もう一週間も経ったのかー。楽しみにしていたピロウズワンマン。なんばhatchと言えば今年の初め、さわおがしつこく指笛を鳴らすオーディエンスに激高し、まるでそれを取り繕うかのようにアンコール最後にダイブするという大アクシデントがあったライブ以来。本人たちは意に介してないかもしれないけど、あのhatchに参加してた人達は、ちょっとした緊張感を誰しも持ってた気がする。それに、結構、「さわおさんがキレた後の歌い方のほうが、悲しいけどなんか訴えてくるものがあった」という声もあって(それは、変な空気にしてしまったのを取り返そうとさわおがフルスロットルで歌ってたという、いい意味でのことなんだけど)、負けず嫌いでプロ意識の強いさわおは、「そんなもんなくてもアツいライブを見せられる」と気負ってても不思議はないと思う。そんなこんなで微妙な緊張感。
しかしそんな緊張感とは裏腹に、今回のツアーグッズには「バスターくんインナーイヤーヘッドホン」というとてつもなくかわいいグッズの販売が告知されてたので、これは絶対に買わねばなるまいと、開場18:00というのにその3時間前に会場へ。しかし、僕の熱い思いとは裏腹に、会場についてもそんなに人気がない…。20人くらい座り込んでたんだけど、それが、整理番号の若い人が座り込んでるのか物販の列か、尋ねるだけの勇気も出ず、いったん会場を離れる(笑)。で、10分くらいたって帰ってきたら、スタッフの人が柱にヘッドホンのビラを張り付けてたので、間違いない!と並ぶことに。結局物販は16:00から始まったのかな?問題なく変えました。いっちゃなんだけど、LIVE-GYMの物販に較べたらこれくらいの待ち時間全然なんでもないです(笑)。
チケットは整理番号がA番だったので、開場時間にちゃんと行って、呼ばれた時間に入りました。hatchは前半分と後ろ半分のとこの段差の壁にもたれかかってみるのがいちばん楽で近くてバランス取れてる。今回も早めに入れたのでその場所をゲット。
今回は前方は、どういう経緯でピロウズを知ったのかよくわからない中年男性が非常に多かった!!(僕も中年男性ですが)完全に棒立ちで聴いてるときもあったりして、楽しめてるんかなーと心配になったりしたけど、隣の女の子が、それら男性のノリが変とか逐一笑ってるのを聞いて、「あーオレも後ろで笑われてんのかなー」と思いつつ、人それぞれなんだから笑うヤツがおかしい!と憤ったりしてました。
さてオープニングが『MY FOOT』でちょっとびっくり。セットリストです。
<セットリスト>
01.MY FOOT
02.New Animal
03.アナザーモーニング
04.彼女は今日
05.Crazy Sunshine
06.Ritalin 202
07.Movement
08.空中レジスター
09.Midnight down
10.ローファイボーイ,ファイターガール
11.Funny Bunny
12.Robotman
13.Split emotion
14.Gloomy night
15.FLAG STAR
16.Beautiful morning with you
17.RUSH
18.Sleepy Head
19.Mall Town Prisoner
20.この世の果てまで
21.Blues Drive Monster
En1
01.New Year's Eve
02.ROCK'N'ROLL SINNERS
En2
03.プロポーズ
いつもの「ブラジャー交換」ネタ以外のMCは、控えめなカンジだったと思う。やたらブラジャー交換ネタの時間が長くて、その後「予定にない曲を」といって始まったのが『Funny Bunny』。喜びながら、「ほんとに予定になかったんかなー?」と疑ってしまったけど、後から東京・名古屋のセトリを調べてみるとほんとにやってないんだね、ファニバニ。演奏後、前方のオーディエンスに「新しいだろ?」と呼びかけてたけど、確かに新しかった。今までのような、ぐいぐい押しだしてくるのだけが魅力の曲じゃないんだね。MCが控えめだったのは、しゃべると前回の事件に関わらずにはいれないからなのか、音で取り返すと思ってるからなのか、どちらにしても気迫満載でした。
『FLAG STAR』は予想してました。声割れんばかりで切なさ倍増。
二人で長いマフラー包まって
十二月 はぐれないように
歩いたんだ 永遠を試したくて
ボンヤリ 目印にしてた星に
下らない名前をつけた
キミは何もかも忘れたのか
『MOVEMENT』収録曲の中では、どうも世間的にはいちばん人気薄っぽいんだけど僕はいちばん好きな『Gloomy Night』。あの曲調にあの歌詞というのが泣かせる。泣かせるのに何度も聴いてどっぷりしてしまう。
もう会えないだろう
なりたかった自分を
裏切った
剥製になって時を止めて
魂を手放しちゃえよ
闇にまぎれて
『Mall Town Prisoner』も嬉しかったなあ。聴いたの初めて?だと思う。周りも盛り上がってるのみて凄い嬉しくなる。
ダブルアンコールが『プロポーズ』でシめたってのもちょっと風変わりなカンジ。この日のライブは、盛り上がりも音も絶好調だったし、セトリも濃縮されたカンジで、シングルを引っ提げて回る東名阪ツアーにふさわしい、ちょっとスペシャルなカンジのいいライブでした。もう、今度からはhatchだからって緊張する必要は、なさそうだな!