去年辿り着けなかった洞川温泉、「いつかまたチャレンジできる時が来る」と言ったのを果たすべくアタックしましたが、(下調べ不足で)あと1kmで頂上というところで無念の通行止め断念でした。
これが今回のルート。なぜかマイル/フィート表示ですが。
今回はただひたすら洞川温泉に辿り着くことだけを目指したので、途中の寄り道一切なし。登りのスタート地点となる下市口までの40kmは途中1度休憩を挟んでひたすら体力温存を意識して走る。下市口を出てまず309号線の平均6%前後の3kmを走り、そこから12km走った後、いよいよ県道48号線、平均斜度11%強の山道を6km、標高差560mをほぼ一本調子で登り続ける。309号と県道48号の間の12kmには、日本最古の水の神社・丹生川上神社下社とかお馬さんとかキャンプ場とかおもしろそうなものが山ほどありましたが写真など一切撮らず。ひたすら洞川温泉目指して突っ走る!
下市口を8:00に出発したいので、7:30下市口到着予定にして、5:30に生駒出発。朝日が赤い。
下市口までの40kmは概ね快調で予定通り。食べたのはカロリーメイト一個。ただ、どうも吉野近辺は相性が悪くて、いつも走っても走っても「まだ着かんのか!」という苛立った気分になるものの、これもメンタルを鍛える一環だと抑えて走る。
下市口のコンビニで、40km分の疲れをなるべく取るため15分くらいの十分な休憩と、水分と補給食の確保。ここでウィダーインゼリーを食べて、予備一個を買い、持参のメイタンccc x2と併せて3個の補給食。メイタンは県道48号の登りはじめで1本、力尽きかけそうになったら残り1本を食べる想定。
309号の登り斜度6%3kmは比較的快調。登りはじめは辛かったものの、リズムを掴むと6%なのでスムーズに登れました。ここの頂上のほうが、県道48号の上のほうより景色がよかったかも。
で、問題の県道48号。
309号で途中まで登ってきて、9:00頃道の駅黒滝の分岐から東に逸れて県道48号に入るというルートを選んだので、県道48号の登りの入り口、河分神社あたりで「小南トンネル全面通行止め 洞川方面は309号に迂回してください」という張り紙を見てたものの、その時点でもう打つ手なし。今更309号に10km弱かけて引き返すだけの時間も気持ちも体力もない。どこで停止させられるのかわからないけれど、とにかく登れるところまで登ろうと腹をくくって9:30頃、県道48号にアタック。
しかしやはり県道48号は甘くありませんでした。落石はゴロゴロしてるしクラックは入ってるしそのうえ斜度は10%越えで休みなし。ひたすら10%以上で登り続ける。そりゃもう何度も休みました。いちばん怖かったのは水が尽きること。だいたい、走れているときで時速7km前後。漕いで出せる最低速度。これ以上遅いと、こけてしまう速度。で、1km登るくらいで力尽きるので、6km登るのに1時間以上かかる計算。これは去年の経験上覚悟してたことなのですが、道が悪いということがどれだけ登りにくいことなのか、去年よりも今年のほうが経験積んだ分だけよくわかりました。そして今回、初めて「眠くなる」という疲れ方を経験しました。
そして標高890m地点、無念の通行止め。
このゲートの隙間を縫ってまだ先に進めそうではあったけれど、交通ルールを守るのがサイクリストの精神、通行止めと警告されているところは通行しないのが当然。残念だけどわかってたことなのでここで引き返しました。
ただ、斜度10%のダートって、下るのも大変なんですよね・・・握力がなくなっていって。登りも下りも辛かったです。
とは言え、下りきった後、下市口までの20km弱は頗る快調で、登るのは辛かったけど結構足は回復してくるようになったなと思いました。
今回は、洞川温泉まで行けなかったものの、やりきったことがすべて。箇条書きは、要らないな。309号でなら泥川温泉に辿り着ける自信はある。近いうちに再挑戦したいな。
ちなみに下市口から特急に乗ったのですが、特急券を注文した駅員さん、私が自転車なので気を利かせて車両の後ろの席を取ってくれたのはいいんですが、橿原神宮前での乗換がホームのいちばん遠い車両で、かつ、車両の後ろには荷物を置けるところがない車両という、親切なのか意地悪なのかわかりませんでした(笑)。