乾さんといっしょ #03@新大宮 #jbnsgt3k

乾さんとサシで飲ませてもらうのは2度め・・・?12/7の水曜日に、新大宮で相手して頂きました。

自分より年配の方で、サシで相手してもらえる方というは大変貴重です。特別にありがたい話とか深い話とか難しい話を求める訳ではなくて、ただ純粋に貴重です。それに、乾さんは、僕にとってはあのフォーラムの後の、不躾なメール送信でアポを取り付けるという、およそ自分らしくない積極的な行動を取ったシンボルみたいな方なので(笑)、ほんとに大切な方なのです。

では恒例の箇条書きで:

  • 一軒目連れてって頂いたのは、駅から歩いてすぐの「俵」。カウンタにガラスケースのある、庶民派居酒屋な店構え。話に夢中でがっつりは食べませんでしたが一品どれもおいしかったです。乾さんは「たらこちょっと炙って」とかシブかった(笑)。味もそうですがお店の方がよく気が付くので安心でしたがそれは乾さんが「顔」だからかも。
  • せっかくお会い頂けるのでなにか乾さんのご興味ありそうなものをと、『来たるべき蜂起』を持参したのですが、案の定というか当たり前というか、ご購入されてました。精進します。
  • 「辰己くんに会ったらぜひ聞こうと思っていたことがあって、」と改めて前置きされた上で、『災害がほんとうに襲ったとき』のなかの「ほんとうに信頼できる人間には会う必要がない」の一文は、どういう人間関係で成り立つものだろうか?という問いを投げかけておきながら、僕が十数秒考え込んでる間に一杯飲みほしたと思ったら食べ物の好みかなんか聞かれて話は立ち消えに。茫然(笑)。
  • 乾さんは30分くらい経った頃から、突然グラスに入ってるものが水みたいにドライブかかる。
  • この日はもちろんちょっと真面目な話ももちろんあったのですが、とにかく書けない話が多過ぎる(笑)。話の具体的な内容はされおいてエッセンスだけ書くと、「人として礼儀というのは決定的に重要。表面だけで人を好いたり支持したり憧れたりしてはいけない。もちろん、嫌忌したりする必要もないけれど。」と言うのと、「いい”はたらき”するための距離感って?」と言うのと。
  • わたしのはたらき』にまつわる乾さんのエピソードがちょっとビターでかつおかしみもあって逸品なので書きたいけど書きません(笑)。
  • 二軒目は内緒。
  • 僕はどうしてもやらないといけない仕事があって中座したのですが、宣言した時間が迫った頃「さっさと帰ってや」と言われたとき、「遂にオレ、お友達や!」と勝手に感激。
  • お忙しい方のお時間を頂戴するからには、何か少しでも役に立てることを、と考えてしまうものだけど、そのあたりも柔軟に考えていいし、だいじょうぶだなと自分のことを思えた。
  • それにしても、乾さんの事前リサーチにびっくり。まさかあのサイトまで見られたとは…(笑)。

the pillows "Energiia tour" 2011/12/09 Namba Hatch

O.K.,busters, This is my first "TRIAL" to report about the show in English, so I'd please like you to be patient with my bad engrish.

I went to the "Energiia" tour at Namba Hatch, Osaka on 9th Dec. I live in KANSAI area including Osaka prefecture, and Namba Hatch is in Osaka. Namba Hatch is a very particular hall because the accident called "さわお怒りのダイブ事件" like "ライドン事件" (Ride on shooting star accident in America tour) happened there. So we KANSAI busters are always nervous at Namba Hatch.

After "さわお怒りのダイブ事件" which happend on OOPARTS tour, Sawao-san don't talk so much during thier performance. On this day he also don't talk so much but thier performance was very awesome. They concentrated all thier "Energiia".

Here is the Set-List. I couldn't remember all of those so I needed the help of other busters.

01.RAIN BRAIN
02.ビスケットハンマー(Biscuit Hammer)
03.NO SELF CONTROL
04.New Animal
05.バビロン 天使の詩(Babylon)  
06.Kim deal
07.エネルギヤ (Energiia)
08.BLOCKHEAD (in April)  
09.Ritalin 202
10.Skeleton Liar  
11.THAT HOUSE  
12.ハイキング  (Hiking)
13.FLAG STAR  
14.日々のうた  (Hibi-no-uta)
15.RUSH
16.MY FOOT
17.Midnight Down
18.GOOD DREAMS
19.その未来は今 (Sono Mirai wa Ima)

 <encore #1>
01.YOUR ORDER
02.Sleepy Head

 <encore #2>
01.エネルギヤ  (Energiia)
02.RUNNERS HIGH 

Do you wonder why they performed エネルギヤ twice? At the first time of Energiia, Sawao-san said "Hey busters 男子(boys), let's sing together" before playing that tune. But after playing that, Sawao-san confessed that he forgot and mistook the lilyc and said "We have to play this song one more time". So they re-performed that at encore :D

As sawao-san said, they performed "THAT HOUSE" at first today. Sawao-san said he was not good at singing this song but I was moved. Maybe many of the audience were also moved.

7th Dec was Sawao-san's birthday so some of the audience said "Happy Birthday, Sawao-san!". After that, Sawao-san sang an alternative of  Another Morning like this - "A- Nanoka(7th) wa- Atarashii - Boku no Tanjyoubi Datta." :P 

FLAG STAR become the standard number of decenmber's show. I like this song very much. I wanna go KARAOKE and sing it.

They announced the next tour "TRIAL TOUR" by flyer. I've already booked 6/8 Zepp Namba. I can't wait! I'm also going to report the show, Thank you for reading all of my report, busters!!

ダブルブッキング-ライブとボランティアでライブを優先させること #jbnsgt3k

楽しみにしていたピロウズ@なんばhatchの日に、社内東日本大震災ボランティアツアーが開催されるというお知らせが来た。

ボランティアツアーの内容は、PCのセッティングと簡単な操作説明を行うというもので、土日の二日間。移動のため金曜から出発で、金曜に関しては社内のボランティア休暇制度を使える。東京出発で、東京からの交通費は会社が手配するけれど、東京までは自費負担。

こういう業界にいてるので、PCセッティングと操作説明でボランティアできるなんて願ってもないチャンスだし、東京への往復交通費は自分で負担しても全然構わない。いつも「ボランティア」というと、片づけとか炊き出しとかそういうのが浮かんで、行ければ行きたい、というような気持ちだったんだけど、普通の人よりは自分はうまくその作業を提供できる、という、行ってみれば「役に立てる」という内容なら、それがこんなに力強い気持ちに発展するんだということを初めて知った。

けれど、ピロウズのライブと日が重なっている。

これはかなり考えた。かなりかなりかなり考えて、ピロウズのライブに行くことにした。

ボランティァは自分の生活を犠牲にするようなものであってはならないとか、被災者ではない自分は自分の日常を生きることが復興を支援することになるとか、消費を行うことこそ経済を動かし復興に繋がることだとか、今まで聞いたことのあるロジックは全部頭の中に駆け巡ったけれど、そのどれも、実際に自分にダブルブッキングが起きたときに全然助けにならなかった。

決めたのは、ピロウズが好きで、ピロウズのライブを楽しみにしているから。これが嘘ではないから。単純にそういうことだった。

このブログのポストはfacebookにオープンしてるし、読んでもらうのが恥ずかしかったり気恥ずかしかったりすることは極力控えてるんですけど、この悩みのいきさつは書いても悪くないかなと思いました。

B005RY38EE エネルギヤ(DVD付)
the pillows
avex trax 2011-12-07

by G-Tools

『わたしのはたらき 自分の仕事を考える3日間Ⅲ』/西村佳哲with奈良県立図書情報館 #jbnsgt3k

すべての「はたらく」人々にお勧めしたい、と言いたいところだけど、正直、あのフォーラムに参加していない方がこれを読んでも、この本の力の半分も受け取れないんじゃないか。そう思う。2011年の「Ⅲ」に初めて参加した僕が、事前に2009年・2011年の「Ⅰ」「Ⅱ」を収めた本を読んで、わかった気になっていたことを思い出すと余計にそう思う。

それでも、読んでみてほしい。すべての人に。

一読して最も強く思いに残っているのは「健康」。健康とはたらきとの関係。

僕は子どもの頃相当に体が弱く、しょっちゅう病院のお世話になっていた。母親も虚弱体質で、父親に至ってはいわゆる「不治の病」で、一家揃って不健康。だから、健康であることが当たり前だと思っているような人とはどうしても打ち解けられないし、健康について気を使えない人を信用することもできない。

今は子どもの頃に較べれば随分丈夫になったものの、何かに取り組もうとして一生懸命になると覿面に体調を崩すところがある。なにか勉強を始めようと睡眠時間を削り始めたらひどいヘルペスに冒されるとか、ロードバイクも半年くらい続けていよいよというときに他の要因も重なったけどひどい扁桃腺炎になってしまうとか。
その度に僕は「頑張ろうとすれば必ず体に足を引っ張られる」と恨めしく思ってきた。軌道に乗りそうになる度に体が音を上げ、一週間二週間とブランクを置かざるを得なくなり、結果、それまでやってきたことがゼロにクリアされる。
と思ってきたんだけど、ここ最近、そんなことないなと思えるようになってきた。ゼロに戻っているようで、ゼロには戻っていない。三歩進んで二歩下がるでいいんだ、と。

そういうことを思い起こさせる内容が、「わたしのはたらき」にはいくつも出てきた。

とりわけ、川口有美子さんのALS-TLSの記述は堪らない。僕の父親はALSでもTLSでもないが、働くには相当辛い病を患っている。それにも関わらず、発症してからも家族の為に働き続けて僕と妹を独立させ、その後も働き続け、患って27年、定年まで勤め上げた。これをはたらくということのすべてだと思いはしないけれど、はたらくということの非常に大切なことがここにはあると確認している。

「仕事」でも「働く」でもいいけれど、それは「感謝する」ためにあることだ。間違えたくない。仕事や働きは、誰かに「感謝してもらう」ためにするものではなくて、仕事や働きをすることは、それによって誰かに「感謝する」ことなのだ。「感謝させて頂く」と言ったほうが判りやすいかもしれない。それを自分が仕事や働きとして選び取っている以上、それをやり切るのは「当たり前」のことで、感謝してもらえないからやる気にならないというのは筋が違うと僕は思っている。そして、仕事や働きをやればやるほど、いろんな人たちの力が重なって自分の生活が営めているということが判るし、そういうのではない、うまく言葉にできないところで、仕事や働きというのは「感謝する」ことなのだと思う。

坂口さんの「啓蒙」に関する熱い語り口とか、僕は「啓蒙」は大嫌いな概念なのでちょっと鼻白んだこととか、そういう思いも普通なら書きたいんだけど、この『「自分の仕事」を考える三日間』とそれを収めたこの本については、そんなことどうでもいいくらい満ちてくる思いというのがある。図書情報館の乾さんを直撃して、お話を聞かせて頂き、今も交流を持たせて頂いているのもそのエネルギーがくれたものだと思う。あれから約一年、チェックポイントを設けたい。

4335551509 わたしのはたらき
西村 佳哲 nakaban 
弘文堂  2011-11-30

by G-Tools

TAKAHISAGOMI.COMからお届け物

昨日、「まだ届かない」と書いたそばから、届きました!

通販で買うと、ステッカー3枚おまけみたいですね。Tシャツ買ったときもつけてくれはった。

て言うか絶対自転車で行ける距離なんで、取りに行くから郵送代を省きたい(笑)

バッジは、ロードバイク用の鞄につけます!

五味さん x 携帯電話キャンペーン x クリスマスソング!?

五味さんが携帯電話キャンペーンソング!?

みたいなことが五味さんの日記に書いててびっくり。

クリスマスソングってことは、もうすぐじゃないの!?

「参加」と書いてるけど、参加でも関わってることに違いないし。

五味アイコンで注目されて以来うなぎのぼりだけど、去年あのタイミングで『LOSTAGE』リリースしたのもやっぱりめぐり合わせだと思う。

なんとJOYSOUNDに終に!『NEVERLAND』が収録されてるし!!

歌手詳細

LOSTAGE

    新譜 曲名 情報欄 歌詞 マイうた
    NEVERLAND この曲の歌詞を見る マイうた登録

    で、東京とか行ってお忙しいんでしょう、TAKAHISAGOMI.COMで通販した物品がまだ届きません…(笑)。

    2011-11-29 - LOSTAGE 五味岳久 の日記

    [LIFE]明日CommentsAdd Star

    東京へいって、某携帯電話のキャンペーンの曲にゲスト参加することになりそれのレコーディング。

    そういう経験があまりない、あまりないというか一回もないので緊張しています。

    とりあえずそれの送られてきた曲を確認中。クリスマスソング。


    何かそれ用にメイキングの動画なども撮影するそうで「クリスマスっぽい格好で来てください」とのこと。それがどんな格好なのか、わからない。赤いシャツかなんかかな…。

     

    確認中って書いたけど、実はまだ確認してません…。

    いまはslitsとpop groupのスプリットの7inchを確認中。確認中っていうか聴いてるだけでした、すいません。

    これから確認します。

    Permalink | コメント(0) | 18:13

    僕はやっぱりこのアルバムがいちばん好きです。何と言うか、太い。

    B003DV432E LOSTAGE(DVD付)
    LOSTAGE
    バウンディ 2010-06-02

    by G-Tools

    『スウィート・ヒアアフター』/よしもとばなな

    これは、関西に住んでいる僕のような、東日本大震災で直接的な被害に遭っていない人こそ読むべき物語だと思います。絶対に読むべきです。

    帯に「この小説は今回の大震災をあらゆる場所で経験した人、生きている人死んだ人、全てに向けて書いたものです。」とあって、「そうなんだ」と思って読んで、読み終えて「そうかなあ?」と思って、今これを書き始めて「その通りだ」と思ったのです。

    この物語の中には、大震災は出てきません。そこまで直接的な物語ではなく、帯に「小夜子は鉄の棒がお腹にささり、一度死んで、生き返った。」と書いているほど、オカルティックな物語でもありません。確かに鉄の棒がお腹にささるんだけど、「一度死んだ」はどちらかと言うと、比喩的です。
    でもこの物語は、確かに大震災を経験した人々に向けて書かれているということは、読めば実感できると思います。「とてもとてもわかりにくいとは思いますが」と書かれてますがけしてそんなことはなくて、恋人を喪失し、自身も生死の淵を彷徨い、そこから回復していく様は、変わらぬばなな節であり、大震災を経験した人々への祈りであることもストレートに読み取れると思います。

    でも、僕は読中も読後も、いくつも胸に迫るシーンがあったりしつつも、何か読み足りない気持ちが残りました。うーん…と思ったのですが、あとがきを読んでわかりました。

    もしもこれがなぜかぴったり来て、やっと少しのあいだ息ができたよ、そういう人がひとりでもいたら、私はいいのです。

    この物語の「重さ」は、やはり、あの大震災の被災者の方にきっちりと伝わるのだと思います。あとがきでばなな自身が「どんなに書いても軽く思えて、一時期は、とにかく重さを出すために、被災地にこの足でボランティアに行こうかとさえ思いました。しかし考えれば考えるほど、ここにとどまり、この不安な日々の中で書くべきだ、と思いました。」と書いている通り、被災を真剣に受け止めている人に伝わる「重さ」なんです。そして、その「重さ」を、頭でわかっても心には感じ切れなかった僕は、やはり、大震災を自分のこととして捉えていないのだと思います。
    だからこそ、東日本大震災で直接的な被害にあっていない、西日本の人々に読んでほしい、如何に自分が東日本大震災を自分のこととして捉えていないかがきっとわかるから。だから、冒頭で引用したように、「この小説は今回の大震災をあらゆる場所で経験した人、生きている人死んだ人、全てに向けて書いたもの」という言葉に深く納得したのです。あらゆる場所。

    4344020936 スウィート・ヒアアフター
    よしもと ばなな
    幻冬舎  2011-11-23

    by G-Tools

    『ラフ・ライド-アベレージレーサーのツール・ド・フランス』/ポール・キメイジ

    4915841863 ラフ・ライド―アベレージレーサーのツール・ド・フランス
    ポール・キメイジ 大坪 真子
    未知谷  1999-05

    by G-Tools

    今、日本は空前の自転車ブーム。ほぼ連日のようにニュースでは自転車に関するニュース(それはたいていピストの暴走とかのあまりよくないニュース)が取り上げられる。エコな移動手段、健康的、クリーンなイメージと共にある自転車。でも自転車がブームになったのは今が初めてじゃない。1960年代にも大流行したことがあるらしく、当然だけどその歴史は古い。

    本著が取り上げているのはそれよりはまだ新しく、1980年代後半のツール・ド・フランスを中心に語られる。1980年代と言えば日本は高度成長期からバブルに向かおうとする、正に現代に通じる発展を遂げてきた時代で、世界ももちろんそう変わらない。にも関わらず、登場するエピソードはいったいいつの時代の話なんですか?と繰り返し聞きたくなるくらいに泥臭く闇の世界的なある行為が語られる。ドーピングだ。
    自転車競技は1980年代、薬物に汚染される道をひた走っていたらしい。ドーピング自体は禁止行為だったが、バレなければ構わない。というよりも、バレずに済むことが判っていれば使用する者が当然のように現れ、使用しない者は使用する者にどうやっても勝てないとすれば、これも当然のように誰も彼も使用するようになる。正に悪化は良貨を駆逐する。そこまでして勝たなければいけない最大の理由はスポンサーだ。つまり、1980年代のロードレース界は、金によって薬にズブズブと使ってしまっていたのだ。

    著者のポール・キメイジは本著のサブタイトルに「アベレージレーサー」とある通り、華々しい戦績を挙げた選手ではない。であるが故に、ドーピングの告発を込めたこの本も、その発言も、「ぱっとしない選手がああいうことよく言うんですよね」式に片づけられそうになったらしい。ルールを破ることが成功するための唯一の道で、その中でルールを守ることを貫き通す勇気を、この本から学ぶことには意味がある。どんな世界でも、常にルールと倫理を厳しく守り通して競い合うとは限らない。むしろ逆で、ルールの抜け道を探し出すことが勝利に大きく貢献したりする。それでも、自分はそのようなことはしないというスタンスを貫く勇気と、そういうルールを補正し続けて行こうという持続力の大切さを知ることのできる良書。

    大阪市長選に思う

    僕は大阪府民でも大阪市民でもないので明日のダブル選に直接は関係ないのだけど、働いている主戦場が大阪なので、もちろん強い関心があります。ダブル選が確定して以来、大阪市長は橋下氏がよいのか平松氏がよいのか考えても考えても長い間自分の結論が形作れなかったのだけど、やっと結論が出せました。

    僕は、橋下氏が市長に選ばれるのが良いと思う。

    その理由はこう:

    まず、その主張や行動で賛成か反対かを論じやすい候補は橋下氏。

    • 大阪都構想。
    • 大阪市職員の給与削減等の財政再建策。
    • 「独裁」。

    大阪都構想は、僕にはどうも「帝国主義」のように映る。大阪府知事としてやってきて、どうにもお金が足りないから大阪市を取り込もう。そういう発想の行動に映る。なので、この時点では橋下市長はいかがなものか、と思っていた。

    けれど、それを受けた平松氏の対応も頂けなかった。橋下氏が大阪都構想を提唱するに至ったスタンスはともかくとして、大阪都構想のような変革を真剣に検討しなければいけないくらい、大阪の地盤沈下は著しいし、確かに大阪市職員の待遇が問題になったこともある。なのに、平松氏はその問題には表だっては触れなかった。なぜ、「大阪市」が「大阪市」のままでいいのか、その理由を語った場面はほとんどなかった。「だって昔から大阪市やんか」くらいのことしか言ってない。要は、「みんな仲良くやりましょうや。そんでええやんか。」ということだ。

    これがやっぱり曲者だ、と思ったのです。

    確かに、橋下氏のラジカルなやり口は、問題点も多々あると思う。教育施策に関するスタンスなどは首を傾げる部分もあるし、職員給与削減についても、大阪市職員ではない一般市民からすれば溜飲を下げるようなところもあるだろうけど、それが誰も幸せにしないことは薄々判っている。給与削減で財政に余裕ができても、そのお金で大阪市の景気回復に有効な手立てが打てるとは限らないし、収入が減少した人数が多ければ多いほど、短期的には消費が落ち込むのだ。だから、特定の誰かを狙い撃ちするような政策に、どんなにカタルシスを覚えても、安易にそれに乗っかることは、ゆくゆくは自らの首を絞める、そのことを僕たちは近年学んだところだった:

    小泉政権時代だ。

    小泉氏と橋下氏はよく似ていると思う。そのアメリカ的な競争至上主義的発想、「公」を敵とする手法、そして「独裁」。小泉氏の政治の成果は賛否両論がもちろんあるけれど、「公」を敵にしても競争を煽っても、国民万人が遍く好景気を感受できる社会は構築できないということを経験した。

    そして、橋下氏が市長に選ばれることに警戒感や否定の意志はほとんどが、その「独裁」を徹底的に批判する。こういう状況では、強いリーダーシップを持っているように見える誰かを選ぶ傾向がある、でもそれは独裁政治への道を開く、まるでいつか来た道ではないか、あの太平洋戦争への道を開いたときのように。だからこの選挙で、日本に独裁政治の先例を作ってはいけいない。

    この論点に随分悩んだ。確かにその通りなのだ。確かにその通りなんだけど、遂に僕はこの論点に肯んずることができなかった。

    それは、「この論点を持ちだすのは、ほとんどが60歳を過ぎた高齢者ばかり。しかも、戦争を体験などしていない世代ばかり」だからだ。

    彼らには結局、それほど時間が残っていない。だから、とにかく自分達が死ぬまでの間は、このままにしておいてもらうのが彼らの利益にいちばん叶ってるのだ。だから、変化を好まない。「ええやんかこのままで。なんで変えなあかんのん。」これに乗っかって適当にアメなめさせられて、その裏でもっとでっかいアメなめてるヤツらがいて、ずるずるやってきてにっちもさっちもいかなくなりつつあるのが今の大阪だ。

    例えば年金。マクロ経済スライドの厳格適用を、高齢者側から求める声というのは終ぞ聞いたことがない。聞こえてくるのは「ただでさえ少ない年金やのに、これ以上減らされたてたまるかい」という、いかにもさもしい声だ。しかし、ルールはルールだし、このままでは団塊ジュニア世代が年金受給世代になる頃には年金財政が破綻することは数字上明確になっている。それでも実行に移さないのは、第一には選挙になると年金受給世代のほうが意見が統一する上に投票率も高いから、第二には高齢者がマクロ経済スライドの厳格適用を自ら求めるほどに「成熟」していなからだ。

    僕たちは「お年寄り」の幻想に惑わされてきた。僕たちが持っている「お年寄り」のイメージは、もう20年も30年も前のもので、その当時の「お年寄り」は尊敬すべき対象だった。年を多く取っている分だけの知見があり、精神性があった。今の「お年寄り」は違うのだ。これだけ、国家的な財政危機が叫ばれていても、ルールとして決まっているはずのマクロ経済スライドをいっとき無効化し、それをずるずる引っ張り、そしてツアーでやれ九州新幹線だ韓国だと旅行に出かけるような、そんな「非成熟」の人間の集団なのだ。

    とてもじゃないが、「みんな仲良くなったらよろしいですやん」で、何かが改善されることは望めない。なぜなら、そう言ってる連中は、残り時間が限られていて、「自分が死ぬまで持ってくれたらそんでええ」というのが根底にあるからだ。お年寄りというのは、長年培ってきた経験と知恵で、ここぞというときにここぞという貢献を社会にしてくれるものだというのがある。例えばそれを、この不況下で具体策として出すならば:

    • 引退高齢者の低給与での再雇用。年棒200万前後で勤務。

    こういうことを言いだすのなら、僕は「高齢者」の意見に耳を傾けてもいいと思う。スキル・ノウハウとして高度な能力を持った「戦力」を、安価で企業は導入できるのだ。大きな経済効果が見込める。しかし、そんな声は聞いたことがない。「オレはこんなけやれる。若いもんには負けへん。なんで安い給料で働かなあかんねん。」そんな声しか聞こえない。社会に貢献しようなんて気はさらさらない。

    読売巨人軍の例を引き合いに出すまでもなく、老害というのはかくも解消し辛いものなのだ。「独裁には注意せよ」という金科玉条を振りかざされても、どちらかというとその振りかざしのほうこそ警戒しなければいけないということに気が付いた。結局、この問題に関しては、日本ではエボリューションは望めない。レボリューションしかないのだ。もう、随分僕たちは待ってみたと思う。高齢者が高齢者らしく成熟するのを。そして、無理だったのだ。

    それに、もし橋下氏の市長に何か問題があるとすれば、国政とは違い、よりリコールしやすいのが地方政治なのだ。もしそこに独裁が見えたとしても、何を恐れる必要があるというのだ?却って「国政にもこのような民意反映制度を」というトライアルにすらなるかもしれない。

    ひとつ、小泉政治のときと違うこと。あのとき僕たちは、その「既得権益者」と戦うことを、自分達ではなく、別の世代-正にその既得権益者と重なる世代のひとり-に託した。今回は違う。橋下氏は僕たちと同世代であり、もう僕たち自身でやるしかないのだという覚悟を持ったのだ。

    LOSTAGE 五味さんの日記がそこはかとなく穏やか

    最近、五味さんの日記がなんというか凄い穏やかだ。

    というか、CONTEXTツアーの途中から(途中だっけ?パンゲアもNEVERLANDもCONTEXTツアーじゃないか)ぜんぜんブログ更新してはらなくて、こないだのSTANDARD BOOKSTOREのイベントの後、feedlyに久し振りに五味さんの日記の更新が通知されて(たぶん沖縄の後くらい?)ツアーの過密スケジュールが終わったからなのかそれ以来結構コンスタントに更新してはる。ファンとしてはツアー中の心情みたいのも読みたいところもあるけどね。

    で、その五味さんのブログがなんかすごい口調(文調?)が穏やかに感じる。MCで聞いても口調はどっちかっていうと穏やかなほうだし、もともとブログが凄い攻撃的という訳でもないんだけど、なんというか、「凪」なカンジ。悪い意味じゃなくて、いろいろ経験して、いろいろやりたいこともあって、でも落ち着いている、取り乱してはない、ちゃんと見据えている、そんな口調。

    STANDARD BOOKSTOREのイベントのとき、「もう、アイコンなんかでやっていけへんぞ、ピーク過ぎてるぞってみんな思ってるやろ?本人もわかってる」と言ってたのを思い出したりして。

    年末のNEVERLANDのチケットも予約したし、楽しみ楽しみ。


    [BOOK]リアル・ブラジル音楽CommentsAdd Star

    f:id:hostage:20111122013610j:image:medium

     

    こないだkacicaのワンマンを観に奈良町のカフェ、カナカナへ行った時に購入。

    ブラジル音楽に特に興味があったかといえばそうでもないんですが、最近親父のレコードを引っ張りだして聴いたりしてたので(なんかそういうのが多い)、ちょっと知識から入ろうかなと思って買いました。

    まず出てくるジャンルというか言葉からしてどんな音楽なのか全然わからないので、これを読みながらネットで検索したり試聴したりして、レコードとか買ってみようかななんて思ってます。

    だからといってLOSTAGEがブラジル音楽の影響を受けたような曲を作るようになるとは思えませんけどね…笑。聴いてみたいと思う音楽がまだまだ世界にはたくさんあって、一生かかっても辿り着けないようなモノもあると思うんですが、その未開の地がこの先に広がってると思うとなんかワクワクするというか。いいですよね。

    ボッサや、サンバ、MPBだけじゃないみたいですブラジル。ブレーガ・ポッピとかパゴーヂとか…って一体どんな音楽なんだろうかと。謎に興奮しますね…。

    そういえば、中学くらいのときにロック雑誌の本で初めて読んで知ったマイブラッディバレンタインって言葉が、その時は「一体どんな恐ろしいバンドの音楽なんだろうか」と思ってCDを買いにいったのを思い出しました笑。ある意味恐ろしいくらい美しい音楽でしたけど。

    知らない事があるのは、可能性とか希望がある みたいで素敵だと思いました。

    Permalink | コメント(0) | 01:45

     

    B001QDMS50 GO
    lostage
    TOY'S FACTORY Inc.(VAP)(M) 2009-03-25

    by G-Tools