「自分の仕事」を考える3日間 1/10

”言った後で急に 僕は何故だかわからず泣いた”
(『FRIENDS』/B'z) 

B00005F5BX FRIENDS
B’z 
BMGルームス 1992-12-09

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自分の出不精を差っ引いても不思議なもんで、
初日当日の朝、「参加者同士が話し合うように進行する」などといった、前年の記録を思い出しながら、「あーめんどうなもんに申し込んでしまったなーそれも3連休3日とも使ってー」と思っていたのが、昨日のセッションが終わる頃には既に「祭りの後」「宴の後」を思ってメランコリック。

しかしこのイベントは参加した場で刺激を受けたり楽しい時間を過ごしたりするのが狙いのイベントじゃない。だからこのイベントが終わってしまうことを残念がるのは少し筋違い。なにより寂しさに感けて今日のセッションを台無しにしたら意味がない。 

最後のまとめで西村さんが仰っていた、「こういうものは区切りをつけてなければならない」という言葉の意味は痛いほどよくわかる。痛い程、というのは心中お察ししますという意味じゃなくて残念で仕方がないけれどそうでなければならないという意味で「痛い程」。何かを感じ意欲が湧いたら、「やってる人じゃないと」とか「思いだけじゃないくて実際にやりだしやり続ける工夫」とか、大事なヒントはいっぱいもらってる。

  • 皆川明さん
    • 僕に取っては、昨日の中村さんのお話以上に、最高にリアルなビジネスの深いところが聞けた。
    • リレーするとき、「最高のスピードで」というところが印象に残ると(西村さん始め)たくさんの方が仰っていたが、僕は「苦しくてもノリノリで繋ぐ」と仰った言葉のほうがより鮮明で感動した。
    • 価値の下がらないもの、ゴールはない、100年続くブランド→100年でいいのか→創業15年経った今も「ここから最低100年は」
    • ミナペルホネンのオマージュは意味がない。
    • ロングスパンでみた大量生産。質量。
    • ガンジーセーター
    • 皆川さんは計算に強いと言っておられた。中村さんは計算が苦手と言っておられた。

ほんとうになんだかよくわかんないんですけどこのタイミングで僕はなぜか涙ぐんだんですよ。

  • 伊藤ガビンさん
    • 訳わからん。と人には言わざるを得ないほど、自分がどう解釈したかを伝えるのが誰にとっても難しいセッションだったと思う。
    • 西村さんはガビンさんをラストに持ってくることを最初から意図してたような気がする。最後にありきたりの結論にならないよう、引っ掻き回したんだろうか?
    • 口ロロは知ってたけどいけすかん感じで聴いてなかった。聴こう。
    • 歴史にマッピング vs 答えの出ていないものが好き
    • それぞれの人がどこに意識を分散するか もしくは集中するか

関心空間のたかはしさんと話が出来たり、得難い体験を得難い質量でぎゅうぎゅうにインプットした3日間。最初にも書いたけどこれが今日だけのことで終わってしまっては意味がないし、単に楽しいというだけでこのイベントはもちろん関係性をつなげていくだけでは何にもならない。僕が仕事上で悩んでいることは分かりやすくはないけれど表に出しているので、仕事に関する行動や考えの記録をオープンにしていこうと思う。

今日の自分に向かって手を振ろう。

"問題は依然、解決しない 
うまい話も基本的にない
明日怖い?怖いのは自分 
そんな毎日を生きるのも自分
今日の自分に向かって思い切って

手を振ろう さぁいま 手を振ろう"
(『手を振ろう』/稲葉浩志) 

B003UIUBT4 Hadou
Koshi Inaba 稲葉浩志
バーミリオンレコード 2010-08-18

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「自分の仕事」を考える3日間 1/9

いやこのすばらしいイベントがあと1日で終わりなんて。
そして全3回の第3回が終わるということで、もう今後参加できることはないなんて。
参加するだけでは意義はないことは判っていても、なくなるってことは寂しいもんだよね。

元来、早め早めに目的地に移動してしまう性で、
今日は昨日の実績を活かしていくらか遅く家を出たのにそれでも8:20くらいに到着してしまって、駐車場開門の列に並ぶ(8:45開門だった)。休日朝の阪奈道が空き過ぎてんだよ!(笑)

昨日の行きはラジオが流したのがミスチルの『未来』でなんか暗喩的で格好いいのでそれをリンクに貼ってみたけど、今日は帰りのラジオが流したのが槇原敬之の『もう恋なんてしない』でなんかなあ。なのでそれはリンクせず、会場の朝カフェとランチでお世話になってる「庭禾」さんのリンクで。撤収前でディスカウントになったピタサンドを買って帰りました~。

瀬戸暮らし日記

via niwakalife.exblog.jp

昨日の御三方は「社会活動」「公人」的な色合いが濃淡はあれ共通したところだったけど、今日の御三方はそういう面は少なく(中村さんは「社会問題的な面はあんまり」と仰っていたし)、そういう意味で昨日のように「大上段」に構えたことを考えずに済む分、自分の問題に引き付けやすかった。しかしながら、引き付けやすい分現実的で出口のない話になりがちで難しい面もあった。

  • 鈴木昭男さん
    • たどたどしく、離婚に関する剛速球質問をさせて頂いたが、少し困られた表情をされていらっしゃったけれど、鈴木さんは僕の目を一度も外さずにお答えしてくださった。お答え頂いた内容もさることながら、あの姿勢は心から誠実な人の姿勢だと思うし、一朝一夕に身につくものじゃないと思う。
    • でもやっぱり不躾な質問には違いないと思い、後からお礼とお詫びにいきました。そこで言葉を交わさせて頂いた空気感が極上。あれだけで僕の中では鳴ってます。
    • 「鈴木さんのような男性と結婚するのはどう思うか?」という素朴な問いが、まさか次の山本ふみこさんのセッションにつながるとはこの時点では夢にも思っていない。
    • でもANALAPOSはセックスかも知れないってことは僕は一目見たときから判っていましたよ。
  • 山本ふみこさん
    • 僕の中での「主婦=仕事か」議論にひとつの終止符。
    • いかに自分のアクティビティーにかかるストレスを減らすか。これは『グーグル時代の情報整理術』と同じことを言ってて面白かった。
    • 「成り行き」のこころは僕は完璧に理解できていると思う。
    • 3人組になった方の、図書館勤務の話はかなり重いテーマだった。
    • 山本さんはかならず質問者の正面まで移動されてた。
  • 中村好文さん
    • エンケルハウスのことも秋篠の森のことも、奈良県民なのに知りませんでした。情けない。
    • 中村さんの話を聞きたくて参加したという人を何人も聞きました。
    • 仕事に関するスタンスとしては、実際にそれを選択するかどうかは別として(背伸びもしないし卑屈にもならない、とか)、自分が一通り考えてきたことと最も合致する方だった。
    • 相性。相手が本来持っている能力を引き出せなかった。
    • 事務能力がなかったことが「有利に働いた」・・・ある種の戦略性
    • 計画性がないこと
    • クライアントに設計会社があるが、そう言えば中村さんのような物腰の方がほとんどのように思う。なぜだろう?

  •  

    「自分の仕事」を考える3日間 1/8

    待ちに待った”「自分の仕事」を考える3日間”。
    ミクシィで「奈良県立図書情報館」コミュを運営しているくらい(と言ってもほとんどトピックも立たないけど)溺愛している奈良県立図書情報館でこんなスゴいイベントをやってたことを、第1回の2009年に知れなかったことを残念に思いつつ、念願の参加です。

    車で阪奈道路に乗る前、fm802が流してきたのがMr.Childrenの『未来』で、なんか印象的な。

    「生まれたての僕らの前にはただ
    果てしない未来があって」
    (『未来』/Mr.Children)

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    全体を通じては、「自分の”働く”ということについて」引き付けて考えることが、多少はできたけどとにかく難しかった。ゲストの方の話の、ご自身の仕事の活動そのものを題材に考える面と、仕事で関わられた対象を題材にする面とがあって、何を主語にして会話すればいいのか、躊躇することがしばしばあった。

    • 広瀬敏通さん
      • 「 今、災害が起きたら何をするか?」という質問の仕方と、それに対する回答。
      • 参加者17万人というのは日本の人口の0.1%ちょっとで、社会に浸透しているとは到底言い難いと思う。その状態で、創業者が退いてよかったのだろうか?
      • 自分の目で確かめること
      • 誰かに仕事を頼むこと。広げること。
    • 坂口恭平さん
      • 社会化するということ
      • 説得力の生み出し方
      • 言語化しないで共感を生む方法-喋りに喋って仲間にすることは意外と簡単
      • 何をやって食っていくのか?突き詰め方
      • パス-人脈
    • 川口有美子さん
      • プロ観として自分にいちばん近かった
      • 川口さんのセッションまで聞いた時点で、「今日の3人には共通点がある」とグループディスカッションで言われたことが衝撃的
      • 稼ぎを生む働きと、稼ぎを生まない働き-今の自分の仕事は、いかにすべての時間を「稼ぎを生む働き」にするかということにフォーカス
      • ALSに財源が傾斜配分される-他の病気よりもALSということか、困ってるなら各々立ち上がれということか
      • 戦略性-どうすれば実現するのか、方法・手段を知る重要性
      • ここでも、他人に頼む仕事が出てくること=拡大=仕事になるという図式

    ”「自分の仕事」を考える3日間”に参加します

    奈良が誇る超かっこいい図書館、奈良県立図書情報館で開催されるイベント、”「自分の仕事」を考える3日間”に参加します!

    2009年から3年連続で開催されていて、今年が最終回の第3回。
    僕は去年2010年の回が終わった直後にこういうイベントがあったことを知って、来年こそは忘れないようにしようとマークしていたのでした。

    「仕事」や「働き方」に対するスタンスは、長年の経験上、フラットに維持していくのはたいへん難しく、時々何かの刺激や誰かの心意気のようなものに触れることで、また新しく、自分の理想のスタンスで仕事に迎えるということがわかっています。このイベントで、そういう刺激の極上版に数多く触れたいし、根本的に自分の仕事のスタンスを見つめ直したり作り変えたり新しいスタンスを得たりヴィジョンを生み出せればいいなと思います。

    走り初め・転害門へ

    年末年始休暇最後の今日、走り初めしよう!と朝から行先検討。
    山越えして大阪に出ようか?やっぱり走り初めは奈良に行こうか?でも奈良は混んでるよな~。
    逡巡してるうちにお昼に。このままでは埒が開かない!
    走り初めだから軽く走れるルートにしよう、と奈良方面へ走り始めることに。 

    阪奈道路沿いの下道→県道7号を南下→308号→三条通でJR奈良に出て、近鉄奈良へ。ここから先、東大寺や春日大社を目指すと人通りが激しくてサイクリングどころじゃないなあと、県庁の手前で左折して街中を抜けて、転害門へ。 

    転害門自体はお正月でもやはり足を止める人は皆無だけど、転害門から東大寺に参る人は結構いました。転害門前のバス停で降りる人とか。地元の人には知れたルートなんですね~やっぱり。僕はなぜか転害門が大好きなのです。

    写真を撮ったら帰りのルート。転害門からひたすら西に真っすぐ走って平城宮跡に出て西大寺の北側ルートで…のつもりが、何の間が差したか24号に当たったところで南に向かってしまい、新大宮に出て369号に。これで帰っても詰まらないので、せっかくだから平城宮跡内を通りぬけてもう一度西大寺駅側に出ることに。

    朱雀門。左端にわずかに若草山。ここからの眺めはマイフェイバリットのひとつ。

    南西の位置からみた大極殿。小高い丘に建ってるみたいに撮れます。

    トータル30km強。走り初めにはちょうどいい距離だったかな。平城宮跡を抜けるか抜けないかの判断で結構時間を無駄にして、それが休憩になっちゃったので練習にはあんまりなってないけど、もともとこういう楽しみ方したかったのでいいかな。今日は今まで以上に40代~50代と思しきロードバイクライダーをたくさん見ました。本格的な人も、ホビー的な人も。やっぱり流行ってるんだなあと実感。自転車の種類も、バリバリのロードバイクからMTBや手軽なクロスバイクと多種多様。

    次回まとまった時間乗れるのは1/16かな。この日はロングライドをきっちりプランします!どこ行こうかな~。大阪市内を抜けた先でどこか行こうかな。京都方面にしようかな。

    元旦

    逡巡に逡巡したのですが、やっぱり2011年の元旦に何かを書き残しておきたくて、
    残り5分というところでエントリつくることにしました。

    あけましておめでとうございます。
    ほんとに誰も見てないブログですが、引き続きB'zとピロウズと吉井和哉と、ロードバイクとHOLGAと読書中心でやっていきます。
    今年もよろしくです。 

    『妻の超然』/絲山秋子

    4104669040 妻の超然
    絲山 秋子
    新潮社  2010-09

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    文麿は他の女のところに出かけていっているようである。理津子は確認はしていないがそれを事実としていて、だからと言って事を動かそうとは思わない。曰く、「超然としている」。

    理津子は文麿の行動そのものに対して直接的に文麿に何かを言ったりはしない。それを持って理津子は自分を「超然」としていた訳だけど、それは「見て見ぬ振り」とそう変わらないものだった。それに、「行動」に対しては目を向けていたけれど、文麿の「考え」には全然目を向けていなかった。彼が何を考えているのか、考えたことがあるのか。あるとき理津子はそう自問する。そして、自分がやっていたことは「超然」ではなく「怠慢」だと気づくのだ。

    この話は二つの読み方をほとんどオートマチックにしてしまっていて、ひとつは文麿の立場、ひとつは理津子の立場。文麿の立場というのは、「誰かの許しに甘えて生きている自分」、理津子の立場というのは、「怠慢な自分」だ。どちらの自分もいることは認めざるを得ないと思う。もちろん、そういう自分を出さないように日々努力はしているつもりだけど、どうしても文麿だったり理津子だったりしてしまう、それもどうしようもなくてそうなってしまう毎日が続くときも、言い訳ではなくて実際にある。そんなとき、理津子が忘年会から酔っぱらって帰ってきて、眠れているのに眠れないといって傍で寝れば眠れるということを知ってて寝かせてあげて「文麿がしあわせで嬉しかった」と感じる、その心ひとつに救われるし救えるのだ。それこそが「超然」なんじゃないだろうか。そういう「超然」を身につけることができたり、救われたりすることが、僕にもあるだろうか?

    途中、理津子のストーカーの話が出てくる。親友ののーちゃんに相談すると、「この手紙をそのストーカーに渡せ」と封された封筒を渡される。理津子は言われる通り、ストーカーにその手紙を手渡すと、それきりストーカーは現れなくなる。中身がどんなものだったのかは最後まで明かされなくて、僕はその内容をうまく想像することができない。のーちゃんは「人間扱いしてやっただけ」と言っていて、これはたぶん、「見て見ぬ振り」をしていた理津子の文麿に対する態度と遂になっているのだとは思う。

    『聖☆おにいさん(6)』/中村光

    4063729621 聖☆おにいさん(6) (モーニングKC)
    中村 光
    講談社  2010-12-24

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    楽しみにしてた新刊!さっそくジュンクで買ってきて読みました。
    相変わらずおもしろいけど、読み終えた直後の感想は「ちょっとパワー不足かな~」。

    なんでかな?ともっかいパラパラめくってみたら、全部で7話なんだけど、そのうち、「アスリート達の蹉跌」というよくわからない天部独特のスポーツ(ハリポタのアレみたいな)の話、「コミックスで大わらわ」という漫画界の話という、日常的じゃない話が2つ入ってるからかな。聖☆おにいさんのおもろいのって、立川っていうなんかふつうっぽいとこでふつうじゃない二人がふつうのことしてるってとこなんで、特殊な舞台に行かれると、特殊に追いつくのに頭がいっぱいになっちゃう。漫画界の話は漫画好きの人にとってはふつうのことなんだろうけどね。

    「いたいけビーチボーイズ」の愛子ちゃんのぶっちぎりっぷりがいちばんおもしろい!

    diagnl Ninja Camera Strap買いました

    2か月くらいまえにHolga120TLR買って、トイカメラにトライ。
    ロードバイクでどっか行って写真撮って帰ってくるってのが楽しそうで、
    それ用のカメラストラップにアンテナ張ってたら目に飛び込んで来たのがコレ。

    走行中は背中にぴったりホールドでき、いざ撮影したいときはバックル引っ張れば緩んですぐカメラを前に持ってこれる。
    とは言え、僕のカメラは2眼レフなんで、すぐ前に持ってきたってすぐ撮れないんだけど(笑)。
    でも見かけも重要! 
    次、乗るときから活用開始!! 

    diagnl ダイアグナル Ninja Camera Strap ニンジャカメラストラップ 25mm コンパクトデジカメ用 Navy ネイビー カメラストラップ diagnl ダイアグナル Ninja Camera Strap ニンジャカメラストラップ 25mm コンパクトデジカメ用 Navy ネイビー カメラストラップ

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    『BRUTUS (ブルータス) 2011年 1/15号』

    B004ETEOGO BRUTUS (ブルータス) 2011年 1/15号 [雑誌]
    マガジンハウス  2010-12-15

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    今、僕は完全に自分の生き方に迷っている。悩んでいる。狭くは勤めている会社でのロールについて、いったいどこまで研鑽するべきなんだろうかという問題点から、広くはこの先この職業のままでいいのだろうか?大丈夫なんだろうか?という問題点。身につけた価値観は容易に消し去ることができず、他人と比べては見劣りするとか馬鹿にされていそうだとかいう感情の周りをぐるぐる回っている。金を稼がなければならない、出世しなければならない、ステータスを身につけなければならない。そんなの大切なことじゃないという人も、少し気を緩めると、身につけている時計や乗っている車でこちらのことを判断しようとしたりする。それらの物差しを全く気にすることなく、自分が心血を注ぎたいということにピントを絞ることなんて、できるのだろうか?

    直前に読んだ『みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?』でBRUTUSの記事をさんざん馬鹿にした文章があり、BRUTUSそのものを「底の浅い雑誌」と決めつけそうになったけど、これは買ってよかったし読んでよかった。とりあえず読んだのは「正義と個人」「お金と幸福」「現代と仏教」「マネジメント」「今読む哲学」「つながり」だけど、どの章にも現れてくるのが、「短時間で得ようとすることの否定的な面」だ。お金を儲けるにしても、どれだけ効率的かということしか考慮されない。儲ける行為自体には何の価値判断もおかれない。その状況に対して「それは当然おかしいだろう」と声を出せるようになったことが、これまでと劇的に違うところだと思う。ほんのすこし前まで、それらはすべて「本人のやる気の問題」に還元されていた。

    あれほど「余計なことはしすぎるほうがいい」と思っていても、結局僕も効率化の波に巻き込まれていた。自分の今の苦境は、効率性至上主義に自分を合わせ過ぎた当然の帰結だと思う。じゃあ非効率であれやりたいと思ったことをどうやってやればいいのか?その問題を考える前に、「とにかく効率性至上主義ではダメだ」とはっきり声を出す人が増えたこと。それがいちばん大きなことだと思う。