しまなみアイランドライドに向けて、ロングライド練習ができる実質的な最後のチャンス。どうしても100kmオーバーを走っておきたくて、ルートをあれこれ試案した結果、万が一何かあっても土地勘が利くし、先週、八幡木津自転車道を走って「自転車道」の走りやすさというのを実感してたので、奈良県内の3本の自転車道を走破することに。ウチからこの3本をハシゴして帰れば、計算上100kmを越える。これならじゅうぶん練習になる!
これまであんまりルートを真剣に考えずに、途中で進路に迷うことがあったので、今回は地図を入念にチェック。そして昼食をどこで取るかもチェック。奈良サイクリングロードは、平城宮跡の北側をぐるっと回って秋篠川沿いに南下して法隆寺まで走る奈良自転車道、ファミリー公園と橿原神宮をほぼ飛鳥川沿いに走る大和中央自転車道、慈光院から葛城川沿いに下って石舞台古墳まで走る飛鳥葛城自転車道の3本。出発したらまず奈良公園を目指し、転害門から奈良自転車道を走り、法隆寺までは行かずに慈光院から飛鳥葛城自転車道に入る。これで石舞台古墳についたらトータル60km~70kmなので、たぶんちょうど昼食時。そこで八木あたりでうまいラーメン屋を探してみると、新ノ口にサクラというお店が見つかったので目星をつけとく。
朝8時出発、途中で補給食としてゼリータイプのものを2個買ったりして、転害門着は9時頃。そこから奈良自転車道に入っていく訳ですが…正直言って3本のサイクリングロードの中では奈良自転車道がいちばんつまらなかった!まず、転害門から入ったのが間違いだったのか、基本的にずーっと下り。逆から入ったら登りのいい練習になるかも。それ以外にも、
- 案内が非常に分かりにくい。特に、平城宮跡の北に出て県道104号から秋篠川沿いに入るポイントと、郡山城跡に入った後のルートがまったくわからない。土地勘があったので復帰できたけど、標識がたぶんすごく分かりにくいところにあったんじゃないかと思う。
- 秋篠川沿いはとにかく生活道と頻繁に交わるのでしょっちゅう停止しないといけない。
そんな訳で、奈良自転車道は、観光目的のサイクリングには適してますけど、ロードバイクでツーリングみたいなのにはほんと向いてません。まあ、市街地なのでしょうがないですけどね。
郡山城を抜けてからは勝手知ったるエリアなのですいすい走って慈光院に到達。ここで法隆寺を目指さず、飛鳥葛城自転車道にスイッチ。奈良自転車道とは打って変わって、飛鳥葛城自転車道はとっても走りやすい!!
- 案内がとても親切。一か所、工事中でルートを外れないといけないところがあり、まるであぜ道みたいなとこや完全住宅地内を走らないといけなかったりしたんだけど、全然迷いませんでした。
- 生活道との交差も少ない。
- 自転車道は基本的にグリーンで塗装されてるので、それを目安に走っていけばいい。
橿原に入ったあたりから一部、案内標識がなかったり、グリーン塗装がなかったりするけれど、方向がそんなに分かりにくくないので、交差点名さえちゃんと覚えておけば全然大丈夫。明日香村に入ってからの道は秋にぴったり!途中で道路名が「飛鳥」だったり「明日香」だったりするのがよくわかんないけど、ロングライドを十分楽しめる道でした。
ほぼ迷うことなく、12時過ぎに石舞台古墳に到着。3時間30分程度で65km程度なのでペースとしては遅いけれど充足感。ここまでで気づいたことは、
- 肌寒いのは思ってた以上に堪える。特に足、膝。
- 空腹は敵。空腹感があるだけで疲れるような気になるし、実際、エネルギー不足みたいになると急に疲れる。補給食買っといて正解。
- 長距離走って、いちばん最初にくるのは膝。
ということで、上半身はCRAFTのインナー買ってたのでOKだけど、足は何か考えないといけないな、と、石舞台古墳で休憩しながら思ったのでした。
さて後半。30分ほど休憩して12時45分頃出発。来た道を引き換えし、大和中央自転車道と交差する四条町交差点に到達。ここから大和中央自転車道に入り、地図でマークしといた右折ポイントで「サクラ」に向かう…はずが通り過ぎてたことに気づき、「目印にしといた学校、なかったよなあ」と訝りながら引き返すと、学校はあったけど右折できない!そこにある線路を越えられない!四苦八苦しながら踏切を越えたら、もう一本線路があって、自動車は高架になってる。高架の下には踏切なし。ここで諦めてもよかったんだけど、完全に意地になってるのでカンを頼りにひたすら24号線を目指す。うまい具合に新ノ口駅に当たったので、ここからなら免許更新センターに行く際通ってるので道はわかる!やっとの思いで「サクラ」に到着。
「炙り鯛だしらーめん・つけ麺 サクラ」は、つけ麺がおいしいという評判をよく見かけたので、こってりの純濃厚豚骨スープのつけ麺とから揚げのランチセットに。「純」とついてるので豚骨だけなのかなと思ったんだけど、鯛だしは効いてました。魚介系と豚骨のダブルスープというのは食べ慣れてたけど、そのブレンド感はちょうどいい具合でおいしいです。つけ麺は、残りのつけ汁で雑炊をつくってくれるとあったんですが「そこまで食べられないな~たぶん」と考えてたら、つけ麺の種類に「釜たま」ってのがあって、麺に卵が入ってる代わりに雑炊はないというもので、迷わずこれにしました。卵が麺にうまくからんでつけ汁に通すとうまいです。この店はなかなか評判にたがわない良いお店でした。
しかし!自分はロングライド中だということをすっかり忘れていました。ロングライド中の食事にこってりした、しかもラーメンなんてまったく不向きであることを、身をもって知りました。むかつく胃。遮二無二水分を要求する喉。飲めば飲むほど腹は膨らむ。それでも人より頑丈な僕の胃は頑張ってあっと言う間に消化してくれましたが、こんな無茶は二度とすまいと固く胸に誓いました。
大和中央自転車道は、まったく通行量もなく迷うこともなく淡々と走れますが非常に退屈で、3本の中ではいちばんストイックな自転車道です。しかも南からの場合、到着するところがファミリー公園という、その先どうしたらええねん?という場所で途方にくれます。まあ僕は最初から予期してたのであわてず帰路を確認しましたが…しかし、疲れていると方向感覚もおかしくなるんだなということをこれまた身を持って知りました。線路を走る「西大寺行」が、思ってたのとまったく南北逆だったのです!
ここからはまたほぼ勝手知ったるエリアなのでひたすら帰路を走る。途中でemetersが100.00kmを示したので記念撮影して、大和中央道から県道7号に入って富雄方面へひたすら北上…が、何がどうしたのか強烈な向かい風。このエリアは遠くに矢田山を臨んでこちら側は一面田畑で吹きさらし。風を遮るものは何もない!100.00km越えてさすがにくったくたの体に足に、強烈な向かい風。そしてこの先には例によって帝塚山大学を頂点とする長ーいだらだらした登り…何度も気持ちがおれそうになりながら、ミニベロが坂を上っていくのを見て「負けられるか!!」と意地をだし、無事に完走することができました。トータル115kmの予行演習。到着は17時。さすがに充実感いっぱい。
さて全体を通してしまなみに向けて:
- 丈の長いパッドつきインナーを買うかニーウォーマーを買うか、とにかく足の防寒を検討。
- 長くまとめて休むより、こぎざみな休憩のほうが効果的なので、SA毎に小休止する。
- アイウェア必須。補給食必須。
- 睡眠不足が最大の敵。前日はとにかくぐっすり眠れるようにする。
大きな地図で見る
より大きな地図で Track 38 を表示
より大きな地図で Track 39 を表示