遂に行ってきました、しまなみアイランドライド!!
前日まで雨模様だったのですが、当日の10日は夏を思わせるくらいのいい天気。ほんとに爽快にロングライドできました!
何よりも自信になったのは、各エイドステーションでの休憩以外、一度もバイクを降りず足をつかず走り切れたことです!!
ロードバイクを初めて2か月、こういうイベントに参加するのも初めてだったし、130kmという距離を走ったのも初めてだったので、これからロードバイクを始めたりイベントに参加される方に参考になるかも知れないので、気のついたところなんかを書いてみます。
10/9 -前日・プレイベント-
大会前日は、エントリーとプレイベントがあります。プレイベントは、ロードバイク界で有名な方々のトークショーや、メーカーの展示会なんかがあり賑わってます。
まずネックになるのは荷物です。僕は奈良在住で、この大会を知ってエントリーした8月ではすでに尾道市内のホテルはどこも満室で、仕方なく三原に宿泊しました。 なるべくかける費用を抑えたかったので輪行したのですが、プレイベントの中に「ビギナーズミーティング」という、初心者向けの講習会があり、12:00と14:50からの2回あったのでこれに参加。奈良から12:00の講習会に間に合うよう移動するのは結構朝早くなるので14:50を予定していったの
ですが、そうするとホテルに先にチェックインできない。仕方なく、バイクと荷物を持って会場に行くことに。ということで、
- エントリーはすごく早くしたほうがいいみたいです。
- ロードバイクは、宅配サービスがあるので使ったほうがいいです。しまなみのは、片道5,000円、往復6,000でした(結局、僕は帰りは宅配サービスを使ったので損と言えば損でした)
- 輪行する場合、最寄駅から会場までの距離はちゃんと調べておいたほうがいいと思います。くみ上げて現地に行くにしても、荷物があると結構な負担です。
ビギナーズミーティングは出たほうがいいです。いろいろ事前に調べて頭でっかちになるので分かった気になっちゃいますけど、最後の最後、直前に頭に入れておくべきことを丁寧に説明してくれます。タイヤ周りのことは特に参考になりました。
プレイベントは、興味がなければどっちでもいいと思います(笑)。友達と来てれば、回ると気持ちが盛り上がると思います。
10/10 -当日-
0.集合
僕がエントリーしたのは、多々羅130という、向島を出発して大三島を周回して帰ってくる130kmのコースです。集合時間は朝6:30、集合場所までは自走です。尾道から渡船で向島に渡ります。
まず、僕は三原泊なので、三原から尾道まで走らないといけません。渡し船は朝5:00から出てるということなので、万一を考えて5:00に尾道につくように出発を予定しました。三原-尾道は約10km前後、ちょうどいいウォームアップになりました。国道2号線をひたすら東に走ればいいので、道に迷うこともありません。ということで、
- 尾道で宿が取れなかったら、三原がオススメ。朝4時に三原を出れば、どんなにゆっくりでも5時には尾道につきます。
- ただし、真っ暗で寒いです!ウィンドブレーカーとライトは必須です。
尾道から渡船に乗って向島に渡り、更にそこから15分くらい?走ると、出発地点の向島運動公園に到着。向島運動公園の到着寸前に結構な坂があります。
到着したのは5:30くらい、あたりはまだ真っ暗。さすがにちょっと早すぎたかと思いましたが、なんでも余裕を持って行動するほうが気持ちも整えられます。ただひとつ失敗したのが朝食!何も考えてなかった僕は、朝起きたらホテルで朝食を食べてしまったのです。でもよく考えたら、3時にご飯食べて7時になったら、それって普段の昼食の時間。この状態で走り始めて大丈夫なのか若干不安がよぎる。周りはみんなバナナとか朝食食べてる。補給食は3つ持ってるから、一個食べるか。うーん…悩みましたが、とりあえず最初のエイドステーションに着くまでは様子を見ることに。
1.スタート~因島総合支所(第一エイドステーション) 25.5km
朝7:00、いよいよ多々羅130kmがスタート!スタートは、各コースで走力に自信のある人から順にA,B,Cに順に分かれてスタートします。しまなみアイランドライドはレースではないので、制限時間をめいっぱい使って観光して回る方もいますから、そういう方はCグループに分かれます。僕はまったく走力に自信がないので迷わずCに並びました。
スタートは各グループを更に40人くぎりくらいでインターバルをおいてスタートしました。スタートから第一エイドステーションまでは、ほぼ隊列になって走りますので、コースの心配とかもありません。でも、しまなみアイランドライドのコースガイドで立ってくれてる方々は、ほんとに分かりやすく立ってくれてるので、コースを間違う心配はまったくないと思います。で、僕は初めて2か月の超初心者ライダーなので、前を追い抜くつもりも全くなく、ちょうど自分のペースよりちょっとゆるいくらいだったので順調についていってたのですが、気づいたことがいくつかあって、:
- 慣れている人ほど、後ろを走ってる人のことをあまり考えず走るような気がします。妙に膨らんだりとか、妙に緩めたりとか。
- 僕の後ろが、2・3組くらいで走ってる人で、そのうちの一人がベテランの方のようで、一緒に走ってる人にいろいろとガイダンスをしていて、「慣れないとどうしても抜かれたくない!とか気負ってしまう」とか「車輪一個分くらいの距離を空けて走るのがいい」とか薀蓄を述べられてたのですが、信号の停止でよそ見をしてたのか追突されそうになりました。あんまりおしゃべりしながら走るもんじゃないと思います。
- 学生サークルのノリくらい元気のよい団体が前を走ってたのですが、疲れなのか注意不足なのか急停止に対応できず転倒してました。ちょうど登りが始まるところで、道が細く車も来るのでつかえたんだと思うんですが、下手すると大事故なので、わいわいやるなかにも真剣さは必要だと思いました。
この坂が、因島総合支所手前の最初の難関の坂で、標高100mまで上がります。勾配率10%はないのかな?というところだったと思います。自分はまずこの坂を登り切れるかどうかがポイントだったんですが、どうにか一度も休まず足をつけず登りきることができました。さすが生駒山を毎週登ってた効果が出ました。この後も、上り坂がきついと感じたことは1度を除いてなかったです。
それと、イベントのスタッフの方はほんとにどのスタッフの方も丁寧で優しくていい人ばかりだったんですが、唯一、この区間の伴走車だけは、あんまりよろしくなかったと思います。妙なポジショニング(道路の真ん中)とかをゆっくり走ってて、ウチから抜いたらいいのかどうかわかんないとか、急ブレーキとか、エイドステーションでも結構そういう話をしてる人が多かったです。
エイドステーションでいろはすもらって一休み。心配してたおなかは持ったので、とりあえずここで補給食のひとつ、ゼリータイプのを食べる。というか飲む。5分くらいインターバルして出発。
2.因島総合支所~多々羅しまなみ公園(第二エイドステーション) 21.1km
しまなみ海道の橋を使って、向島から生口島、生口島から大三島に渡るルート。このルートの見どころはもちろん橋です!橋にたどり着くまでの間、橋を見ながら「あれを渡るのか~」という高揚感、自転車道を登りながら「これを登り切ったらあの橋が!」という期待感、そして橋を走りながら見える瀬戸内海!まさに絶景です。しまなみアイランドライドのメーンといっても過言じゃないと思います。
ここを走っているときは、ほとんど集団とも出会わず、集団に抜かれることもなく、ほんとにほとんど独り旅みたいな感じでした。途中、ちょうどいいペースで走ってる方がいたのでペースメーカーについていかせてもらいました。こういうのもイベントのいいところかも。
- 多々羅しまなみ公園で配られてる冷凍みかんは絶対食べたほうがいいです!オススメ。おいしいです。
自分がいま渡ってきた橋を眺めて感慨に浸りつつ、10分くらい休憩して、出発。
3.多々羅しまなみ公園~ふるさと憩の家(第三エイドステーション) 26.0km
全ルートの中で最長のこの区間。ここまで、それほど自分のペースを乱さず、かつ、登りも止まることなくこれたし、腰が痛いくらいで疲れもあまりないので、このまま行ければ大丈夫かな~と思ってた矢先、思わぬアクシデント。
足がでない!!
このルートが始まってすぐ、少しゆるいふつうの登り坂があるんですが、坂に差し掛かったので踏み入れようと思ったらまったく足が出ない。仕方なく、ギアをすべてローに入れて少しずつ漕ぐ。それでも思い感じがしてしょうがない。足を使い切るってこういうことか~と猛烈に実感しながら、とにかく必死で漕ぐ。もうほんとにダメだったら降りておそう、と思いつつ、ゆるゆる漕ぐ。途中さっき抜いた人とかにどんどん抜かれながら、じりじり登ってなんとか到達!この坂はほんとにつらかった。しばらく走ってて、どうも空腹感が否めないので、まだ中盤に差し掛かってないけど補給食食べてしまうおと、ウェハース系の補給食を食べる。するとこれがすごくうまい!そして元気が回復する!いろんな本を読んでると、消化がよく、食べやすい、セリー上のものや、ペースト状
のものが勧められてますけど、「食べた感」というのは、疲れてるときに結構体力を回復してくれます。なので、
- 特にロードバイク始めて間もない、専用の補給色に慣れてない「まだ普通の人」は、ウェハース系の補給食お勧めです。おなかに食べた感が残るので、力が出ます。
僕はほんとにあの補給食のおかげでめちゃくちゃ救われました。この時点であれを食べてなかったら、ほんとに足が止まってしまったかもしれません。まだ足が出るからと言って、最初の方の登りで結構無茶をしてしまったのかと反省しつつ、ここからはとにかくいつもの自分よりローペース、20km/h前後で走ることに決めました。どんどんパスされますが、気にしません。とにかくふつうに走れるようになるまで、次のエイドステーションに着くまでは無理をしない。ひたすら、楽に走れるペースを守って走ります。そして、第三エイドステーションの手前、再び猛烈な坂が現れます。
が、ここの坂はもう大丈夫でした。確かにきつかったですが、たち漕ぎを使うこともありませんでした。リアの歯を1枚残して、自分のリズムで淡々と漕ぎ続けます。結構な人が下りたり押したりしてたと思いますが、そんな中坂を上り切れるというのはなんとも言えない得意な気持ちになれるものです。
ここで登り切ったあたりのところで、「これさあ、もう頂上超えたよねー?」と後ろの方から声をかけられて、ぶっちゃけ全然わからなかったので「わかんないっすー」と答えたところ、「わかんないー?これ怖いんだよねー、いつまで続くかわかんないからさー」と言って、下りを猛烈にかけて行かれました。あれ?あの人なんか見たことある・・・
ふるさと憩の家では、エアーサロンパスのサービスがありました。僕は使わなかったけど、あれは使ったほうがいいかも。あと、僕はビンディングを使ってなくて普通のスニーカーで参加してたんですが、左足の小指がちょっといたんだので、バンドエイドで応急処置。バンドエイドはサドルバッグに入れておくといいと思います。
4.ふるさと憩の家~多々羅しまなみ公園(チェックポイント) 15.3km
この区間、あっと言う間でした。なぜかと言うと、僕がコースの左回りと右回りを勘違いしてたというのもありますが(笑)、最初の登りが終わってしまえば、平坦な、ある意味退屈なルートです。海の光の反射を眺めながら、ひたすらお昼ご飯を楽しみに走るカンジです。多々羅しまなみ公園のチェックポイントは、多々羅130の参加者は14:00までに到着しないといけないのですが、12:00には着いてたのかな?ちょうどお昼時に着いてたと思います。
ふるさと憩の家を出るとすぐ坂が始まり、これが最大の難所の二つ目、標高100m程度の登りなんですが、ほんとに正直言って、全然きつくなかったです。体力が回復してるのと、坂に対する地力があったんだと思いますが、エイドステーションを出るとき相当気合と覚悟を持って走り始めたんですけど、くだりに入って「あれ?これで終わり?」というカンジ。そうこうしてるとスタッフ車が来て、「きつい登り坂はこれで終わりですー」とアナウンス。ほどなくして「この後は多々羅しまなみ公園に戻って昼飯ですー」と別のスタッフ車。俄然気楽になります(笑)。
登り坂と下り坂が二回連続するんですが、登りで追い抜いた人に、くだりで猛スピードで抜かれます。でも、次の登りでまた、その人は自転車を押してた
りします。トータルで早ければそれでいいという考え方もあるし、ロードに乗ってる以上は極力ロードで走破したいという僕みたいな考え方もあるし、なかなかほんとにおもしろいスポーツです、ロードバイクって。
5.多々羅しまなみ公園~万田酵素(第四エイドステーション) 23.1km
この区間も、2.の区間と同様、メインは橋です。ただ、気分は正直、もう帰りの気分になってるので、道中の記憶はあんまりありません(笑)。確か、いつの間にかスタッフ車が先導についてくれてたと思います。それはなぜかと言うと、このあたりから別ルートの参加者も合流した復路になるので、台数がすごく多くなるので。しかも生活道なので信号も車も多く、前を見てなかったのか急ブレーキの音が聞こえたこともありました。あと、僕の後ろを走る人が、ど
ういう訳か僕の後輪に自分の前輪を重ねるように走ったり止まったりするのがすごく気になりました。ああいうのが一般的なんでしょうか?パスしたいならパスしてくれたらいいのに、と何度も思いました。実際、パスしていく集団もあったわけで。
6.万田酵素~向島運動公園(ゴール) 16.4km
最後の2区間で気づいたことがあって、それは、
ということです。僕は結局最後まで、登りでペースを落とすことはなくって、最後の坂まで、自分の持ってるペースで登ることが出来たんですが、平地はほかの人のペースにどうしてもついていくことができない。これは心拍の鍛え方とか、身につけないといけないことが何かあるんだろうなあというのを実感しました。坂でパスした人に、平地でぶっちぎられることが結構何度もありました。ただ、そんな中でも言えることは、
スタッフ車が先導してくれてたとき、途中でどうにもついていけなくなって、こりゃ無理だと脱落し、他コースの人達にもバンバン抜かれたんですが、途中でその人達は休んでました。向かい風がきつかったし、僕も休んだら復活するって経験上わかってたんですが、とにかく下りないことと決めてたので、ゆっくりでもそのまま走りました。結果、また抜いていった人もいるし、結局ゴールまで抜かれなかった人もいるんですが、僕自身としては、うさぎとかめを地で行くような、マイペースの走りができてほんと満足でした。ロードバイクに乗ってるからには、単に早けりゃそれでいいということではなく、ロードバイクでずっと移動できるような体力を養おうと、気持ちを新たにしたのでした。
写真も何枚かとったのですが、それはまたぼちぼちアップしようかと思います。まずは、終わった翌日の感動をそのまま書いてみました。
また加筆したり気づいたりした点書くと思いますが、とにかくしまなみアイランドライドに携わられたすべてのスタッフの方々に感謝をお伝えしたいと思います。皆さんの熱意が、あの好天を呼んだんだと思えてなりません。ほんとうにありがとうございました!!
そして最後まで読んでくださってありがとうございます!!