「何のために働くの?」なんて バカなこと聞かないでプリーズ

「なんのために生まれて なにをして生きるのか こたえられないなんて そんなのはいやだ!」というアンパンマンのマーチがあらゆるところで感動を呼んでいる昨今だけど、「なんのために生きる」というと私が強く心を揺さぶられるのはこちら:


"何のために生きるのなんて バカなこと聞かないでプリーズ
人生自体 思いがけないこと"(B'z/DIVE)

仕事が面白くない、と感じるとき、「何がどうだったら面白いのだろう?」と考える。自分の好きなことをやっていたら面白いのだろうか?たぶん、自分の好きなことを今やったら、たちまち収入が途絶えるだろう。生計を立てるための「働き」が果たせなくなって、そんな状態でも仕事を面白いという自身はあまりない。やっぱり金銭的な尺度は絶対に付きまとう。だからといって、ほどほどの収入でほどほどの好きなことを、というのはほぼ許されない。資本主義の世の中で、上を目指さないのは下落と同じことを意味するから。

お金をたくさん貰えれば、仕事を面白いと思えるだろうか?今、ある一定の年棒を貰っていて、さらに出来高払い分もある。出来高払いを増やすためにはより多くの成約を得るように活動していけばよい。私の今の仕事は基本的にこの「案件発掘→提案→成約」の反復だ。お客様に満足してもらえる提案を磨いていくことになんの疑問もないけれど、その完成度をできる限り上げ続けること、つまり質の追及は、しかしノルマの達成には直接的には繋がらない。極論すれば、提案の内容がどうあれ数字を達成することが求められることであり、収入を増やす道である。お客様の満足を得ることに集中した結果、自分が職を失ってしまうかもしれない。

このまま自分の職種におけるスキルを磨き完成度を上げていっても、その先のキャリアは今の会社ではない。ただひたすら、この職種でのスキルを磨き続けていくだけだ。あと何十年も、同じことを続けているのだろうか?そこに満足感はあるのだろうか?そもそも、仕事に満足感を求めていいのだろうか?お金ではない尺度としてお客様の満足度というモラールに近いものを持ち出しても、その結果失業してしまう恐怖には打ち勝てない。何のために働くのかは、精神的な問題ではない。

Type Cover 2届いてます

ぜんぜん色目出てませんがパープルです。シックさを選びました。

本体から遅れること一日で届きまして、昨日のポストはType Cover 2を使って書いてみました。流れはこんな感じ:

  • Surfaceのカメラで写真を撮る
  • Surfaceの"Photoshop Express"アプリで写真を補正する
  • Chromeを開いて、POSTHAVENにログインする
  • 写真をアップロードして、本文書いてPublish

カメラは500万画素でそこそこの画質ですが、本体で撮って簡単な補正やってそのままブログにアップロードできる、というのは手軽です。Surface本体連れて歩こうという気になります。テザリングすれば外出先でも使えるし。

と言いつつ、Type Cover 2を使ってみた率直な第一印象は、「SurfaceはWindows8アプリの充実に依るな」というものでした:

  • Type Cover 2のタッチパッドは感度悪くないけどなかなか使うのが難しい。
  • その上、画面が小さいので、微妙な操作が必要になったりする。それに比べてWindows8モードのIEなんかは操作しやすい。タブレットに最適化されたアプリのほうがSurfaceでは威力を発揮するかも。
  • その印象通り、Win8アプリの「Photoshop Express」を使用する流れはエレガント。
  • キーボード的には「A」が特に打ち間違いやすいけどこれは慣れ。

いろいろ細かいところありますけど、使って4日目の今日も、「Surfaceにしてよかった」感は変わらないです。あとはマウスをどうするかかな?

sugoiヘリウムジャケット買ってみた

なんかちょっとずつシーズンに間に合わない買い物ばっかりしてる気がしますが・・・sugoiのウィンドブレーカー買いました。

これまではK-WAYをレインウェア兼ウィンドブレーカーにしてきたんですが、やっぱりレインウェアなので通気性ゼロでサウナスーツ化するし、コンパクトになるとは言えそれなりの大きさなので、軽量コンパクトなウィンドブレーカーを検討してました。sugoiがいちばん安そう、色も気に入ったブルーがあるし、と思っているところへ安売りになっているのを見つけたのでご購入。実はamazonやなんやで結構安くなってるのは見つけてたんですが去年のモデルか何かで僕が欲しい形・色じゃない。今回見つけたのは欲しい型のでした。ロングツーリング志向なのでとにかく軽くてコンパクトなアイテムを集めるのです。

しかし今週末過ぎたら、もうジャケット着用の気温の予感。まあ、ウィンドブレーカーは何かと役に立つと思うので、安くいい買い物できたと納得しておこう。

Surface Pro 2「が」届きました

決め手はやっぱり「キーボード」でした。でもそのおかげてちょっとおもしろいことが判りました。通販について(笑)

プライベート用のメインマシンの新調を少し前からいろいろ検討してて、候補に挙がってくるのは言わずもがなの:

  • Surface 2 or Surface Pro 2
  • Nexus7
  • iPad
  • Windows8 Note or Ultrabook

となる訳で、検討のポイントも言わずもがなの:

  • OSはWindowsじゃなくてもいいのか?逆に、Androidでなくてもいいのか?
  • キーボードがなくてもいいのか?
  • 価格。

とこうなる訳です。当然このご時世、タブレットにするべきじゃないか、という頭が最初に来るんだけど、「メインマシンがタブレットってどうよ?」とどうしても思います。私のマシンの使い方はその80%くらいがテキスト入力。どう頑張ってもキーボードが最も優秀なインターフェース。いちおう、昔、ケータイで使う用のBluetoothキーボードとして買った「ポケモンキーボード」があるのでそれを使えばいいんだけど、やっぱり所詮オモチャと言えばオモチャ。

そうなると選択肢としてMacBookとかChromebookという選択肢もあるにはあるけれど、まずMacBookはその価格で考えると敢えてMacにする必要がない。Chromebookは価格的には十分魅力的だけど、さすがにちょっとメインマシンにする度胸がない。

という訳でOSがどうこうよりもキーボードの有無でSurfaceとWindows8 ノート型の二択になった訳ですが、幸運なことに(笑)家庭内予算の工面ができたのでSurface Pro 2の購入を決心。決心した以上はさっさと買わないと品切れ入荷待ちとかになるとストレス最高潮なので、この類の製品は値引き等それほど期待できないし、さっさとネットで注文したのでした。キーボードはもちろんType Cover 2。

で、御用達のヨドバシ・ドット・コムでSurfaceを見ると「あと1時間と何分以内の御発注で本日中にお届け!」みたいな赤い文字が躍ってるので、「本日中!?」と喜び勇んでクリックしてみたら、次のページでは「本日中に大阪市中央区内にお届け」とあるので「そういうこと・・・」とがっかりしながらSurface Pro 2とType Cover 2を注文。まるでサンタクロースを待つ子どものような気持ちで昨晩は寝たのでした。

で、今朝、いつ来るかなと思っていたら意外なことに朝10時ぐらいに日本郵便のおじさんが到着。「早!」と喜々として梱包を解き、「これがSurfaceのパッケージかあ~薄いなあ~」とかぐるぐるいわゆる開封の儀をやってたわけですが、そう言えばType Cover 2がない。「そう言えば発送も別便でメール書かれてたしな~」と思いながら待つものの、お昼を過ぎてもやってこない。「なんで同じところからの物品の配達で、時間差が発生するんだ日本郵政?」と思って何の気なしにもう一度発送メールを見てみたら、なんとType Cover 2はクロネコヤマト!しかも発送元は北海道!!

そんなもん今日着くわけない。がっくり肩を落として今日はとりあえず「Windows8 タブレット」として弄り倒すことに。

確かに、ヨドバシ・ドット・コムの画面で、Type Cover 2のところにあの「本日中にお届け!」という赤い文字があった記憶はない。ということはやっぱり「早く欲しい!」というインセンティブで買うかも知れない商品に関しては、極力当日発送が出来るようにそれぞれのローカル拠点に在庫してあって(何ならヨドバシ店舗からの発送?)、それ以外のアクセサリ類は共通在庫にするため、北海道とかの大規模物流拠点に纏めていて、ラストマイルをクロネコに依頼する、という運用にしてるのかな。ひとつ勉強になりました。

さて肝心のSurface Pro 2のタブレットとしての使用感ですが、今日一日使ってみたいちばんの感想は、「マイクロソフト、苦労したんだなあ」というものでした。

  • ユーザとしては簡単に考えるけど、使ってみるとやっぱりタブレットとPCは別物。というか、PCアプリとして開発されたソフトウェアがすべてタブレットで遜色なく動作する訳では(当然だけど)ない。たとえばChromeでGoogleを表示させて検索したいからと検索窓をタップしても入力のフォーカスが当たらない。
  • 逆に、タブレット用に最適化されているアプリももちろんあって、IEもタブレット仕様があるのだけど、PCアプリももちろんあって、この辺が若干混乱するというかややこしい感じ。ネットとエンターテインメント系は一通りタブレット仕様でできるので、遊び用途はタブレット、ビジネス用途はPC、という割り切りか。この辺が「これさえあれば、なにもいらない」というコピーに込めた意味なのかも。
  • タブレットとしてなら、Nexus7だったかも、ケータイがAndroidなので、ケータイと同じことがそのままタブレットでもできる、というほうがすっきりする。
  • タブレットの操作性は独特。特にマルチタスクの切替の部分。
  • まだすべて見た訳ではないですが、かなりの部分、「Microsoftアカウント」というものが前提になったつくりになっているっぽい。要はクラウド(SkyDrive)の使用が前提になっているということ。「ローカルアカウント」ももちろんあるんだけど、「ストア」からアプリをダウンロードしたい場合、「Microsoftアカウント」の作成と使用が必須。MicrosoftアカウントはMicrosoft関連のサービスのメールアドレスでなくても何でも構わないんだけど、とにかくメールアドレスが必要になり、今後はそのメールアドレスでSurfaceにログインすることになる。このあたりがちょっとすっきりしないところかも知れないけれど、ネットに接続することが大前提の「タブレット」としては当然のこと。Androidはそうだしね。

奈良先端科学技術大学院大学公開講座2013 「ビッグデータが世界を変える あなたに迫る超大規模データ」 10/26

一か月間の週末奈良先端大通いを無事終えて、修了証を貰いました!

何度も書いてますが、この公開講座を受講して本当に良かったです。自分の仕事に関わる領域について、先端の研究を判りやすく解説してくれる講義を聞ける機会というのはなかなかあるものではなく、それが自宅から車で20分足らずのところで聞けたというのは本当に幸運だったと思います。奈良先端大は子ども向けの実験教室やオープンキャンパスも結構頻繁に行っているのを市報で見ていて、地味ながら地域にフィードバックを続けてくれているのだなあと改めて思いました。

大学の先生というのは話があまり上手でなく、だから講義が面白くなくて学生も講義を真面目に聞かない、みたいなことがまことしやかに言われるけれど、今回講義してくださった先生方はスタイルはさまざまでしたけれど、どの先生も非常に聞かせる講義で時間が短い、もっと聞きたいと思わされるものでした。普段の講義はあんなくだけた感じではないのかも知れませんが、公開講座の為に50ページ以上の資料を編んで講演台に立たれる皆さんの熱意は、「事務局から”いいからやれ”と言われてほとほと弱りながらやってるんです」という言葉とは裏腹なものだと感じました。

「ビッグ・データは、従来のデータベースと何が違うのか?」という漠たる疑問は、本講義を聞き、様々な文献をあたり、基礎知識を身に着けた今でも漠たる疑問として残ってはいる訳です。その疑問の残存に気づいたときに思ったのは、欧米では「AとBは何が違うのか?」に言葉を砕き、その違いを納得させていく思考法が多いのに対し、我々日本人は「AとBは本質的には同じ」ということに言葉を砕くことが多いのかもということでした。新しいコンセプトは多くが欧米からやってきて、その新しいコンセプトは一聴しただけだと、今まで聞いたことのあるものとなんだかよく似てて、何が違うのかなかなかピンとこない。我々日本人はそういうものに触れたとき、部分部分を追いかけながら、「あ、これはいついつにあったこれと同じものだ」と認識して安心しようとする。だから、差異を本質とする斬新性を生み出すことが出来ない。そういうことなのかな、と思いました。

以下恒例の箇条書き:

  • 猪俣准教授の、故金子哲雄氏を彷彿とさせるしゃべりは圧巻。そのしゃべりの中でRSA暗号の本質を伝える手腕も圧巻。
  • 安本教授が、聴衆からの質問で答えていた、「農業とのコラボレーションでは、我々は農業のことは全く分からないので、一緒に進めさせて頂くことで大変得るものがあった」というくだり、我々IT業者の古くからの課題と重なって共感。逆に最近、ITそのものがビジネスのコアになってきて、業務知識の認識に対する視点が薄らいでいるように思う。あの質問をされた方は素晴らしかったと思う。

エストニアのデジタル行政と「ゼロ・スタート」

数年前エストニアを訪れた際、ヘルシンキからタリンに向かう船上でもフリーのwi-fiが使え、タリンの旧市街でもフリーのwi-fiが使え、「IT先進国と聞いていたけど凄いなあ」と感動した記憶があります。

今思えばフリーのwi-fiが整備されているくらいでIT先進国と思うのが浅かったなあと。『WIRED』の「e-Estonia」を読んでつくづくそう思った。エストニアでは国民の95%がオンラインの税金申告システムを使っている。2005年にはネット選挙が施行されている。わずか18分でネットで会社登記ができる。日本人で、どれだけ「ネットをもっと有効活用すべきだ」と言っている人でも「会社登記が18分でできる」と聞くと「そんなに簡単に会社が作れてしまっては信用やセキュリティに問題が出てくるのではないのか」と後ろ向きなことを言うのがほとんどじゃないかなと思う。

もちろんエストニアの電子登記の仕組みは本人確認や認証などの技術的課題をクリアして運用に乗せている訳だけど、こういった「デジタル行政」の実現を日本で阻んでいるのは、先に書いたような極端にリスクを嫌う保守的なスタンスだけでなく、「革命的」な施策を実行できる環境にあったかどうかが結構重要なのかなと思いました。エストニアは1991年8月、ソ連から独立。銀行や通信といった基本的なインフラが何もない状態から国家を伸長していくためには、ITを徹底的に活用しなければならないというコンセンサスが取れていたということだと思います。

既得権益や過去の遺産に捉われず、「せーの」で一から作り上げていける状態は自ら作り出せる状態じゃないのでどうしようもないことだけど、日本もそういう状態だったことはある。第二次大戦の終戦直後から。概ね世間では、そのとき焼け野原ですべてを失った日本国民は、その後一致団結して国を復興し、世界有数の経済大国に発展を遂げた。けれど、同様に国家的危機と思われた東北大震災とそれが引き起こした福島原発事故後の現在の状態は、国民が一致団結するような状態ではないということらしくて悲しくなる。電力の問題も復興の問題も、被災地と非被災地で、東と西で、分離してしまっているように思える。

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やっぱりアメリカ人は仕事ができる

もちろん「アメリカ人」とか「日本人」とかで一括りにするのはあまり良い発想法ではないけれど、最近、この先の働き方に思いを巡らせていて、最終的に「やっぱりアメリカ人は仕事ができるんだなあ」と唸ってしまったことがあった。それはこういう顛末。

WIRED』の「オープン・ガヴァメント」を読んだり、直近の市報の特集が「ソーシャルビジネスという解決策」を読んだりして、前々から思ってることだけど、「自分が地域社会に役立てるとしたらそれは何だろう?」と改めて考えてみると、それはやっぱりIT分野しかないなあと。IT分野の中でも、比較的新しい領域というか、もちろん、今で言うとウェアラブルとか、そういう本当にとんがった部分とかコード書くとかはできないけれど、もう少し実際的に、こういう業務処理であればこういうITを駆使することで効率化が図れるはずですよ、とか、そういう部分はできると思う。

けれど、それが有用なのは先端の領域だからであって、なぜ先端の領域の知識を幾許かでも持っていられるかと言えば、そういう企業に勤めているから。そこで見聞きした最新のITの知見は、地域社会にあっては有用だと思うし活かせるはず。だけど、例えば地域社会の行政や地域活動をITで支援するという目的のNPOを設立し、それを本業としたら、それは数年でたちまち行き詰るように思える。なぜなら、「最新のITの知見」の仕入れ先である勤務先から退職しているから。

この悪循環に陥らないやり方というのは、「人脈」を売りにすること。「現場の知見」を追いかけ続けるのは限界がある。だからプレイフィールドを変えて、「私に声をかけてもらえればええ人紹介しまっせ」的な活動に切り替える。自分は集客塔で、実務は他人。これは何もNPOなどに限らず、日本の企業の中では至って普通のことに思える。転職するにしても、その人がどれくらいのカスタマーセットを持っているか、というのが、40歳を過ぎた人間にとって重要になってくる。

と、ここまで考えて、でも自分が仕事上で知っているアメリカ人は、確かに人脈を重要視しているし、ネットワークの力も利用していはいるけれど、それなりのポジションにいてもびっくりするくらい細部の知識をキャッチアップしているなと思い至ったのだ。彼らは、どれだけロールがプロモーションしようとも、詳細な知見も必ずキャッチアップしている。日本のように、「私は部長ができます」みたいなことにはならない。日本は、管理職になると、現場の細かいことはどうでもいいみたいな雰囲気になっているところが少なからずあると思う。それを人脈というある種の「権力」で補う構造になっている。それに引き替え、アメリカ人は確かに実務が出来る。出来なければいけないと認識しているところがある。ここに思いが至って、「ああ、社会貢献できる人間になるためにはあまりにもスキルセットが少ない」と痛感したのでした。

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日の目を見るのか

まだしばらく日中は暖かそうと月初に買ったDefeetのアームカバー。結局、一度も乗る機会がないままもう20日…。

昨日は独走会を企画してたのに雨に降られ、今日走ろうと思っていたら深夜勤務が入り、その代休を今週末に予定したら急遽その日出張してほしいと言われ、どのみちその週末も雨模様。そんなにオレに走らせたくないかね!!

こうなると悩ましいのはパンツ。そろそろさすがに寒くなると思うので、クロップドパンツでロングライドは厳しいと思う。早朝出るから寒いし。これまではロングパンツの下にヒートテック的なアンダーを穿いて走ってたけど、言うまでもなく若干走りにくい。自転車用のパンツとは言え重みも抵抗もあるし、アンダーとパンツの摩擦も負担。

もちろん、ロングレーサーパンツに勝るものはないと判ってはいるんだけど、それだけは正直ムリ…。じゃあどうするのか?

  1. narifuriとかccpとかが出している、自転車用のスパッツを買って、クロップド/ロングパンツの下にあわせる。
  2. レッグウォーマーを買って、クロップド/ショートレーパンにあわせる。
  3. ロングレーパンかビブを買って、クロップドにあわせるか、そのまま走る覚悟を決める。

いちばん無難なのは1.だけど、どうせ1万円近くのお金を出すならいっそロングレーパンを買った方がと思うし。悩む。

奈良先端科学技術大学院大学公開講座2013 「ビッグデータが世界を変える あなたに迫る超大規模データ」 10/19

夜勤前の土曜の昼下がり、頑張って受講してきました。今回も非常に有益でした!前回受講時も書いたけど、やはり自分の仕事に関する情報を改めて講義で学ぶのは非常に有益でした。

今回の二講義は、教授の講義スタンスも好対照でそこも興味深かったです。「複合現実感とビッグデータ」の加藤博一教授は、「一般の市民の方が対象なので難しい数式とか使わないでください、と事務局に言われたので」と冗談交じりに仰られてましたが、「ビッグデータと機械学習」の池田和司教授は「前回も数式をたくさん出して、難しいという声が多かったですがアンケートでは”難しかったけれど面白かった”という声もたくさん頂いたので、今回も懲りずに数式をどんどん出していきます」と仰られてました。そしてどちらの教授の講義もその意図が成功していたと思います。「複合現実感とビッグデータ」は、複合現実の実際と可能性を、それこそ高齢の方々にも伝わるように実機を用いて見せてくれましたし、「ビッグデータと機械学習」は機械学習の何たるかを根本から理解するために最低限必要な一次変換について基礎から丁寧に説明してくれました(それでも105分では短くて私はついていくのがやっとでした)。一次変換の応用の話は有名なグーグルの話だったんですが、いくつもの記事を読んでいるので知識としては持っていましたがやっぱりその数式を講義として説明してもらうと実感が全然違います。

以下、恒例の箇条書き:

  • 相変わらずご高齢者の多いこと。ただ、これは私くらいの世代は、日常生活で十分学べているということなのかとも思う。
  • そして相変わらず質問が、講義の内容とはほとんど関係のないジェネラルな内容。でも教授は全く戸惑うことなくすらすらと答えていらっしゃった。
  • 加藤教授の、「若い人向けには少し難しい内容でやります。そういう意味でキーワードはミステリーですかね」という回答に驚嘆。まるで準備していたかのよう。
  • 同じく加藤教授の、「ユーザ・スポンサーの立場の対立」という指摘、少し前のキュレーターばやりと問題意識が重なる。これはユーザがどうにかして情報を「タダ」で得ようとすることのデメリットだと思うけど、その認識に留まらずに先へ先へ考える必要がある。
  • 『電脳コイル』おもしろい。
  • 「機械学習」の意味が非常によく判った。今まで機械学習と聞いたとき、機械的に学習する、というくらいの認識しか持っていなかったけれど、機械的に学習するためにどういう数学理論を用いているのか、問題意識から解法に落とし込むために知識が必要ということがよく判った。
  • 「何を省略するか」というのがビッグデータと機械学習のキモのひとつだとしたら、それは民主主義のIT的な表現と言えるように思う。けれどその民主主義は利点ばかりを生むだろうか?歴史上、マイノリティは必ず必要で、マイノリティは必ず反撃し、反撃が革新を生んでいる。
  • 加藤教授の、今どきの若者に対して「ケータイがつながらなかったらオマエたちはダメなのか!絆の時代とか言ってるけど、ケータイごときがなかったら友情も育てられないのか!」という突っ込みに非常に受けた(笑)。

『恋しくて』/村上春樹

アリス・マンロー、一作読んでみなきゃなあ、と思いながらページを捲った先に現れたのがアリス・マンローの『ジャック・ランダ・ホテル』だったという衝撃。

『恋しくて』は短編集なので、一日一作という感じでそろそろと読み進めていて、そう言えば今年のノーベル文学賞だったアリス・マンローも入門的な作品を調べて読まないと、と思い起こしたところでページを捲ったらアリス・マンローの文字。

しかも、読み終えて、著者あとがきを読んでいたら、恋愛小説の短編集を編むに作品数が足りなくて、「なにかいい恋愛小説ない?」と柴田元幸氏に聞いてみたところ紹介されたのが本作『ジャック・ランダ・ホテル』だった、という逸話まで読める。

最近よく思うんだけど、こういう連鎖は記憶に残すようにしておくのが、いろいろと好循環を呼んでくれているんじゃないかと。

『恋しくて』は春樹氏が一作一作短い解説をつけてくれていますが、『ジャック・ランダ・ホテル』の解説は自分では全然判らなかった点を解説してくれていて、その解説の部分がアリス・マンローに対する興味を一層強くしてくれました。

4120045358 恋しくて - TEN SELECTED LOVE STORIES
村上 春樹
中央公論新社 2013-09-07

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