プロダクトデザイナー秋田道夫氏講演会「しあわせにするデザイン」 #jbnsgt3 #jbnsgt3k

ここ最近の自分の活動でエントリしてないことがいくつかあるので、そういうとき、時系列に書き始めるべきか、それともとりあえずリアルタイム性を重視して最近のものから書き始めるべきか迷うんですけど、今回は昨日参加させてもらったこのセミナーから。

art around NARA主催の、プロダクトデザイナー秋田道夫氏講演会「しあわせにするデザイン」。

この講演会は水曜か木曜くらいに偶然知って、奈良でおもしろいセミナーがあったらなるべく参加してみようと思ってたので、申込みました。秋田道夫さんは、恥ずかしながら存じ上げませんでした。art around NARA/藝育カフェsankakuは以前から知っていて、奈良でめずらしいことやってるなあ、拠点も構えてるんだ、と思ってツイッターでチェックしたりはしてたんですが、今回、初めて活動されているものに触れられるなと思って申し込みました。「おもしろいセミナー」と思ったところは、

  • セミナー紹介で秋田さんが「信号機をデザインした方」と言うのを知って。
  • そんな凄い方が来るのに、セミナー会場が、(僕は土地勘あるのでイメージできるんですけど)あんな小っちゃいとこでやるのか。

というちょっと種類の違う好奇心(笑)がいくつかあって、です。

まずセミナーに参加するにあたって、いくら門外漢とは言え、ある程度の予習は必要だろうと、下記エントリを読んで行きました。

秋田道夫さん:

wikipedia 秋田道夫 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%8B%E7%94%B0%E9%81%93%E5%A4%AB
information(秋田さんのブログ) http://www.michioakita.jp/whiteboard/ 
(特に3/7の「継続性」というエントリ)

やまもとあつしさん:

移山倒海:(やまもとあつしさんのブログ) http://kentikugeinin.jugem.jp/?eid=970

で、参加したメモから:

  • 一人称の普遍的問題。「私」≒自分 「私」にとっての「私」と、誰かにとっての「私」
  • ゲーム理論における「相手の立場」。「相手の立場」に道義的価値観を滲みさせ過ぎない。感じ過ぎない。もちろんあってもよい。
  • 捨てる≒減らす
  • 「不便」と「工夫」 promotionの問題 存在し続けるべきか?
  • suica 山中俊治
  • 「言い易い代表作」
  • 人は人に興味がない
  • ファッション≒デザイン
  • 楽しむことを優先する、かどうか
  • 言葉は、誰が言ったかで変わる → それに対峙する

メモを観ながら、今改めて思いついたことをいくつか:

  • 参加前の興味として、僕はシステム設計をやっているんですが、システム設計の現場というのは、お客様は、必ずしもシステムに通じている訳ではないので、システムの用語でしか会話できなかったら、システム設計者としては三流にしかなれない訳です。秋田さんは、”「僕はあるときからデザインの勉強をやめた」そのかわり、「デザインを知らない人にデザインのことをわかってもらうための語彙を増やす勉強を始めた」と仰ったそうで、この感覚を持っている方のお話は少しでも聞きたいな、と思ったのでした。
  • 「言い易い代表作」の話。信号機とか、一本用ワインセラーが当たったので円筒形のものを立て続けて「円筒形が秋田道夫」みたいになるように仕向けてみたとか。「名刺代わり」というものを、その安易に判断される(というよりも、人々が安易に判断してしまうことで、人が人を考える力が弱まってしまうから)ところから好きじゃなかったんだけど、秋田さんは、もともと同じようなことばかりやっても詰まらない、でも、「言い易い」のがあってもいいんじゃないかと思ってやってみたと仰っていて、その「良かれとおもう価値観」が行ったり来たり試行錯誤するところは感じ入るところがあった。
  • 「言葉は、誰が言ったかで変わる」の話。「言い易い代表作」の話のエッセンスのひとつとクロスするけれど、これは現実であり、否定することはできないことだと思う。そして、その現実の普遍的なルールに乗っかっちゃったほうが、ものごとははるかにスムースに、楽に、進められることも事実である。けれど、ラングとパロールとエクリチュールの問いかけを引き合いに出すまでもなく、「まったく同じ言葉で組み立てられた一文なら、誰が言ったとしてもその価値は同じ」なはずである。その背景のコンテキストを読み取ることを、誰が強制できるというのだろう?その背景のコンテキストを、読み取らなければならないとしたらそんな不自由なコミュニケーションがあるだろうか?発信者は、表さないコンテキストの読み取りに、甘えてはいけないのではないか?発信するものがすべてであり、そこに発信されないコンテキストに裏口を隠して拵えておくような行為に思えてならない。

そしていちばん興味があったのは「ケトル(だったと思う、たぶん)」の話。

秋田さんがかつてケトルをデザインされたことがあって、そのケトルはクロムメッキ?っていうんですかね?たぶん、iPhoneの背面のような、ピッカピカのメッキ、なんだそうです。普通、ケトルをあんなメッキにはしない。指紋はべたべたつくし、使い辛い。普通は、ヘアラインにしたりするもの。それをなぜあえてピッカピカのメッキにしたかというと、中国の生産工場を見学に行って、そこで見た生産現場の環境の劣悪さ。ヘアラインなんかお願いすると、金属粉で働いている人が大変な目に遭ってる。だったら、まだ少しでもましなピッカピカのメッキのほうがいい。あれなら磨くだけだから。そこを変えることで、中国の働いている人の不幸を、少しでも減らして幸せに出来た、と思う。

「なるほどな」、と思ったんですけど、少し疑問が出てくるところもあって、

  • それを買う側の僕らにとっては、どうなんだろう?「嫌なら買わなければいい」と言えばそれまでだけど、ヘアラインよりクロムメッキのほうが高いなら、たぶん買う人は少ない。それによって新たな使い勝手とか、新たな面白さがあれば別だけど、もし、買う人が少ないなら、生産そのものが中止になって、その中国の工場の仕事は減るのではないか。もちろん、独占契約してる訳じゃないだろうから、次から次へと仕事は来るんだろうけど、持続可能でなければ、プロダクトデザインとしては、どうなんだろう?そのときの一瞬だけでも、中国の労働者の健康被害を軽減できたなら、それがプロダクトデザインにとって出来たこと、なんだろうか?でもプロダクトデザインの第一対象はやっぱりユーザだと思う。
  • 仮にヘアラインのほうがコストも使い勝手も何もかも勝っていたとして、それでもピッカピカのメッキを選ぶことによる中国の労働者の健康被害軽減を優先したところに価値のあるプロダクトだったとして、買い手はそれがわかるだろうか?いちいち、売り場で、その説明文句を読まないとわからないのではないだろうか?確かに、コンシューマーは賢くなるべきで、その背景となるものを弛まず知ろうとする必要はあると思う、だけど、その努力をどこまで強いることができるのだろう?それをいちいち、文句(言葉)で伝えなければいけないというのは、やっぱりちょっと違うんじゃないだろうか。僕の仕事はシステム設計で、最終的には機能が満足に使えればそれでいいよ、としか言われない現場だけど、どうやってそれが満足に動いているか、という苦労を聞いて関心してくれるユーザはまずいない。というよりまず理解できない。そんなユーザへ向けて、それでもわかってもらえるようなアウトプットを日々生み出そうと奮闘しているのだ。
 

新兵器投入 その2

数日前、やれ「SIGMA BC2209がいい」だの「でもGARMIN EDGE500がいい。でも高い。」だの言いながら、最終的に購入したのはGARMIN EDGE 800でした。

「勢いで買わないと」とwiggleで注文したのが3月9日。一日一回くらい、「今日、梱包しました」とか「発送しました」とか英語で書かれたメール来るたび楽しみにしていたら3月11日がやってきて。そして届いたのが3月15日。絶対届かなきゃならない品物が、日本から日本へ送ることがままならない一方、英国から日本へ国際輸送はいつも通り。ここで僕が思わなければいけないのは、運搬の本質的な難しさ。その難しさを意識していれば、その難しさに、受け取る側としてでも送る側としてでも直面しても慌てずに済むと思うから。

欲しかったのはケイデンスセンサーとハートレートモニターだったんですが、いろいろと見ていると、やっぱり欲しくなるのがGPS。EDGE800を見てしまうとどうしても欲しくなる。wiggleで調べると¥40,000台で買える!と思って完全に買う気になったんですが、よくよく考えると、ヨーロッパで販売しているEDGEを買って、日本の地図がついているのか?と調べてみると当たり前だけどついてない。そんな簡単なことに気付かなかった自分を恥じつつ、EDGE 800はパフォーマンスバンドルとパフォーマンス&ナビゲーションバンドルというのがあって、ナビゲーションバンドルは前述の理由で買ってもしようがなかろうということでパフォーマンスバンドル¥43,774を購入。近日発売予定の日本語版EDGE800Jパフォーマンス&ナビゲーションバンドルが¥72,000。差額は¥31,000だけど、日本語地図が¥20,000、関税が¥1,400。結局、¥10,000弱しか節約できてない。それで、日本語での地図検索機能を失うというのも…だけど、後悔はしません!!

というのも、GARMIN純正の「マップソース日本詳細道路地図(シティナビゲーター)」は、日本版GPSでなきゃ使えないらしい。なので、英語版でも使える、UUDの「日本全国デジタル道路ナビ」を購入することに。いいところは、シティナビゲーターは2008年版だけど、日本全国デジタル道路ナビは2010年版、というところかな。

これはパフォーマンスもナビゲーションもついてないモデル。¥39,800なり。

B00424LN8I GARMIN Edge 800 英語版 GPS付高機能サイクルコンピューター
GARMIN

by G-Tools

全部自分がやったんだよと 叫べるおシゴトしましょう

えっちらおっちら 責任は ウヤムヤケムリのセカイ

(『ケムリの世界』/B'z) 

「こんなときに~」第二弾。顰蹙を買うこと必定だし、素性がバレることも承知で、勢いで普段はあまり書かない仕事のことを書いてみようと思う。

福島第一原発の話。津波によって非常用電源が破損し緊急冷却が作動しないことが、現在の状況に陥った主な理由だという。「あんな海の近くに作っておいて、どうして津波が来ても破損しないような非常用電源の設置にしておかなかったのだ」って、すぐに思う。この東北関東大地震のような大天災は1000年に1度のことだと言ったところで、1000年に1度のことでも防げるような万全な仕組にしておかなければいけないじゃないか、それは全く正論だと思う。

僕はシステム屋なので、日常的にこういう場面に遭遇してる。トラブルの現場という意味ではない。これから構築するシステムに、どれくらいの耐障害性を持たせるか、という話だ。「これはわが社の重要なデータが保管されるシステムなので、絶対に壊れてはいけないし、止まってはいけない。」そういう要望に随時触れている。原発も同じだと思う。東電なら首都圏の電力供給を一手に引き受けている訳で、絶対に止まることは許されないし、原発は何があっても破損して大量の放射能を飛散させてはならない。

だけど、悲しいかな、「災害が起こる前」の「対策」には、コストの意識が付きまとう。

直近で思い出してみよう。「どうして世界で二番じゃダメなんですか?」飛躍と思われるかも知れないけど、災害対策を考えるとき、人の頭の中にはたいてい、常にこれと同じような意識が働いていると思う。「そこまで、お金をかけなければいけないか?そうそう、起きることでもないのに。」そうやって、事業仕訳ではいろんなものをカットしようとしてきたし、多くの人が両手を挙げて賛成してきた。もちろん、不正の温床となる無駄だらけの官製事業を放置していいとは全然思ってない。そういう文脈で話してるのではなくて、「災害対策を考えるとき、それに係るお金をすぐに”コスト”だと発想する」人間の性、というのがあると言いたいのだ。

システム屋の世界では、いかにもそれらしく、「リスクに対する適切なコストをかけることが肝要」と言われる。けれど、たいていの人は、リスク対策にお金なんてかけたくないと思っている。100TBのストレージがあって、それを保護するのにもう100TB購入するくらいなら、200TBの実容量を欲しがるものなのだ。「絶対に壊れてはならない」と言われるのに、「できる限り安価で済ませたい」なんて言われると、内心「何言ってんだこの人」と思ってるのは否めない。

でも、ここまでなら誰にでも考えられるけど、振り返ってみよう、仮に福島第一原発が今回のような災害にも耐えうる機構に改修されたとして、そのための費用が電気代に転嫁され、1w当たりに電気代が2倍になると言われたら、それでも僕たちはOKを出しただろうか?その金額の妥当性は分からない、けれど、それは追加費用の多寡の問題ではない、「追加コストがかかる」と言われたら、間違いない、「できる限り安価にしろ」と声高に叫ばないだろうか?その声が想定できるところが、つまりは、無言の「改修させない」圧力になるんじゃないだろうか?

例えば、自分のPCに、ウィルス対策ソフトウェアを購入するのさえ、躊躇うような人がいる。「そうそうウィルスなんて感染しないだろう」と、パターンファイル更新ライセンスを買わない人がいる。何度言っても、パスワードが誕生日の人がいる。自賠責すら、支払っていない人がいる。バックアップを取らずにデータを紛失して、ハードウェアのせいにする人がいる。みんな、同じことのようにシステム屋からは見える。いったい、誰が誰を責められるというのだろう?なあなあで済ませましょうというのではない。「責任」というのは、必ずしも双方向のベクトルではないのだ。

 

まわりまわって誰のせい? 
焦点はぼやけてく 
全部自分がやったんだよと 
叫べる おシゴトしましょう それがこの世で一番ステキ

(『ケムリの世界』/B'z) 

こんなときに、こんなときだから、こんなときでも LOSTAGE五味さんの「自主」の話 #jbnsgt3k #lostage

こんなときになんなんですが、去年からLOSTAGEというバンドをしっかり聴くようになって、大好きなんです。

五味兄弟が奈良出身で、なんだかよくわかんないけど、声とか、顔とか、メロディとか歌詞とか、ものすごいシンパシーを感じる訳です。 

この画像は、前後の状況がよくわかんないんですが、調べてもいないんですが、とにかく2010/10/2の4:00AMに仙台駅前で、ゲリラ的に演奏して撮影したもののようです。「あしたタワレコでライブ」みたいなこと言ってるのが聞こえるので、インストアライブ前に、レコード会社の人と企んで、撮影したもんじゃないかなと思います。アップしているアカウントがflakerecordsオフィシャルのようなので。

五味さんは、今、仙台を思い出してるんだろうか?

なんで今LOSTAGEかというと、『自分の仕事』を考える3日間以来、「仕事」「働く」ということについて、一介のサラリーマンのスタンスで考え込み続けている僕にとって、とても、というか、あまりにも僕の考えをトレースして書いてもらったかのような、そんなエントリーを五味さんのブログで読むことができたから。

”最近のできごと、これから" - LOSTAGE 五味岳久の日記

エントリがある訳だからくどくどとここでサマリしたりするつもりは全然なくて、でも五味さんの「やり方」というか「進め方」というか、その律儀でバカ丁寧なやり方加減というのは、ほんとに共感するし、手を抜きそうになる自分の強い戒めになる。まとめるつもりはないと言いながら雑把に言っちゃうと「次のリリースは自主でやる。どうなるかはわからない。」ということを言ってて、引用すると、

自分達でやることでどれくらいの予算が必要で、どれくらいの労力、人手が必要で、それがどのくらい大変な事なのか、思い知りたいわけです。

「リリース」というフローを、最初から最後まで全部体験したい、と言ってる訳です。これは僕たちサラリーマンにとっても永遠の命題で、「スペシャリトがいいのかジェネラリストがいいのか」とか、「経営者は自社の業務プロセスに精通しているべきか、しかしそれでは外部から経営のプロを招聘できない」とか、「だから経営のプロは短期間で業務プロセスを把握できるような明晰でスピーディーな頭脳を持たなければならない」とか、「所詮そんなもの机上のもので本質に触れない」とか、いろんな議論が日々巻き起こってる訳です。でも僕は、やっぱり「経験」していないと、どこかで「歪み」を引き起こしているものだと思います。数字は大事ですが、数字で計れないものがちゃんとあることをわかって行動していないと、結局、その「計れない」失敗さえも、数字の暴力でごまかしていこうとするのが企業というものだと思うんです。

話が若干それてしまったけど、五味さんの、この「筋の通ったバカっぷり」が僕は本当に大好きで、もちろん音楽も大好きで。そして、この「自主で出す」ということについて、ちゃんと「お金」のことについてもエントリで触れているところもたまらなく好きです。僕は、「仕事」「働く」というのは、なんとしても、自分で食っていけていて初めてそれを「仕事」と呼んでいい、と思ってて、LOSTAGEがバンド活動を「仕事」と呼ぶかどうかは別ですが、創作系の人の感覚として時々出会うような、タニマチやパトロン(なんてどぎつい明言はしないけど、言ってしまえばそういうこと。スポンサーね、要は)がどこかにいて、自分の創作が生み出す収益とは無関係に、生活が保障され安定してなければ、安心していいクリエイションができないよ」みたいな、そういうのは断じて仕事じゃない、と思う訳です。それはそれで、「趣味として創作してる人」と名乗ってもらえばよい。それが産業であれ創作であれ、誰かにとって何かの「価値」を生み出すところに意味があって、その対価でもって生活を成り立たせてる人じゃなければ、僕は同じ「働く人間」としては認められない。そりゃいろんな問題はある、やりたいことが今の日本ではもうほとんど対価を貰えないようなことであったり、だけれども、やっぱり、自分の活動と関係ないところで、自分の生活が保障されることを、「働く」という状態とは言えないと思う。そういうコンテクストの中で、五味さんのこのエントリはかっこよすぎる、と思う訳です。

五味さんの最新のエントリは地震に関することで、「ああなるほど」と思うところがあるし、このエントリで触れている事柄に対するその筋の通り方も、ほんとに共感できて好きでたまらないんですが、あらぬ誤解をする人もいそうなので、ここでは引用したりはしません。とにかくシンパシーなのです。

九州グルメ旅・サマリー編

もちろん、グルメ旅なんかじゃない!!出張なんですが、おいしいもん食べに連れてってもらったので、メモ。

まず博多では2軒:

①「越後屋」:京風もつ鍋と脇に書かれてました。味噌ベースのもつ鍋です。そのコクが旨い!!レバ刺しも旨かったです。もつは、すっと溶けるカンジ?なめらかでしつこさもなくてとてもおいしいです。

②「秀ちゃんラーメン」:「だるま」の店主?創業者?がやってる別店。革新をテーマにしてるそう。博多ラーメンはほんと豚骨の味がしっかりしてるのにくどくないです。今回は麺をふつうで頼んだのですが、バリカタがうまいってことがよくわかりました。

③「こくまろらーめん馬力屋」:純粋な豚骨でなくて、スープ感が強いです。特製ラーメンにすると、二郎のような野菜満載っぷりの食べ物系ラーメンが登場します。

次回、熊本の際は、「火の国文龍」に連れてってもらう予定です!

急患

今週は月・火と九州。博多に10:30頃入ろうと、新大阪8:00前のN700に乗車。

山陽は無線LAN使えないけどバッテリが取れるだけでもありがたい。E席でPC、USBケーブル、Blackberryとセッティング、完了、して新神戸を出る。


-そのとき異変が。


「すみませんーすみませんー乗務員さんをー乗務員さんを!」

叫び声とまではいかないけれど不穏な気配を漂わせた、女性の声が聞こえる。その声の主は、僕の前の席だった。立ち上がって見てみると、声の主は中年のおかあさんという感じ、その隣に座っている成人はしているだろう男性-おそらく息子だろう-が、激しく引き付けている。癲癇か?

「意識が、意識がないんですー」

動きがあるのに意識がないというのはどういうことか、と思わなくもないけれど、言ってることは感覚的に判る。これはどう考えても一大事だ。気付いた何人もの人が、前方・後方に移動していく。僕は前のほうに向かって行き、2車両ほど進んだところで、先に行ってる人がいたのでいったん引き換えし、グリーン車のパーサーが駆けつけているのを確認して、先に行っていた人のところに戻ってその旨を告げる。

程なく車掌も到着し、社内アナウンスで「お医者様がいらっしゃいましたら~」というのが流れ、二方、医療関係の方が到着。とりあえず横にしたほうがいいということで、隣の3列シートに座っていた人に席を替わってもらい、車掌と僕でその男性を抱えて3列シートに移す。男性はどうしても起き上がろうとするんだけど、起き上がると余計に危ないらしく、必死に寝かせようとするお母さんと思しき女性。

お医者さんが少し話をしだしたくらいで、男性は嘘のように正気を取り戻した。しばらく様子を見つつ、車椅子が準備され、そのふたりは岡山で降りていった。女性は律儀に「ありがとうございました」と声をかけてくれた。


今回の件で自分が痛感したのは、緊急時というのは、ほんとうに訓練していないと思うように動けないのだな、ということ。冷静に考えれば、グリーン車に近づくのがいちばん乗務員に当たる可能性が高いし、乗務員室がどこなのか、座席の前のテーブルに書いてるのを見たのにその時は目に入らなかった。後から見たらすぐに乗務員室が何号車か、目に飛び込んできた。訓練というのはほんとに必要なんだなと痛感した。

もうひとつ、どれだけ相手にとってイヤなことでも、スムースに言葉を選んで話さなければいけないこともあるということ。車掌さんは、頻りに「岡山で降りられたほうがよろしいかと思います」と言っていた。言い方と言うべきことをちゃんと持ってること。これが仕事をする上でも大事なことだな、と痛感。

アウター奈良3自転車部vol.1 平城宮跡-石舞台古墳ポタリング! 2011/03/05

奈良3(セミナー”「自分の仕事」を考える3日間)で知り合ったチャリ友達で、平城宮跡から石舞台古墳までポタリング!!

往路は他の人とネタが被ると思いますので(笑)、橿原神宮前駅からの”地獄の復路-前田先生と行くストイックな奈良自転車道"の顛末をお届けします。

橿原神宮前駅から復路スタート。ロードバイク歴の長い前田さんを先頭に、木下さんと僕が必死にストイックについていく構図。ルートは基本的に往路と同様、中央自転車道で北上し、中央自転車道が途中でなくなってしまう前に飛鳥・葛城自転車道へ乗り換える、というルートを想定。

中央自転車道は、八木近辺の今井町を過ぎてしまったら、なーんにも観るべきところがありません(笑)。ひたすら飛鳥川に沿って北上します。飛鳥川もずっと桜並木のようなので、桜の季節に走るとすごく気持ちいいのかも。

平均速度24km/hくらいで前田先生に引っ張ってもらい、往路で飛鳥・葛城自転車道→中央自転車道に移動した道に出る。ここらでいったん休憩して、ルートを再確認しよう、ということに。ローソンに立ち寄る。木下さんは全然余裕があるようで、速度を25km/hをちょっと上回るくらいでお願いしてみよう、ということに。再度、前田先生のアイフォーンでルート検索し、僕の地図と照らし合わせておおよそのルートを確認、再出発。

ところが結構このあたりの道って分かりにくく、ほとんど民家街を走ることになるので目印もなく、気がついたら飛鳥川に逆戻り。さすがに申し訳なくて、いちかばちか土地勘あるので、遠くに見えてる建物と木下さんの土地勘と方位磁石かを手掛かりに、大雑把に郡山を目指し、工業団地に辿り着けたので、そこから西に移動して飛鳥・葛城自転車道に復帰するよりは、素直に中央道を北上するほうがよいという結論で、再び前田先生に25km/h前後で引っ張ってもらう。

この、迷ってから工業団地までの間は僕が先導したんですけど、引っ張ってもらった後先導して気づいたことは、

  • とにかく、一定のスピードで走れるってのは凄い!僕が先導したときは、どんなに頑張っても±1km/hくらいでずっとぶれっぱなし。これは、やっぱり足の回し方の修練なんだと思う。
  • 向かい風がないことのありがたさがよく分かりました。
  • ルート案内をしっかりやることの大切さ。

いい経験です(笑)。順調なペース(と思ってるのは僕だけだったかも)で、三列縦隊で黙々とストイックに走るの、僕は結構好きでした。もちろん、楽しくサイクリングしてるのも大好きなんですけど、どちらも楽しいです。

さてここからが悪夢のアクシデント。

中央道を北上すると、大和小泉駅を過ぎたあたりで、JRを越えるための高架があります。ここは自転車通行禁止っぽくて、それを木下さんもご存知で、途中で停車してたときに「どうしようか?」と話をしてました。で、今国府の交差点で停車したとき、話をしようと振り返った僕の足が木下さんの自転車の前輪に当たってしまい、なんとか踏みとどまろうとしたときに太腿と背中に激痛が!!!攣った!攣った!!!

…いやー初体験でした。疲労してるときってほんとちょっと力のかけかた間違えただけであんなに攣るんですね~。声が出なくなりましたよ。ほんとに。これはちょっと苦しくて、回復するまで待ってもらおうと歩道に乗り上げることに。その間、中央道をどうするか、一旦西に出て自転車道に復帰するか、相談して、結局中央道の高架脇のスロープを使って越えた方がいいという結論。

で、順調に走り直し、池内を越えたあたりで今度は痛恨の後輪リムうちパンク!!

その時、交差点停止の走り始めでシューストラップに足を入れるのに失敗して若干出遅れてたので、前方の木下さんとも距離があって、「待ってー!」と声を出しても既に遅く…。おまけに悪いことにハンドポンプもない!!落としてる!!

もう復旧は絶望的。輪行袋は持ってたので詰めたとしても、どの駅に戻る?いちばん近いのは小泉だけど…。途方に暮れる。

ただ、ここでついてたのが実家の近くだったこと!(笑)親父に電話して泣きついて自転車ごと積んで家まで送ってくれとお願いし、なんとか聞き入れてもらいました。電話してる間、気が付いた前田先生と木下さんが引き返してきてくれたので、ポンプを貸してもらうこともできたんですが、そのあいだ二人を待たせることになるし、悪いなと思い、そこでお別れすることにしました。ほんとは平城宮跡まで戻って最後に記念撮影したかったんですけどねー。

僕の復路の総走行距離は25km弱。いろいろ迷ったりしたけど1時間30分くらい?走行中の速度的にはいいカンジだったと思います。

次回のアウター奈良3は、ビワイチがいいな、ビワイチ!!

ルートはこんな感じ:http://yj.pn/6s4p7K

お昼に石舞台公演で食べた古代米カレー。「カレーに突っ込んだらあかんねんな」とボソッと言って、前田さんの失笑を買いました(笑)。

the pillows HORN AGAIN TOUR@BIG CAT 2011/3/2

行ってきましたBIG CAT!

初めてのBIG CATだったけど、直前まで仕事の電話がジャンジャンかかってきて落ち着かず、なーんの写真も撮れず仕舞い。残念。

BIG CATは思ってたより広かったです。基本、厚生年金会館以上のキャパ育ちの僕に取って、Zeppやhatchは十分狭いんですけど、こないだ奈良NEVERLANDを経験してキャパ感覚がよくわからなくなり(笑)、BIG CATはもうちょっと狭いんかなと思ってましたが広かったです。ただロッカーに関してはやっぱ昔からの会場だなという悪環境でしたね。

以下、メモ書き。

  • さわおさんの「なんか吹っ切れた」がハイライト。たとえ強がったこと言ってたとしても(言ってるの聞いたことはないけど)気にしてないワケないだろうと思ってたけど、「吹っ切れた」って、アレに言及するような言葉を口にするとは思わなかった。これはジンと来ました。
  • そして「大阪はいろいろあったけど今日もこうやって来てくれたみんなはほんとうの理解者だと思ってるありがとう」と。ほとんど大半が軽口でも、いっこしめた言葉くれたら僕たちは大丈夫ですよ、さわおさん。
  • オープニングから相当とんがってるカンジを僕は受けました。ちょっと怒ってんの?ってくらい。気合入りまくり?そんなこと言ったら「いつもだよ」って言われそうですけど(笑)。
  • しんちゃんの「間奏で一瞬演奏が止まるところがあるんですが、お客さんの中に・・・」ってMCに対するさわおさんの「ない!」って突っ込みの早いこと早いこと。
  • オールドナンバーリクエストはZepp Osakaで実現されるのか!?やっぱ二日とも行きたくなってきたなー。

ようやく『enⅡ』を観る、そして改めて目覚める

B004HA59MS Koshi Inaba LIVE 2010~en II~ [DVD]
稲葉浩志
VERMILLION RECORDS 2011-02-16

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ようやく観れました、enⅡ DVD!!

このライブだけは、ほんとに3回も行って良かったと心から思う。徳島、神戸、博多。余裕さえあれば、広島と千秋楽の名古屋にも行ければよかったけれど、ともかくこの3回行って本当に良かったと思う。DVDを観て、何か外部から刺激を受けないと、自分の魂の震えが起きたり、何かに立ち向かっていくエネルギーが湧かなかったり、そういうところに強いコンプレックスを持っていたんだけど、これは別に悪いことでもなんでもない、もし奮い立ちたかったら観ればいいんだ、それは決して依存している訳ではないんだと、そういう想いに初めて至った。

まず思い出すのは『透明人間』。ライブでこの曲が終わって、ほとんど放心している耳に、「稲葉さん素敵ね~」「うっとりするね~」と、こともあろうにこの曲を聴いた後にいってる女性がいて、何を言ってるの?と詰め寄りたいくらいの憤りにかられたことを思い出す。

今改めて観て、やっぱりいちばん好きなのは『今宵キミト』になるなあ。『赤い糸』も凄く好きなんだけど、『今宵キミト』の、何もかもまじりあってる具合は何とも形容しがたい魅力。「音もなくろうそくが燃え尽きるよ」という終わり方も、切なくていい。どうしても届かない言葉というのが、ある。

稲葉さんのストイック加減というのは、どんなに時間がかかっても真面目にやるしか道の開けない僕の人生を、凄く励ましてくれたと感謝してて、それなのにここ数年は取り巻く環境の唱える言い分-効率性こそ命、手際よく稼ぐことに何の問題がある?というのに流され、というよりは進んで身を供して、それに染まってきた結果、自分が口で言ってるほど努力をしていないことに気付かされた。今改めて、自分の「努力バカ」さ加減を、切り開き直そうと思う。

物欲シリーズ開幕

B0014BMFXY LEZYNE(レザイン) PRESSURE DRIVE S BLACK 57-4304000402
LEZYNE(レザイン)

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今週のインセンティヴ支給(世間一般で言うところのボーナスです!)を控えて、欲しいものが湧き上がる!(笑)
そこでちょっと欲しいものを棚卸ししてみよう!

と思ってたら…ハンドポンプを紛失してることに気付いて落胆。何かを買いたいときにはいつもなんか余計な出費が発生する気がする。

気を取り直して、買い直すとしたらもう決めてる。LEZYNEのハンドポンプ。手頃な価格帯のPRESSURE DRIVE S - ¥3,990。

次に必要だなと思ってるのは、シューズカバー。こないだ嵐山行った帰り、足先が冷えて冷えてほんとに泣きそうだったから。足先が冷えるとペダリングがほんと辛いんだって身に染みて判ったよ。シューズカバーはちょっとgoogleで調べたりamazonで調べたりする限り、そんなにバリエーションもなく選択肢もなさそう。¥5,000以内かな。

ただ悩みどころは、サイクル用のシューズカバーは基本、ビンディングシューズ用ってこと。僕はビンディングを使わない派・トゥークリップ&トゥーストラップで押し通そうとしてる派なので、仮に普通のシューズ用のシューズカバーを見つけたとして、結局いつかビンディングに移行したら(するんかい!)そのシューズカバーは無駄になる。でもよく考えたら少なくとも今シーズン中に移行することはないな。ということでとにかく探してみる。

今使ってるトゥークリップつきペダル、乗り始めにペダルに足を収めるのが難しくって(クリップの重みでペダルが下向いてるので)、なんかうまい方法ないのかな~と調べてたら、ふつう「踵返し」という、ペダルを裏返すための突起がついてるらしい。僕のはついてない。で、変えようと思うと、ペダルで¥5,000、トゥークリップで¥3,000くらいする。

そして欲しいのはサイクルコンピュータ!今はBridhestoneのe-meters。安くて、距離とスピードが計れて、アップロードしやすいので問題ないんだけど、やっぱり心拍数とケイデンスが図れないのがちょっと不服になってきて。で、候補はずばり二つ: 

ひとつはSIGMA。BC2209。¥17,850。

B002NGUJNC SIGMA BC2209STS サイクルコンピュータ BC2209
Sigma

by G-Tools

ひとつはGarmin Edge500。¥39,800。

B003JZEL8U ガーミン エッジ 500 日本版(82907)
Garmin(ガーミン)

by G-Tools

もちろん価格の差はGPSの差。GPSを捨てれば、SIGMAで全くOK。デザインもかっこいいし、機能も十分。色も黒で我がCRRに合うし。でもGPS。でもプラス2万円。ここは大いに悩むところ。

さらに欲しくなるのは春向けのサイクルジャケット。ちょっと前までamazonにCCPの鮮やかなブルーのジャケットが出てたんだけどなー。

最低ラインで、ハンドポンプ+シューズカバー+SIGMAで¥30,000ってとこか。これをGarminに変えると、¥50,000。うーん。ちょっと使い過ぎ(笑)

今年は久し振りに、私服にもお金を使いたいなーと思ってるので、やっぱりサイクルコンピューターはSIGMAかな?

ロードバイク用品だけでずいぶん書いてしまったので、その他はまた次回(笑)