『シロクマ』/スピッツ

B003WO5LN2 シロクマ/ビギナー
スピッツ
ユニバーサルJ 2010-09-29

by G-Tools

6月のSPITZ JAMBOREE TOUR 2010@グランキューブ大阪で初めて聴いて、素直にいい曲だなあとほれぼれした。JAMBOREE TOUR 2010はアルバム発売前にアルバムツアーを演るというなんとも意欲的なツアーだったので初めて聴いて当たり前で、先行してた会場に行ってない限り参加してる誰もがみな初めてのはずだけれど、誰もがみんな知ってて楽しんでるみたいな雰囲気。

初めて聴いたはずなのに、なぜか「地平線を知りたくて ゴミ山登る 答え見つけよう」のとこが、まるで歌詞カードを見たかのようにくっきりはっきり聴こえて、くっきりはっきり文字になって頭の中に残ってた。だからリリースされたシロクマを聴いてびっくりした。これ、ライブで聴いたっきりだったよな?って。

言いたいことははっきり言おう、休み休みでも徒労に終わっても、それだけのことはしてみよう、そんな気にさせてくれます。

おおぶりなノートを求めて

ちょうど10年程前、とあるプロジェクトに下請けみたいに送り込まれた際、そのプロジェクトのプライムのPMが、同じ会社の部下に対して言っていた印象に残ってる言葉がある。PMは当時35歳前後だと思う、その部下はたぶん入社3年目くらい。

「君たちPC世代は、すぐにPCに向かう。でも、アイデアを書く先というのは、別にPCじゃなくても構わない。紙でもなんでも構わないはずだ」

一方で、これとは別の親しくしていた某有名コンサルティング会社は、ほんとにペーパーレスを追究していた。社員は皆、資料をPCで見ていた。僕は全部の資料をPCで見、PCで作るというのはかなり困難だったけど、これに慣れないといけないのかこれからは、と悩んだりした。

で、長い長い逡巡の末、「やっぱりラフスケッチは紙に限る」という結論に。iPadが登場したり、Microsoft One Noteが登場したり、「書き込みの自由度」がアイデアに重要というのは枚挙に暇がないし、今現時点では「どうにかしてそれを無理やりデジタルでやれることで売上を稼ぐ」方向でしかないと思う。かつて、帯域不足のまま無理やり「できます」と言って始まったネットワークサービスが大量にあって沈んで今ようやく実現できたものがあるように。

ただ、ラフスケッチにA4ではちょっと小さい。A4を上回るサイズで、かつ、なるべく薄いノート(なぜか大きいノートは分厚いのしかない!PCが入ってるから鞄が重いのでノートまで思いと困るのだ)を探してみたら、ハンズで見つけたのがこれ:

B0018HGNXC ツバメノート 白無地 A5009
ツバメノート

by G-Tools

40ページと薄いのが何より重要。そして、ツバメノートなら買えなくなることはないだろうということ。これも重要。仕事で使うものは、できる限り「これ」と決めたらずっと使えることが重要。なんたってワークフローに組み込む意気込みなんだから、そのツールがなくなるということはワークフローが変わってしまうってこと。

とりあえずまだ使ってませんが、使えるノートであることは間違いないと思います。いっとき流行したマインドマップなんかにもいいんじゃないかと。

最低の出来

しまなみアイランドライドをいよいよ来週に控え、最後の練習の機会。
府立図書館から予約していた本の確保ができましたという案内が来ていたので、大阪方面に軽く走ることに決定。
転倒して痛めた左足付け根が完治という訳じゃないので、ここでムリしてひどくしたらまずいし。
ルートは、使ったことのない163号にしようかと思ったけど、あまりに遠回りになるので、勝手がわかってる阪奈道路ルートで。

しかし…今回は全般的に最低の出来。
阪奈道路の頂点に出るまでの、市街地の道のりで、3回も止まってしまった。
心臓が上がりすぎる。足を踏み込めない。

思い当たるところは、登りに入るまでの10分弱の間に、ちょっと強めに走ってしまって心臓を急に上げたこと。
その心拍数のまま登りに入ってしまった。
確かに心臓が一度上がった後、走るのは楽になるんだけど、アップの仕方が大事だと痛感。
運動はじめ15分間はアップに充てるのが目安、と『ロードバイクバイブル』のエンゾ早川が書いていたので、一応それを目安にしてみよう。

477791724X ロードバイクバイブル 改訂版 (エイムック 2024)
エンゾ早川
エイ出版社 2010-08-28

by G-Tools

確かに草花的でバイブルというほど詳しくはないけど、「ロードバイク始めました」の人間にとっては一冊で全体がわかるので重宝です。

帰りに堺筋本町のY's Roadに寄って、懸案だったフロント用のエンド金具を購入。

オーストリッチ エンド金具 フロント用 オーストリッチ エンド金具 フロント用

by G-Tools

輪行する際、フロントフォークがむき出しなのが不安で、エンド金具が欲しいと思ってたんだけど、いざ買ってつけてみたら、地面に設置する面がエンド金具にはならないんだね。設置するところは相変わらずフォーク…。エンドを保護するものはまた別途買わないといけないのか。

『存在の耐えられない軽さ』/ミラン・クンデラ

4087603512 存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)
ミラン・クンデラ 千野 栄一
集英社  1998-11-20

by G-Tools

もちろん本著の名前は知っていたし、著者が「プラハの春」以降、全著作を発禁されたというようなことも知っていた。でも本著のことは、結構なエロ小説であり、「存在の耐えられない」というのは、要は正式に付き合っていないので相手の心には存在しているのかどうかわからない、程度の意味合いに受け止め、しかも本著は傑作と呼ばれていることも予備知識としてあったので、その恋愛の心理描写が相当詳細で綿密なんだろうな、という具合な印象を持って、読んではいなかった。そこに来て、3年前に読んだ『放浪の天才数学者エルデシュ』以来の東欧への興味が重なって、文庫本で見つけたので買って読んでみた。

もう全然認識違いで情けなかったし恥ずかしかった。ただひたすらおもしろいという感想しか出てこない。恋愛の軸と社会情勢の軸、そして哲学の軸。読んでいて頭が刺激されるし、その底辺に流れる考え方みたいなものは頷けるけどひとつひとつの表現-タイトルの「存在の耐えられない軽さ」とか-を、自分なりに噛み砕いて話せない。言葉にできるところまで理解できない。これはあと2回くらい読まないとダメな小説。

そんな中、頭に浮かんだテーマをメモ:

  • 第Ⅵ部「大行進」で語られる「俗悪=キッチュなるもの」の概念と説明の言葉。自分が常日頃抱いている感情にぴったりとあてはまる。しかしそこから押し広げて気づいたのは、例えば「平和」をうたい文句にした野外フェスに、その理念に賛同したと言って参加する人々。これはイコールなのか?イコールではないと、言い切れるか?また逆に、そのうたい文句は一切無視して、単にその「呼び寄せ」をアテに参加する、この姿勢もまたイコールではないと、言い切れるか?
  • 難解で、興味深くて、思考の好材料になる様々な対立が挙げられるけど、それらはみな二項対立。二択の提示は、時代の現れか。

『虐殺器官』/伊藤計劃

4150309841 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
伊藤 計劃
早川書房  2010-02-10

by G-Tools

巷で評判の『虐殺器官』の文庫本が並んでたので購入。僕はSFはどうも苦手と言うか、空想の凄さや思いつかなさに驚嘆しながらページを捲れるタイプの読書家ではないので、突飛な感じのSFは遠慮してたんだけど、『虐殺器官』はどうやらそういう手合いではなくて、背後に社会的な背骨が通ってる雰囲気があったので思い切って手に取ってみた。文庫本の装丁はシンプルで”ソリッド”でとてもカッコいいと思うのだけど、僕はブックカバーをしないので、通勤電車でこの背表紙を見た人々にはやっぱり気味悪がられたのかな。

本当に偶然と言うのかセレンディピティと言うのか世間がそういうふうに回っているのか、マイケル・サンデルを読んで、『ドーン』を読んで、そしてこの『虐殺器官』と来た。改めて、9・11というのが以下に現代の人類に、社会に、政治に、衝撃と困難な課題をつきつけたのかを実感。『虐殺器官』は、アメリカ情報軍特殊検索群i分遺隊という、「暗殺」を請け負う唯一の部隊に所属するクラヴィス・シェパードが、後進諸国で続々と発生する内乱や大量虐殺の陰に必ず存在すると言われるジョン・ポールという男を追う物語だが、テロとの戦いにおける管理体制と国家関係を縦軸、自分の母親の生命維持装置を停止させたことと自分が遂行している暗殺との違い(あるいは同一性)にうち苦しむシェパードの姿を横軸に展開する。

テロとの戦いの部分は、ジョン・ポールと二度目の遭遇をした時点で、たぶん概ね筋が理解できてしまうと思う。悪人と思われる人にもそれなりの事情があって…という、ヒトラーの物語を借景したような筋書と、「必要悪」を是認せざるを得ないと主張しがちな国家の事情をミックスさせながら、「虐殺の器官」の正体を知ったシェパードが選択するラスト。このあたりは、ストーリーを楽しむところではなくて、それぞれが「自分の立場」でモノを考えるときに、正しく進めないと陥ってしまう悲劇の1パターンとして肝に銘じながら、自分の考えを練り上げる材料にすればいいのかな、と読みながら思った。政治の過程をよりリアルに描いていた『ドーン』のほうが、より実際的に考える材料になるし、『虐殺器官』はそういう意味では戒めというか、昔話のような効果を持つかなと思う。

どちらかと言うと、僕は「意識がなくなればそれは死か?」という、母親の生命維持装置を停止させる下りが印象に残っている。SFという力を借りて、現在における脳死状態等から更に一歩進めて、「脳の何が残っていればそれを意識と言えるか答えが出せない」という医者の見解を、脳の一部を操作すれば、「痛み」を受けたことは分かるけれども「痛み」は感じない、という芸当ができるほど技術が進んだ時代でも、意識に関してはそうなんだと語らせることが深みに感じられる。意識とは何なのか?それは、「何だから自分なのか?」というところに行き着く問い。

言葉についての軸は、読んでるときは面白いと思ってたけはずだけど、感想を書くときには全然意識に上らなかった。書くべきことを忘れてないか、付箋のつけたところをパラパラと捲ってみて、ああそういうテーマもあったな、と思い出したくらい。

奈良サイクリングロード3本制覇!

しまなみアイランドライドに向けて、ロングライド練習ができる実質的な最後のチャンス。どうしても100kmオーバーを走っておきたくて、ルートをあれこれ試案した結果、万が一何かあっても土地勘が利くし、先週、八幡木津自転車道を走って「自転車道」の走りやすさというのを実感してたので、奈良県内の3本の自転車道を走破することに。ウチからこの3本をハシゴして帰れば、計算上100kmを越える。これならじゅうぶん練習になる!

これまであんまりルートを真剣に考えずに、途中で進路に迷うことがあったので、今回は地図を入念にチェック。そして昼食をどこで取るかもチェック。奈良サイクリングロードは、平城宮跡の北側をぐるっと回って秋篠川沿いに南下して法隆寺まで走る奈良自転車道、ファミリー公園と橿原神宮をほぼ飛鳥川沿いに走る大和中央自転車道、慈光院から葛城川沿いに下って石舞台古墳まで走る飛鳥葛城自転車道の3本。出発したらまず奈良公園を目指し、転害門から奈良自転車道を走り、法隆寺までは行かずに慈光院から飛鳥葛城自転車道に入る。これで石舞台古墳についたらトータル60km~70kmなので、たぶんちょうど昼食時。そこで八木あたりでうまいラーメン屋を探してみると、新ノ口にサクラというお店が見つかったので目星をつけとく。

朝8時出発、途中で補給食としてゼリータイプのものを2個買ったりして、転害門着は9時頃。そこから奈良自転車道に入っていく訳ですが…正直言って3本のサイクリングロードの中では奈良自転車道がいちばんつまらなかった!まず、転害門から入ったのが間違いだったのか、基本的にずーっと下り。逆から入ったら登りのいい練習になるかも。それ以外にも、

  • 案内が非常に分かりにくい。特に、平城宮跡の北に出て県道104号から秋篠川沿いに入るポイントと、郡山城跡に入った後のルートがまったくわからない。土地勘があったので復帰できたけど、標識がたぶんすごく分かりにくいところにあったんじゃないかと思う。
  • 秋篠川沿いはとにかく生活道と頻繁に交わるのでしょっちゅう停止しないといけない。

そんな訳で、奈良自転車道は、観光目的のサイクリングには適してますけど、ロードバイクでツーリングみたいなのにはほんと向いてません。まあ、市街地なのでしょうがないですけどね。

郡山城を抜けてからは勝手知ったるエリアなのですいすい走って慈光院に到達。ここで法隆寺を目指さず、飛鳥葛城自転車道にスイッチ。奈良自転車道とは打って変わって、飛鳥葛城自転車道はとっても走りやすい!!

  • 案内がとても親切。一か所、工事中でルートを外れないといけないところがあり、まるであぜ道みたいなとこや完全住宅地内を走らないといけなかったりしたんだけど、全然迷いませんでした。
  • 生活道との交差も少ない。
  • 自転車道は基本的にグリーンで塗装されてるので、それを目安に走っていけばいい。

橿原に入ったあたりから一部、案内標識がなかったり、グリーン塗装がなかったりするけれど、方向がそんなに分かりにくくないので、交差点名さえちゃんと覚えておけば全然大丈夫。明日香村に入ってからの道は秋にぴったり!途中で道路名が「飛鳥」だったり「明日香」だったりするのがよくわかんないけど、ロングライドを十分楽しめる道でした。

ほぼ迷うことなく、12時過ぎに石舞台古墳に到着。3時間30分程度で65km程度なのでペースとしては遅いけれど充足感。ここまでで気づいたことは、

  • 肌寒いのは思ってた以上に堪える。特に足、膝。
  • 空腹は敵。空腹感があるだけで疲れるような気になるし、実際、エネルギー不足みたいになると急に疲れる。補給食買っといて正解。
  • 長距離走って、いちばん最初にくるのは膝。

ということで、上半身はCRAFTのインナー買ってたのでOKだけど、足は何か考えないといけないな、と、石舞台古墳で休憩しながら思ったのでした。

さて後半。30分ほど休憩して12時45分頃出発。来た道を引き換えし、大和中央自転車道と交差する四条町交差点に到達。ここから大和中央自転車道に入り、地図でマークしといた右折ポイントで「サクラ」に向かう…はずが通り過ぎてたことに気づき、「目印にしといた学校、なかったよなあ」と訝りながら引き返すと、学校はあったけど右折できない!そこにある線路を越えられない!四苦八苦しながら踏切を越えたら、もう一本線路があって、自動車は高架になってる。高架の下には踏切なし。ここで諦めてもよかったんだけど、完全に意地になってるのでカンを頼りにひたすら24号線を目指す。うまい具合に新ノ口駅に当たったので、ここからなら免許更新センターに行く際通ってるので道はわかる!やっとの思いで「サクラ」に到着。

炙り鯛だしらーめん・つけ麺 サクラ」は、つけ麺がおいしいという評判をよく見かけたので、こってりの純濃厚豚骨スープのつけ麺とから揚げのランチセットに。「純」とついてるので豚骨だけなのかなと思ったんだけど、鯛だしは効いてました。魚介系と豚骨のダブルスープというのは食べ慣れてたけど、そのブレンド感はちょうどいい具合でおいしいです。つけ麺は、残りのつけ汁で雑炊をつくってくれるとあったんですが「そこまで食べられないな~たぶん」と考えてたら、つけ麺の種類に「釜たま」ってのがあって、麺に卵が入ってる代わりに雑炊はないというもので、迷わずこれにしました。卵が麺にうまくからんでつけ汁に通すとうまいです。この店はなかなか評判にたがわない良いお店でした。

しかし!自分はロングライド中だということをすっかり忘れていました。ロングライド中の食事にこってりした、しかもラーメンなんてまったく不向きであることを、身をもって知りました。むかつく胃。遮二無二水分を要求する喉。飲めば飲むほど腹は膨らむ。それでも人より頑丈な僕の胃は頑張ってあっと言う間に消化してくれましたが、こんな無茶は二度とすまいと固く胸に誓いました。

大和中央自転車道は、まったく通行量もなく迷うこともなく淡々と走れますが非常に退屈で、3本の中ではいちばんストイックな自転車道です。しかも南からの場合、到着するところがファミリー公園という、その先どうしたらええねん?という場所で途方にくれます。まあ僕は最初から予期してたのであわてず帰路を確認しましたが…しかし、疲れていると方向感覚もおかしくなるんだなということをこれまた身を持って知りました。線路を走る「西大寺行」が、思ってたのとまったく南北逆だったのです!

ここからはまたほぼ勝手知ったるエリアなのでひたすら帰路を走る。途中でemetersが100.00kmを示したので記念撮影して、大和中央道から県道7号に入って富雄方面へひたすら北上…が、何がどうしたのか強烈な向かい風。このエリアは遠くに矢田山を臨んでこちら側は一面田畑で吹きさらし。風を遮るものは何もない!100.00km越えてさすがにくったくたの体に足に、強烈な向かい風。そしてこの先には例によって帝塚山大学を頂点とする長ーいだらだらした登り…何度も気持ちがおれそうになりながら、ミニベロが坂を上っていくのを見て「負けられるか!!」と意地をだし、無事に完走することができました。トータル115kmの予行演習。到着は17時。さすがに充実感いっぱい。

さて全体を通してしまなみに向けて:

  • 丈の長いパッドつきインナーを買うかニーウォーマーを買うか、とにかく足の防寒を検討。
  • 長くまとめて休むより、こぎざみな休憩のほうが効果的なので、SA毎に小休止する。
  • アイウェア必須。補給食必須。
  • 睡眠不足が最大の敵。前日はとにかくぐっすり眠れるようにする。

大きな地図で見る



より大きな地図で Track 38 を表示

 


より大きな地図で Track 39 を表示

サングラス急浮上

今朝起きて、しばらくぼーっとしてたらだんだん目が痛くなった。痛いというか重いというか。
「眠いのかな?」と思うんだけど、どうも単なる眠さじゃない。目を閉じたら楽になる感じはするし、実際目を閉じると楽になるけど眠いだけじゃない。目が疲れてる。

…日光か!?昨日の嵐山ツーリング!?

なるほどーサングラスが必要になるワケだ。疲れ目用の目薬を差しながら深く納得。優先順を下げたけど、靴を買うかサングラス買うかでとうぶん悩みそう。

 

サングラスか靴かは存分に悩むとして、昨日の練習はemetersのデビューでもありました。

ブリヂストン イーメーターズ BRIDGESTONE emeters サイクルコンピューター ブラック A480500BL ブリヂストン イーメーターズ BRIDGESTONE emeters サイクルコンピューター ブラック A480500BL

by G-Tools

距離と時間、速度しか計測できないけど、走りっぱなしで計測してくれて、あとはPCにつないでワンクリックで専用サイトにアップロードしてくれるので管理がラク。1週間に1回くらいじゃロギングしても面白くないと感じるから、平日に1回は乗ろうとするようになるかも。無理は禁物だけど。

http://www.emeters.jp/emeters/public/guest/?id=123711610009521127

『ドーン』/平野啓一郎

4062155109 ドーン (100周年書き下ろし)
平野 啓一郎
講談社  2009-07-10

by G-Tools

人類初の有人火星探査のクルーの一員となった佐野明日人とその妻・今日子、東京大震災で亡くなった二人の子供である太陽を取り巻く物語と、有人火星探査で起きた事件とアメリカ大統領選での「テロ」に対する在り方を問う選挙戦の物語が絡み合いながら進行していく近未来小説。

民主党候補ネイラーと共和党候補キッチンズの選挙戦は、小説の後半に大きな盛り上がりを見せる。ここで戦わされる「対テロ」をメインにした議論を読む前に、マイケル・サンデルを読んでおいてよかったなと思う。キッチンズの議論の攻め方は、非常にキャッチーで触れているその部分には否定できるところがなく、ある種の強制力を持って聞き手に踏み込んでくる論法だけど、単にひとつひとつを詳細にして覆していく手法では、良くてイーブン、普通はあと一歩のところまでしか追い込めず、ひっくり返すには至らない。ひっくり返すには従来通りではない「正義」の骨格が必要で、マイケル・サンデルを読んでいたことでここの部分の理解を進めることができたと思う。うまく連鎖してくれた。

もうひとつ、物語を通して出てくるのが「ディビジュアル」という概念。これは、それぞれの個人(インデビジュアル)は、対面する相手によって人格的なものを使い分けている、そのそれぞれの場面での「自分」を指す言葉(ディビジュアル=分人)というような意味だと理解して読んだ。確かに、現代社会に暮らす人々は、それぞれの場面でそれぞれにふさわしい振る舞いを当然ながらに求められるし、必ずしもそれがどこでも首尾一貫してる必要もない。ちょっと窮屈だな、と感じる社会の根っこはディビジュアルを認めないような厳格さにあるような気もするし、逆にそれぞれの場面に求められる振る舞い-マナーとかもそうだろう-を身につけられない、身につけることを拒否するようなスタンス、そういうのが自分たちに結局跳ね返ってきて社会を窮屈にしてる気もする。

平野啓一郎は『決壊』に続いて読んだんだけど、細部まで神経が行き届いているしテーマの膨らみも読んでて面白いし何も文句はないんだけど、どうも登場人物がみな「頭が良すぎる」ところだけがちょっとなあと思う。なんか、物語自体が全体的に「浮世離れ」しちゃってるように感じる。せっかく誰にも考えてほしいテーマを書いてくれてるのに、なんか違う上流世界向けの小説というか、自分の頭の良さを感じさせないでは済ませられないかのようなところがあって、そこはちょっと損してると思う。

嵐山へ!

しまなみアイランドライドに向けての予行演習もチャンスはあと2回ほど。今日はしまなみで挑戦する130kmの約半分は走りたいと思い、京都八幡木津自転車道を使って嵐山まで走ることに。前回転倒して左足がまだ少し痛んだけれど、自転車を走らせる分には問題なし。

昨日買ったリンプロジェクトのサイクルショートパンツを穿いてみた。確かに細身な分、少し窮屈な感じはしたけど、途中から慣れた。十分なストレッチがあるし問題なし。むしろ、股上が浅いのか、腰からお尻にかけてすぐ出てしまうほうが気になったかな。100km以上走るのなんて少なくとも今年はしまなみだけで、あとは基本的にゆっくり楽しむ乗り方と思うので、街着もできるこのパンツで正解。

初めて60kmをほぼノンストップで走ってみたけど、3時間くらいで走れたので少し先は見えてきたかな?という感じ。気づいたことは、

  • ランニングのような、心臓が上がってツラいとかそういうのはない。
  • 50kmを過ぎたくらいから辛くなったのは腕。これはたぶん、腹筋と背筋が弱くて、正しいフォームを長く続けられないからだと思う。今から腹筋・背筋鍛えても間に合わないので、休憩の取り方に気をつけるようにする。
  • 今まであんまり重要視してなかったけど、60km走ってみて重要性を実感したのが靴。普通のスニーカーで走ってるけど、ペダル上ですこし滑る感覚があり、長く走ってるとこれがすごく気になってきた。トゥークリップ・トゥーストラップは前回の転倒で断念するつもりなので、シューズに関してはちょっと検討はしてみよう。
  • 自転車道は何がいいって信号がないこと!!信号がないってこんなに走りやすいもんなんだ、と実感。

「嵐山・渡月橋まであと20km」の標識からが長かった。ルートがよくわからなくなってくるってのもあるし、疲れが来たというのもあると思う。でも、へばらずに走り切れたのは何よりも自信になる。

それにしても今日はたくさんの自転車乗りとすれ違ったなあ。ほんとに流行ってるんだなあ。多かったのは40歳~50歳くらいの、レーパン&ジャージのかなり気合の入ったライダーの団体さん。ロードバイクってちょうどいい運動になるのかな?僕くらいの年代でもちゃんとレーパン&サイクルジャージの人が大半で、僕みたいなカジュアルなライダーは少数派。

確認すること:

  • 4速あたりでチェーンの音が高かった。リアディレイラーの調整をする。
  • フォークのどこかの塗装が欠けたと思うのでチェックして補修方法を調べて実施。

 


より大きな地図で Track 37 を表示

しまなみアイランドライドにむけてグッズ購入 その①

いつまでもグッズに悩み続けている訳にもいかず、とりあえず頼みの綱のローテイトへ行ってみた。
そしたら前に話をした店員さんが顔覚えててくれたので、相談しやすかった!

「ウィンドブレーカーありますか?コンパクトにできるの」と相談してみたら、オススメしてくれたのが、

これと、

narifuri(ナリフリ) NF097 ポケッタブルJKT GOLD nari/furi narifuri(ナリフリ) NF097 ポケッタブルJKT GOLD nari/furi

by G-Tools

これ。

K-WAYレインコート(CLAUDEレインウェア)メンズ K-WAYレインコート(CLAUDEレインウェア)メンズ

by G-Tools

K-WAYはネットであれこれ調べてたときにも出てきたので知ってたんだけど、実物見てみたら悪くないし、レインウェアとしても使えるし、畳んだ後のベルトがそのまま腰に回せるし、なによりちょっと安い(¥8,295)のでこれに決定。narifuriのはちょっと高い(¥16,000くらい)上にドットはちょっと。

で、コンパクトに畳んだウィンドブレーカーをどうやって携行する?という相談をしてみたところ、出してくれたのがこれ。

リンプロジェクトの3wayハンドルバッグ。これ、ハンドルバッグとショルダーと思ってたら、ヒップバッグ的にも使えるようになってた。ループにベルトを通せるようになってるのだ。ベルトをしないなら、ストラップをベルトにすればいい。なるほどねー、とこれを選択。

で、100km走るなら、楊柳パンツではたぶん無理(破れる)と言われ、確かにそうかもと思い、想定外ながらパンツを検討することに。

リンプロジェクト 【3015】ストレッチサイクルショートパンツ カーキベージュ L リンプロジェクト 【3015】ストレッチサイクルショートパンツ カーキベージュ L

by G-Tools
narifuri(ナリフリ) NF145 バイオ7分丈カーゴパンツ NAV nari/furi narifuri(ナリフリ) NF145 バイオ7分丈カーゴパンツ NAV nari/furi

by G-Tools

この二つを試着して相当悩んだ。リンプロジェクトのが¥11,500、narifuriのが¥16,800なんだけど、スタイルはリンプロジェクトのほうがすっきり細身で好み。楊柳も同じ型だし。でも、narifuriのほうが余裕があり、確かに長距離走る場合には走りやすそうではある。

それと、サポーターを下にはかないといけないので、あまりに細身だとキツい。そこで試着用のサポーターパンツを貸してくれたので、それをつけて試着。そうするとリンプロジェクトでもXLならキツさを感じなかったので、お金のことも考えてこちらを選択。

家に帰って、まだ悩んでいる上半身のウェアをどうするか悩みに悩み、アームカバーにするか、コンプレッションウェアにするか考え抜いた後、Craftのコンプレッションを購入。アームカバーでいいか、と思ったんだけど、100kmオーバーの距離を走ったときの汗のかき方が未経験だし、今までは真夏で暑かったので気にならなかったけど、10月ともなると、動いているときはいいけど動いてないときの汗が結構体にダメージを与えるんじゃないかなあと思ったから。楽天で¥5,700。

という訳でここまでの出費:

・リンプロジェクト3wayバッグ ¥4,515
・リンプロジェクトストレッチサイクルショートパンツ ¥11,550
・K-WAYレインコート ¥8,295
小計:¥24,360 10%off→¥21,924
商品券¥11,000使用で
合計:¥10,924

・Craftコンプレッション長袖 ¥5,700
合計:¥16,624

さあ!あとはWingnutを買うかどうかだ!!