報を恐れるユダヤ人。しかし空き巣を副業としている俗物のソハは、通報しない代わりに金銭を要求する-。

    まず「死」のあまりにありふれた光景に脳天がくらくらする。下水道に大勢のユダヤ人が逃げてきた後、現実的に匿い続け切れないと判断したソハは、「11人選べ」とユダヤ人達に言い放つ。ユダヤ人達はいったい誰を選ぶのがいいか言い合いになり、せめて12人と言い、そういううちに14人、15人となり、ソハは「ユダヤ人というヤツは命まで値切るのか」と怒鳴る。そうして、匿われる11人が決まり、移動を開始する。

    え?え?残りの多数のユダヤ人は、地下水道で見殺しになるのか?-なるのだ。そして、当然のように餓死し、ソハは「遺体は隠さないといけない」といって、地下水道から出た川に遺体を投げ込む。なんの造作もないように。

    ソハは全く善人じゃない。盗人だし、命と引き換えにユダヤ人から金を巻き上げる。しかし、その巻き上げた金で彼は食糧を買い、危険を冒し、地下水道を通りユダヤ人に食事を運んであげる。そういうソハの日々を観ながら、観ている僕の胸は常に不安が支配する。「ユダヤ人も、無尽蔵にお金がある訳ではないだろう」「この地下水道生活が、いったい何カ月持つというのだろう」。

    事実、ユダヤ人のお金は尽きてしまう。ユダヤ人グループのリーダー各の老人がソハにそのことを打ち明けると、ソハは言う。「そのことは皆に言ったのか?」いや、と老人が首を振ると、ソハは自分のポケットから札を取り出し渡していう、「いいんだ。みんなの前でこれを渡せ。お金も貰わず支援するヤツだと思われたくない。」

    簡単に人が死に、人が殺される状況のポーランドの中で、家族さえ巻き込んでまでユダヤ人を匿おうとする俗人の心の葛藤なんて、僕にはスカイツリーから飛び降りたって多分ちっとも理解することはできない。僕はあまり映画を観る生活を送ってないので、もしかしたら、この映画の描写に勝る映画もたくさんあるのかも知れない。でも僕にとってはこの映画は、今の僕の日常や、目に飛び込む日本国内の数多のニュースになる出来事や人びとの、ほとんどすべてを、特に自らが「大変なことです」とぬけぬけ言ってる出来事を「ばかばかしい」と思わせるに十分な衝撃力だった。この、ソハという「ただの人」が、実際に命を賭してやり切ったことはいったい何なのか。彼は決して善行を果たそうとして、自らの行いを善としてやり続けていたのではないと思う、そういう意識ではないと思う、でもだったらいったソハの行動はなんだったのか。もうどうしても僕はこのソハの心理の深層に迫りたい。映画が何かを言えるのだとしたら、僕はこの映画のようなことを言ってほしいと切に思う。

    それにしても、日本ではテアトル梅田という比較的小規模な劇場で上映されるような作品に、こんな凄まじい映画が出てくるなんて、ほんとに率直に言って日本の映画というのは大半が暇つぶしみたいな、せせこましい、突き詰めてないうわっすべりなものなんだな、と思いました。