走り初め・転害門へ

年末年始休暇最後の今日、走り初めしよう!と朝から行先検討。
山越えして大阪に出ようか?やっぱり走り初めは奈良に行こうか?でも奈良は混んでるよな~。
逡巡してるうちにお昼に。このままでは埒が開かない!
走り初めだから軽く走れるルートにしよう、と奈良方面へ走り始めることに。 

阪奈道路沿いの下道→県道7号を南下→308号→三条通でJR奈良に出て、近鉄奈良へ。ここから先、東大寺や春日大社を目指すと人通りが激しくてサイクリングどころじゃないなあと、県庁の手前で左折して街中を抜けて、転害門へ。 

転害門自体はお正月でもやはり足を止める人は皆無だけど、転害門から東大寺に参る人は結構いました。転害門前のバス停で降りる人とか。地元の人には知れたルートなんですね~やっぱり。僕はなぜか転害門が大好きなのです。

写真を撮ったら帰りのルート。転害門からひたすら西に真っすぐ走って平城宮跡に出て西大寺の北側ルートで…のつもりが、何の間が差したか24号に当たったところで南に向かってしまい、新大宮に出て369号に。これで帰っても詰まらないので、せっかくだから平城宮跡内を通りぬけてもう一度西大寺駅側に出ることに。

朱雀門。左端にわずかに若草山。ここからの眺めはマイフェイバリットのひとつ。

南西の位置からみた大極殿。小高い丘に建ってるみたいに撮れます。

トータル30km強。走り初めにはちょうどいい距離だったかな。平城宮跡を抜けるか抜けないかの判断で結構時間を無駄にして、それが休憩になっちゃったので練習にはあんまりなってないけど、もともとこういう楽しみ方したかったのでいいかな。今日は今まで以上に40代~50代と思しきロードバイクライダーをたくさん見ました。本格的な人も、ホビー的な人も。やっぱり流行ってるんだなあと実感。自転車の種類も、バリバリのロードバイクからMTBや手軽なクロスバイクと多種多様。

次回まとまった時間乗れるのは1/16かな。この日はロングライドをきっちりプランします!どこ行こうかな~。大阪市内を抜けた先でどこか行こうかな。京都方面にしようかな。

元旦

逡巡に逡巡したのですが、やっぱり2011年の元旦に何かを書き残しておきたくて、
残り5分というところでエントリつくることにしました。

あけましておめでとうございます。
ほんとに誰も見てないブログですが、引き続きB'zとピロウズと吉井和哉と、ロードバイクとHOLGAと読書中心でやっていきます。
今年もよろしくです。 

『妻の超然』/絲山秋子

4104669040 妻の超然
絲山 秋子
新潮社  2010-09

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文麿は他の女のところに出かけていっているようである。理津子は確認はしていないがそれを事実としていて、だからと言って事を動かそうとは思わない。曰く、「超然としている」。

理津子は文麿の行動そのものに対して直接的に文麿に何かを言ったりはしない。それを持って理津子は自分を「超然」としていた訳だけど、それは「見て見ぬ振り」とそう変わらないものだった。それに、「行動」に対しては目を向けていたけれど、文麿の「考え」には全然目を向けていなかった。彼が何を考えているのか、考えたことがあるのか。あるとき理津子はそう自問する。そして、自分がやっていたことは「超然」ではなく「怠慢」だと気づくのだ。

この話は二つの読み方をほとんどオートマチックにしてしまっていて、ひとつは文麿の立場、ひとつは理津子の立場。文麿の立場というのは、「誰かの許しに甘えて生きている自分」、理津子の立場というのは、「怠慢な自分」だ。どちらの自分もいることは認めざるを得ないと思う。もちろん、そういう自分を出さないように日々努力はしているつもりだけど、どうしても文麿だったり理津子だったりしてしまう、それもどうしようもなくてそうなってしまう毎日が続くときも、言い訳ではなくて実際にある。そんなとき、理津子が忘年会から酔っぱらって帰ってきて、眠れているのに眠れないといって傍で寝れば眠れるということを知ってて寝かせてあげて「文麿がしあわせで嬉しかった」と感じる、その心ひとつに救われるし救えるのだ。それこそが「超然」なんじゃないだろうか。そういう「超然」を身につけることができたり、救われたりすることが、僕にもあるだろうか?

途中、理津子のストーカーの話が出てくる。親友ののーちゃんに相談すると、「この手紙をそのストーカーに渡せ」と封された封筒を渡される。理津子は言われる通り、ストーカーにその手紙を手渡すと、それきりストーカーは現れなくなる。中身がどんなものだったのかは最後まで明かされなくて、僕はその内容をうまく想像することができない。のーちゃんは「人間扱いしてやっただけ」と言っていて、これはたぶん、「見て見ぬ振り」をしていた理津子の文麿に対する態度と遂になっているのだとは思う。

『聖☆おにいさん(6)』/中村光

4063729621 聖☆おにいさん(6) (モーニングKC)
中村 光
講談社  2010-12-24

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楽しみにしてた新刊!さっそくジュンクで買ってきて読みました。
相変わらずおもしろいけど、読み終えた直後の感想は「ちょっとパワー不足かな~」。

なんでかな?ともっかいパラパラめくってみたら、全部で7話なんだけど、そのうち、「アスリート達の蹉跌」というよくわからない天部独特のスポーツ(ハリポタのアレみたいな)の話、「コミックスで大わらわ」という漫画界の話という、日常的じゃない話が2つ入ってるからかな。聖☆おにいさんのおもろいのって、立川っていうなんかふつうっぽいとこでふつうじゃない二人がふつうのことしてるってとこなんで、特殊な舞台に行かれると、特殊に追いつくのに頭がいっぱいになっちゃう。漫画界の話は漫画好きの人にとってはふつうのことなんだろうけどね。

「いたいけビーチボーイズ」の愛子ちゃんのぶっちぎりっぷりがいちばんおもしろい!

diagnl Ninja Camera Strap買いました

2か月くらいまえにHolga120TLR買って、トイカメラにトライ。
ロードバイクでどっか行って写真撮って帰ってくるってのが楽しそうで、
それ用のカメラストラップにアンテナ張ってたら目に飛び込んで来たのがコレ。

走行中は背中にぴったりホールドでき、いざ撮影したいときはバックル引っ張れば緩んですぐカメラを前に持ってこれる。
とは言え、僕のカメラは2眼レフなんで、すぐ前に持ってきたってすぐ撮れないんだけど(笑)。
でも見かけも重要! 
次、乗るときから活用開始!! 

diagnl ダイアグナル Ninja Camera Strap ニンジャカメラストラップ 25mm コンパクトデジカメ用 Navy ネイビー カメラストラップ diagnl ダイアグナル Ninja Camera Strap ニンジャカメラストラップ 25mm コンパクトデジカメ用 Navy ネイビー カメラストラップ

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『BRUTUS (ブルータス) 2011年 1/15号』

B004ETEOGO BRUTUS (ブルータス) 2011年 1/15号 [雑誌]
マガジンハウス  2010-12-15

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今、僕は完全に自分の生き方に迷っている。悩んでいる。狭くは勤めている会社でのロールについて、いったいどこまで研鑽するべきなんだろうかという問題点から、広くはこの先この職業のままでいいのだろうか?大丈夫なんだろうか?という問題点。身につけた価値観は容易に消し去ることができず、他人と比べては見劣りするとか馬鹿にされていそうだとかいう感情の周りをぐるぐる回っている。金を稼がなければならない、出世しなければならない、ステータスを身につけなければならない。そんなの大切なことじゃないという人も、少し気を緩めると、身につけている時計や乗っている車でこちらのことを判断しようとしたりする。それらの物差しを全く気にすることなく、自分が心血を注ぎたいということにピントを絞ることなんて、できるのだろうか?

直前に読んだ『みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?』でBRUTUSの記事をさんざん馬鹿にした文章があり、BRUTUSそのものを「底の浅い雑誌」と決めつけそうになったけど、これは買ってよかったし読んでよかった。とりあえず読んだのは「正義と個人」「お金と幸福」「現代と仏教」「マネジメント」「今読む哲学」「つながり」だけど、どの章にも現れてくるのが、「短時間で得ようとすることの否定的な面」だ。お金を儲けるにしても、どれだけ効率的かということしか考慮されない。儲ける行為自体には何の価値判断もおかれない。その状況に対して「それは当然おかしいだろう」と声を出せるようになったことが、これまでと劇的に違うところだと思う。ほんのすこし前まで、それらはすべて「本人のやる気の問題」に還元されていた。

あれほど「余計なことはしすぎるほうがいい」と思っていても、結局僕も効率化の波に巻き込まれていた。自分の今の苦境は、効率性至上主義に自分を合わせ過ぎた当然の帰結だと思う。じゃあ非効率であれやりたいと思ったことをどうやってやればいいのか?その問題を考える前に、「とにかく効率性至上主義ではダメだ」とはっきり声を出す人が増えたこと。それがいちばん大きなことだと思う。

『みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?』/西野佳哲

4335551428 みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?
西村佳哲
弘文堂  2010-12-01

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2010/1/9-11の3日間、奈良県立図書情報館で行われた「自分の仕事を考える3日間Ⅱ」にゲストとして登場した8人の方へのインタビュー。

来月1月の「自分の仕事を考える3日間Ⅲ」に参加するので、予習と思って購入。

予想以上に凄まじい影響力を持ってる本でした。今、というかここしばらく、僕は自分の仕事やキャリアや人生に逡巡していて、ただ漫然と過ごしているだけではダメだし、だからといって何を目指して何をすればいいのか決めきれないという優柔不断の中で、何かのヒントを貰いたくて「自分の仕事を考える3日間Ⅲ」に申し込んだんだけど、この本自体も強烈なインパクトを持って自分の旨に迫ってくる。だいたい、仕事で一方ならぬ実績を上げている人のインタビューというのは、「こんな大変な苦労しました」というものか、「特別凄い能力を持ってる訳ではありません、日々こつこつ努力するのが大事です」というものかなんだけど、この本のゲスト8名はみな一様に、「自分の存在が許される理由ってなんなのか」を徹底的に考えた経験があると述べている。やっぱりそこを徹底的に考えることから逃れられないんだな、と腹を括る。それぞれのゲストの言葉も、「仕事から生きるエネルギーを貰わない」とか、一見、「働いて生きてゆく」という問いにあわないような言葉もあり、ぐいぐいひきつけられて一気に読んでしまう。

僕はどうしても仕事を経済軸で考えてしまうところがある。自分の充実感で、仕事を計れないところがある。それは、言い訳というか、経済軸でも成功を収める、一定以上の稼ぎを得ることが他人から認められることであって、それを抜きにして自分の充実感も何もないと考えているところがある。でも、この考え方からは早く脱皮しないといけない。この考え方は、長いものに巻かれて生きようとする、青二才の現実主義の考え方だ。若いうちはそれもアリかもしれないし、経済力で自分の虚栄心を満たすこともできるかもしれない。でもまず、自分の見栄を捨て去ることが必要だ。それがない限り、年齢相応の成長を遂げることもできないと思う。

友廣裕一
p16  お金ってけっこう関係性を切るんじゃないかって
→正解かどうかは問題でない 視点の問題
三島邦弘
p53 「そのままの自分でいい」なんて思わない
馬場正尊
p67 状況が必要としているものを考えて、その中で自分にできることを素直にやればいいんだ
土屋春代
p95 自分を好きでいたい。嫌いになりたくない。
→これは僕には一生無理だと思う
p96 「”いつか”はいつまでも来ないんだ」
向谷地生良
p113 困難な状況を変革してゆくのは、他でもない当事者
p118 精神障害というのは~
p121 「弱さ」を公開しあうことを、大切にしています
p128 この時に大事なのは、その仕事自体からエネルギーをもらわないこと
p132 自分が自立していく足場を持っているのは必要なことなんじゃないかな
江弘毅
p169 「しゃあない」という言葉は、あきらめとかそういうことではないです。一つの価値軸では判断しきれない時に、仲間と一緒に考え抜こうかっていう。折り合いの付け方のテクニカルタームやと思う」
p170 責任っていうのは、取るもんではなくて、全うするもんです
p175 高度情報化社会っていうのは、・・・容易に記号化したり、数値化できるものばかりを集めた社会のことだと思う
p178 結果さえ手に入れば、プロセスは要らなくなる
p181 BRUTUS特別編集2006
松木正
p200 自分の感情にあまり意識を向けていなかった
枝國栄一
p225 そこはもう、耐えましたよね
p226 一度でも妥協したらそこで気持ちが折れてしまう
p232 最悪なスタートやったけど、だから真似しかできなかっ

『傭兵代理店』/渡辺裕之

4396333595 傭兵代理店 (祥伝社文庫)
渡辺 裕之
祥伝社  2007-06

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昔から推理モノやサスペンスモノやSFモノは手を出さないので、読んでみたらと貸してくれる人がいるのはありがたいです。傭兵代理店というモノが日本に存在してるという突飛さ加減が目新しくて面白かったです。アクションものの映画を観ているよう。「傭兵」とはどういう存在なのかの知識を知れたのもよかった。
海外モノだと、こういった突飛な話の中にも、核となるテーマは国際問題だったりするけど、日本モノだと、道具立てとしては出てくるけどどっちかっていうと主人公の心情に焦点があたることが多いとはよく言われている通りかな。

p199「恐怖を克服できると思うのは、間違いだ。それができると思う奴は早死する」
p254「疑惑というものは一旦意識すると、まるで意志を持っているかのように成長し、所有者を底知れぬ苦悩の渦に埋もれさせる」
p396「おまえたちは、ベトナム、アフガニスタン、イラクと介入を続け、世界中に紛争を蔓延させた。」
p454「ここで焦って動いた方が先に死ぬ」

ここじゃないどこかへ いけなかった

Hadou
Hadou Koshi Inaba 稲葉浩志

バーミリオンレコード 2010-08-18
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歌詞、特に稲葉さんの歌詞については、もう20年付き合って考えてきただけあって、たいていは目にするだけでその魂がすーっと入ってくるんだけど、それでも稀にピンとこないことがある。

最近では、『この手をとって走り出して』のここ:

楽しい時をゆがめてしまう勇気を
しぼり出せずに
わざと遠まわしな言葉
えらんでいたけど

この後、サビの『この手をとって走り出して』につながるんだよね。
それじゃあ、「この手をとって走り出す」ことが、「楽しい時をゆがめてしまう」ことになるんじゃ??
「この手をとって走り出す」ことは、「ここじゃないどこかへ」走り出すことで、
それは「新たなる高み」を目指すことだと思うんだけど、
それが厳しい道だから、「楽しいときをゆがめてしまう」ってことなんだろうか?

違うと思うんだよなあ。

もっと単純で簡単なことだと思うんだけど、カチコチでがんじがらめになったオトコの思考回路は、その単純なことが出てこない。 

the pillows Movement Tour @ なんばhatch 2010/12/12

もう一週間も経ったのかー。楽しみにしていたピロウズワンマン。なんばhatchと言えば今年の初め、さわおがしつこく指笛を鳴らすオーディエンスに激高し、まるでそれを取り繕うかのようにアンコール最後にダイブするという大アクシデントがあったライブ以来。本人たちは意に介してないかもしれないけど、あのhatchに参加してた人達は、ちょっとした緊張感を誰しも持ってた気がする。それに、結構、「さわおさんがキレた後の歌い方のほうが、悲しいけどなんか訴えてくるものがあった」という声もあって(それは、変な空気にしてしまったのを取り返そうとさわおがフルスロットルで歌ってたという、いい意味でのことなんだけど)、負けず嫌いでプロ意識の強いさわおは、「そんなもんなくてもアツいライブを見せられる」と気負ってても不思議はないと思う。そんなこんなで微妙な緊張感。

しかしそんな緊張感とは裏腹に、今回のツアーグッズには「バスターくんインナーイヤーヘッドホン」というとてつもなくかわいいグッズの販売が告知されてたので、これは絶対に買わねばなるまいと、開場18:00というのにその3時間前に会場へ。しかし、僕の熱い思いとは裏腹に、会場についてもそんなに人気がない…。20人くらい座り込んでたんだけど、それが、整理番号の若い人が座り込んでるのか物販の列か、尋ねるだけの勇気も出ず、いったん会場を離れる(笑)。で、10分くらいたって帰ってきたら、スタッフの人が柱にヘッドホンのビラを張り付けてたので、間違いない!と並ぶことに。結局物販は16:00から始まったのかな?問題なく変えました。いっちゃなんだけど、LIVE-GYMの物販に較べたらこれくらいの待ち時間全然なんでもないです(笑)。

チケットは整理番号がA番だったので、開場時間にちゃんと行って、呼ばれた時間に入りました。hatchは前半分と後ろ半分のとこの段差の壁にもたれかかってみるのがいちばん楽で近くてバランス取れてる。今回も早めに入れたのでその場所をゲット。

今回は前方は、どういう経緯でピロウズを知ったのかよくわからない中年男性が非常に多かった!!(僕も中年男性ですが)完全に棒立ちで聴いてるときもあったりして、楽しめてるんかなーと心配になったりしたけど、隣の女の子が、それら男性のノリが変とか逐一笑ってるのを聞いて、「あーオレも後ろで笑われてんのかなー」と思いつつ、人それぞれなんだから笑うヤツがおかしい!と憤ったりしてました。

さてオープニングが『MY FOOT』でちょっとびっくり。セットリストです。

<セットリスト>
01.MY FOOT
02.New Animal
03.アナザーモーニング
04.彼女は今日
05.Crazy Sunshine
06.Ritalin 202
07.Movement
08.空中レジスター
09.Midnight down
10.ローファイボーイ,ファイターガール
11.Funny Bunny
12.Robotman
13.Split emotion
14.Gloomy night
15.FLAG STAR
16.Beautiful morning with you
17.RUSH
18.Sleepy Head
19.Mall Town Prisoner
20.この世の果てまで
21.Blues Drive Monster

En1
01.New Year's Eve
02.ROCK'N'ROLL SINNERS

En2
03.プロポーズ

いつもの「ブラジャー交換」ネタ以外のMCは、控えめなカンジだったと思う。やたらブラジャー交換ネタの時間が長くて、その後「予定にない曲を」といって始まったのが『Funny Bunny』。喜びながら、「ほんとに予定になかったんかなー?」と疑ってしまったけど、後から東京・名古屋のセトリを調べてみるとほんとにやってないんだね、ファニバニ。演奏後、前方のオーディエンスに「新しいだろ?」と呼びかけてたけど、確かに新しかった。今までのような、ぐいぐい押しだしてくるのだけが魅力の曲じゃないんだね。MCが控えめだったのは、しゃべると前回の事件に関わらずにはいれないからなのか、音で取り返すと思ってるからなのか、どちらにしても気迫満載でした。

『FLAG STAR』は予想してました。声割れんばかりで切なさ倍増。

二人で長いマフラー包まって
十二月 はぐれないように
歩いたんだ 永遠を試したくて
ボンヤリ 目印にしてた星に
下らない名前をつけた
キミは何もかも忘れたのか

『MOVEMENT』収録曲の中では、どうも世間的にはいちばん人気薄っぽいんだけど僕はいちばん好きな『Gloomy Night』。あの曲調にあの歌詞というのが泣かせる。泣かせるのに何度も聴いてどっぷりしてしまう。

もう会えないだろう
なりたかった自分を
裏切った
剥製になって時を止めて
魂を手放しちゃえよ
闇にまぎれて 

『Mall Town Prisoner』も嬉しかったなあ。聴いたの初めて?だと思う。周りも盛り上がってるのみて凄い嬉しくなる。

ダブルアンコールが『プロポーズ』でシめたってのもちょっと風変わりなカンジ。この日のライブは、盛り上がりも音も絶好調だったし、セトリも濃縮されたカンジで、シングルを引っ提げて回る東名阪ツアーにふさわしい、ちょっとスペシャルなカンジのいいライブでした。もう、今度からはhatchだからって緊張する必要は、なさそうだな!